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2025年5月14日 かがやき505号

2025年05月14日 | 風の旅人日乗
5月8日にお台場まで仕事しに行き、9日に佐島オフショアセーリングスクールで海仕事したあとは、 10、11日のレース運営仕事が天候理由で流れたため、10日から13日まで4日連続でヨット専門誌の連載原稿2つを書き続けた。

お客様とのクルージング計画作りや請求書書きは、原稿書きの合間にはできない。脳みそを使う場所が違うようで、どちらかのスイッチを入れたら、もう一方のスイッチは入らなくなってしまう感じでしようか。

昨日正午前に原稿二つを完成させて、担当編集者に送ったあと、プールに行って気持ちよく泳いでから、今日と明日の楽しい鉄旅計画を練ることにした。

実は、連載原稿書き地獄の4日間の間に、その中の一つの連載の次回記事用の取材計画が決まって、取材地は若狭湾、 14日を移動日、 15日を取材にすることが決まった。

 14日は、編集者とカメラマンと午後4時に敦賀の新幹線改札口で待ち合わせて、その日の宿がある街までレンタカーで移動するとのことで、敦賀まではそれぞれがそれぞれのスケジュールやそれぞれの都合がいいルートで集合ということになった。

以前までだったら、関東から若狭湾方面に行くルートは、新幹線で米原まで行って、そこから在来線特急で、というのが一般的だったが、いまは東京から北陸新幹線で、というルートがある。




必死の原稿書きの合間に斜め読みしていた編集者からのメールに、北陸新幹線で来てもいいですよと書かれているのを発見して、隠れ呑み鉄の血が騒いだ。


大学一年生のときに練習船で訪れて以来の敦賀だ。どうせなら集合時間より前に行って、お昼に蕎麦か何か美味しいものでも食べたりしようと、電車計画を立てた。

いまはもう長野県内を疾走中。

お昼前に敦賀に到着。




懐かしい敦賀港まで歩いてみる



夕方、編集者とカメラマンと合流して、レンタカーで 1時間かけて高浜町まで行く。今日はこの町で古くから続く旅館のお世話になる。





2025年5月10日 セールチェック

2025年05月10日 | 風の旅人日乗
レッスンのついでに、リカットした二枚のセールのシェイプをチェックする。

まずメインセール


オリジナルのセールのラフカーブが、マストのベンドに合ってなくて、いつも裏風が入っていたので、ラフカーブを削って、全体を浅くした。狙い通りのドラフトになった。

セルフタックジブはメインセールよりも悲惨で、ラフが深く、しかもセールの下と上のエントリー角が不揃いで、まともにクローズホールドに合わせられないジブだったので、全体的にエントリーを浅く、そして上にいくにつれてエントリーを浅くして、実際の見掛けの風の強さの違いと入射角の違いに合わせるようにした。
結果はこんな感じ。


なかなか良いシェイプになった。
良い仕事ができましたとジブンを褒めた2025年5月の一日。

2025年5月7日 佐島オフショアセーリングスクール

2025年05月07日 | 風の旅人日乗
ゴールデンウィーク明けの本日は
佐島オフショアセーリングスクールの、新規お客様のレッスン初日。
ヨット経験ゼロの、素敵なご夫婦の、期待に満ち満ちた笑顔を見せていただきながら、レッスン開始。


海面を見て風の方向と強さを見る方法を教えることから始める。
風が見えるようにならない限り、セーリングは永遠に上手にならないから。
教科書に書いてある知識ばかりを詰め込んで、頭でっかちにセーリングを語り、実は風の方向さえ正確に見ることができないヨットマンを、このプライベートレッスンで育てる訳にはいかない、というささやかな自負があります。

今回のご夫婦も、初日のレッスンが終わる頃には、きちんと艇を風に立ててメインセールを揚げ、正しい手順でファーリングジブを開き、風を見ながら、ビームリーチングで、真っ直ぐに、初めて触るティラーで艇をステアリングしながら、セールをきちんと合わせて、きれいなセーリングができるようになって、初日の目標をお二人とも見事に達成。おめでとうございます。


2025年5月3日 相生橋の思い出

2025年05月03日 | 風の旅人日乗
先日の東京海洋大学越中島キャンパスでのセーリング体育授業で、
水上のコーチボートから相生橋を見ながら学生時代を思い出していた。


学生寮から晴海埠頭まで行って、勝鬨、月島を経由して寮に戻ってくる5キロのコースをほぼ毎日走っていたが、そのとき必ず相生橋を渡っていた。あのときの相生橋といまの相生橋は同じものなのかなぁ?

あのときは、5キロ走ってもヘッチャラだったなぁ。いまはどうかなぁ?




