活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

一水四見の教え2

2016年08月31日 | 仏教

「仏見(仏様の言われること)」 に随わない限りは、言い換えれば

自分というものを認める相対的な判断を失くさない限り

どのような見方をしても誤ってしまうというのが

「一水四見」 という教えです。

 

私たち衆生がいつまでも 「一水四見」 の考え方や見方をしていると

どんなに坐禅に一所懸命になっても 「惑業(わくごう)」 という

「事の是非を取り違えた料簡、即ち悪業」 が相続されていって

そこから逃れることが出来ません。

 

そして、他で得た知識でおシャカ様や歴代の覚者の法を

自分なりに解明しようとしたり、自分なりの判断から

「坐禅(法)を分かった」 とか 「坐禅はよいことだ」 と

思ったり語ったりするという間違いをおかしてしまいます。