9月16日 関門海峡

2008年09月16日 | 風の旅人日乗
朝4時。
小倉・砂津港に向かう関西汽船の客室を出てデッキに出ると、
前方に関門橋が迫っていた。
下関側にある航路標識のデジタル表示を見ると、
関門海峡の潮の流れは、東流、7ノット!となっている。

関門橋の向こうに、一日遅れの中秋の名月がかかっている。

その月を見ながら、
ホクレアを引いて西から東に関門海峡を渡った日のことを思い出す。
いろんなことが頭を去来する。

この航路のホクレアのキャプテンだったチャド・ババイヤンはじめ、
チャド・パイション、
ポマイ・パイション、
マイク、
テリー、
と一緒に航海の安全を祈願した和布刈神社が、
まだ暗い夜明け前の闇を透かして
門司側の橋の袂に見える。

少し遠かったが、フェリーが和布刈神社の真横に来たときに、
2礼2拍手1礼で、航海の安全を守っていただいたことに、お礼参りした。
お賽銭は賽銭箱に届かないので、海に投げ入れた。

和布刈神社は、祖父に連れられて幼稚園の頃から通った神社。
本当にありがとうございました。

9月15日 道後温泉

2008年09月16日 | 風の旅人日乗
少年少女たちとのセーリングが終わり、松山市内の道後温泉本館に向かう。
松山・観光港から小倉・砂津港に向かう深夜発のフェリー出港までの間を、
夏目漱石に思いを馳せて、湯に浸かり、ぼんやり時を過ごそうと思っていたが、
驚いたことに湯の休息所は、今宵を松山市内のホテルで過ごそうとしている若いカップルばかり。
さっきまで一緒にいた子供たちが、わずか6、7歳ばかり歳を取ったような青年男女たちだ。

世の中は、いつの間にこういうことになっておったのか。
一所懸命彼らに仕送りしている親御さんたちは、この実態をご存知なのか。

身の置き所なく、早々に撤退。
薄暗いフェリー待合ターミナルで、単行本1冊を読破。
温泉は堪能できなかったが、
ほのぼの家族愛の江戸時代小説には没頭することができた。
現代日本の実態をよそに、
個人的には、心穏やかな時間を持つことができたのかな?

9月14日 瀬戸内海 中島

2008年09月16日 | 風の旅人日乗
愛媛県の小学生たちと一緒にセーリングした。
夕食も朝食も一緒に過ごした。
もっと親密に彼らと接したかったが、
事前にカリキュラム作りから参加することができなかったこともあって、
もどかしい気持ちが付きまとったが、
主催者の新聞社の方々と、
協力下さった地元ベテランヨットマンの方々の御尽力で、
子供たちにとって、素晴らしい2日間になったと思う。

もっともっとこんな機会をいただいて、
次世代に、
日本人ならではのセーリング文化を伝えたいと、切に思う。