トップライダーもこんな小さな時からバイクにまたがり、丘を駆けていたのだろう。見えない坂の向こうにすっ飛んで行くことは選手にとって歩くことぐらいなんでもないことかも知れない。コース状況、選手の前後の関係など冷静に見えているのではないか。二日間、もうもうと舞う土ぼこりにまみれて、そんなことを思った。
両雄の一歩も引かぬ戦いがあり、アクシデントあり、2位表彰の悔し涙のインタビューも見た。それだけの練習をしてきたのだろう。すがすがしかった。
悲喜こもごもの一日を振り返り、広い本田技研を駐車場まで歩く。
久しぶりのモトクロス観戦、横一線のド迫力のスタートに心も震えたが、自分も好きなことに、熱く、冷静に体を動かし、充実感を味わいたい。