2025年4月25日 葉山 越中島

2025年04月25日 | 風の旅人日乗
昨日。羽田に夜着便の飛行機は、いつものように遅れに遅れた。
最近では、JALもANAも、羽田着陸前に東京湾左回り一周夜景見物フライトをするのが、頼みもしないのに無料オプションになっている。

終電に近い電車と徒歩で葉山に戻り、自宅に着いたのは夜半を過ぎてから。



今日は、朝から夕方まで葉山でヨット仕事して、そのあと京急電車に乗って東京江東区の越中島へ。

先週末に続いて明日からの週末も、東京海洋大学海洋工学部のセーリング体育授業。

学生時代は、大学構内のこのポンドに、自分のヨットを置いていた。そのポンドとその前の水路で、後輩たちにセーリングを教える幸せを思う。

明日も、明後日も朝が早いので、キャンパス内にあるゲスト講師用の宿泊施設に2連泊する。照明に浮かび上がる明治丸を見ながら眠りに落ちるという、ナイスなアコモデーション。








学生時代、酔っ払った無茶苦茶意地悪な先輩から、真夜中にあのマストに登らされたなあ。落ちなくてよかったなあ・・・
NHKの大河ドラマで、勝海舟役の渡哲也が役から降りる前、この明治丸を咸臨丸に見立てて、大型送風機で帆をバタバタはためかせて、放水車で大雨を降らせて、夜の嵐の場面のロケやってたなあ。渡哲也かっこよかったなあ・・・

みたいなことを思い出しながら、眠りにつくわけですね。

ちなみに、ベッドサイドの窓からの、いまの景色。




2025年4月24日 糸満ノコギリ

2025年04月24日 | 風の旅人日乗
昨日の夕食の田舎家、美味しかったなあ。

サバニの整備で一人で沖縄に来たときは、節約に節約を重ねるので、朝も昼も夜も、基本弁当かスーパーで買った惣菜の部屋食だけど、昨日は頑張った褒美として、糸満の田舎家さんでの夕食を楽しんだ。

薄味で仕上げた煮魚、焼き魚、オオタニワタリの天ぷら、仕上げに取れたてのマグロの赤身の鉄火巻き。

今日は、朝から快晴の天気。塗装の仕上げに持ってこい。8時前から作業に取り掛かり、 15時過ぎにすべての作業を終える。


サバニうみすばるの周りを掃除しているときに、船尾近くにある、立ち枯れた米松の内部がアリの巣窟になっているのを発見‼️
看過できずに、ノコギリで切り倒して、切り株に廃油を塗り込み、


切り倒した部分を焼却する。



それから時間をかけて、カバーをかける。
船尾部のカバーが紫外線でポロポロになっていたので、買い替えた。なかなかいい感じに覆いを掛けることができた。





昼ごはん抜きで頑張ったので、空港に行く前に2時間くらいの余裕ができた。首里城に行きたいな、と思ったけど、外国人観光客が多いのも疲れると考えて、平和祈念公園に行った。

快晴の空と、美しすぎる東シナ海を見ながら、このきれいな景色の中で、恐怖に苛まれ、理不尽に命を落としたたくさんの人たちのことを思った。




今回もいい時間を過ごすことができた。またすぐ来たいな沖縄。




2025年4月22日 糸満二日目 船台シロアリ退治 船体塗装

2025年04月22日 | 風の旅人日乗
今回のサバニ〈うみすばる〉整備のメインイベントは、防虫、防カビ、防腐の新型水性塗料の塗布。

ところが、その作業に入る前に、船台全体がシロアリの巣になっていることが発覚。船台伝いに船体に食い進まれてしまうと一大事。まわりのサバニにも被害が及ぶ。

シロアリの兆候を知らせてくれていた大城敏さんのアドレスもあり、船台を焼却処分することにする。

サバニの中でも特に重い〈うみすばる〉の下から船台を抜いて、臨時の台に載せるという作業を、〈うみすばる〉を一度も地面に降ろすことなく、テコの原理だけを使って一人でやり遂げた。


自分のファインプレーにしばしうっとりするが、このあとの車輪外しや解体作業に大苦戦。
すべて終わって焼却した頃には午後5時近く。明日は雨の予報なのに、今日中に新型塗料を塗るのは無理か、と思っていたところに、仕事を終えた大城敏さんが登場。

左右舷に分かれて、二人で塗装を始め、 18時半、塗装完了。敏さん、ありがとう!






