活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

如来非如来2

2016年08月08日 | 語録

仏法では 「非(あら)ず」 は、脱落して妄想の病の

取れた所を 「非」 という字を使い、表わします。

 

「青黄赤白黒(しょうおう しょくびゃくこく)に非ず」

ということは、世界は青黄赤白黒でないものはないが、

如来は青黄赤白黒ではなく、如来は

「非来非去(ひらいひこ)」 であり、

只非来非去で、来るが如く、去るが如くなり、なのです。

 

「非如来」 〈 来るが如くにあらざるなり 〉 とは、

「只、来るが如く、去るが如くなり」 なのです。

 

「如来」 は、「来るが如し」 であり、

「如去(にょこ)」 は、「去るが如し」 で

〈 煩悩を断じて仏果に往き去る 〉 ということです。

 

ですから、「如来」 は、「非如来でなければならない」 のです。

 

繰り返して申し上げますが、「如来」 は、

私たち衆生の思う様なものではないのです。