2025年4月21日 今日はJAL

2025年04月21日 | 風の旅人日乗
朝4時半から歩き始めて羽田空港。
今日はJALで沖縄へ。楽しいな。仕事も、サバニ整備も、楽しみながら、頑張ろう。


昨日までのアクアミューズセーリング@東京とは打って変わって、


やって来ました沖縄糸満サバニ浜。


そして我がサバニ、海群星(うみすばる)。


手入れがいき届かず、申し訳ない気持ちでいっぱい。
この4日間がんばるよ。

本日の夕食は、2か月前に今回の旅程を決めたときから、「田舎家! 」と決めていて、サバニ仕事を終えたあと、サバニ浜から急いで宿に帰り、シャワー浴びて、今回の宿から歩いて40分かかる田舎家に向かう。
飲みたいのは泡盛に決まってるにしても、食べたいのはオオタニワタリの天麩羅と、ぐるくんのマース煮。

ワクワクしながら40分を歩いて田舎家にたどり着いたら、なんと、お休み!

茫然としながらも、次のオプションに向け、前向きに歩きはじめる。

初めて入る居酒屋さん、いいかも。


結果、よかった。



今回の糸満も、いい一日から始まった。




2025年4月19日 東京海洋大学セーリング体育授業

2025年04月19日 | 風の旅人日乗
昨夜は、福岡からの飛行機が(いつものように)遅れて、東京泊。

着替えが足りない中、本日から東京海洋大学のセーリング授業が始まる。オレ、臭くなきゃいいなぁ、と心配しながら、地下鉄で大学に向かう。

朝の開講式で、今回の受講学生たちの、いままでにない熱いモチベーションを感じた。授業が楽しくなる予感は、かなり手ごたえがある。

楽しみ。



24人の48の瞳からの熱線を浴びながら、2025年度の授業開始。










2025年4月18日 かしわうどん@福岡市

2025年04月18日 | 風の旅人日乗
予定通りに朝7時半に島原半島の口之津を出港し、
予定通りに有明海奥に流れ込む連れ潮に乗って、
予定通りに朝9時にフィッシャリーナ天草に到着。

マリーナスタッフの方々に入港をサポートしていただく。

後片付けして、艇の内外を洗って、整備箇所などの打ち合わせをマリーナの方々と済ませてから、マリーナをレンタカーで出発。

熊本経由で博多に時間の余裕を持って着いたので、天神・新天町花うめに行って、かしわうどんを食べたあと、舞鶴公園と大濠公園で少し考えごとに浸る。




そこから福岡空港に行くが、福岡発羽田行き便は、いつものように出発遅れ。送迎デッキに行って、離着陸する飛行機を見て楽しむ。






2025年4月17日 長崎海路の日和見

2025年04月17日 | 風の旅人日乗

長崎市から南島原市へ

長崎港内でも早朝から南風が強い。
沖は風予報を超える強さの南風なんだろう。


ハーバー内でメインセールを3ポイントリーフにプリセットしてから、7時に出港。

長崎港を出て、伊王島大橋の向こうの海を見ると、水平線がギザギザ。野母崎までは、ほぼ真上り。うーむ。昨日の夜遊びが、海の神様の怒りに触れたのか。


どうにかこうにか野母崎を交わして橘湾に入っても、風は凶暴なまま。

船足が伸びず、このあと早崎瀬戸で、この数日のうちで最強の向かい潮に会うことから、本日明るいうちに天草まで帰ることは困難と考え、天草の 12海里手前の、島原半島・口之津港を本日の目的地とすることにする。

早崎瀬戸の、恐怖を感じるほどの激流を遡って、なんとか口之津に到着。


しらはま海岸にある温泉に行ったあと、地元の魚が美味しい清華で夕食。


明日は7時半に口之津を出て、満ち潮の急流に乗ってフィッシャリーナ天草に帰着を目指す。
購入済みの飛行機に乗って東京に帰らないと、翌日から始まる東京海洋大の体育セーリング授業の開始時間に遅れることになる。



2025年4月16日 有明海 橘湾 東シナ海

2025年04月16日 | 風の旅人日乗
朝8時にフィッシャリーナ天草を出て、長崎に向かう。


有明海から早崎瀬戸を抜けて橘湾に出て
野母崎を交わすと、遠くに軍艦島が見える。


軍艦島の横を通って伊王島を回り込んで、長崎出島マリーナへ。

夕食は、長崎卓袱(しっぽく)料理の名店へ。
二階席の予約がいっぱいだったので、予約ができない一階席の、夕食の開店の時間直前に店に到着するように、天草出港の時間を決めた。
出島マリーナから歩いて20分弱のお店に、まさしく定刻通りに到着。


銀座にあった東京支店で大好物だった二つのメニューのうち、キビナ(キビナゴ)の刺身は入荷が無いとのことだったけど、もうひとつの大型茶碗蒸しは、存分に楽しんだ。

食後、前川清が歌っていた思案橋を見たいと思って探し歩いたら、すでに思案橋は存在せず、ラーメン屋さんの前に思案橋跡の石碑があるのみ。


夜遅くまで長崎の街を楽しんで、出島に浮かぶ船の中で和かに眠る