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2025年4月14日 九州再び

2025年04月14日 | 風の旅人日乗
昨日朝から今日の夜半まで続いた雨が、午前3時半にあがる。

今日から金曜日まで九州でお客様の航海アテンドをして、土日の週末は東京の大学の体育授業でセーリングを教える週の始まり。

今週を乗り切れば、来週月曜日からは沖縄。沖縄の太陽と海が待ってるぜ。事故のないよう、今週も楽しみながら、頑張っていこう。

羽田を飛び立ったらすぐに、今日も見えてきました冠雪の富士山。


今週の熊本・長崎の航海の無事を祈願する。




2025年4月12日 佐島オフショアセーリングスクール校長感動する

2025年04月12日 | 風の旅人日乗
本日の午前中は、佐島オフショアセーリングスクールの、これまでのプライベートレッスンを卒業したたくさんの生徒さんたちの中でも、素晴らしい成長を見せてくれた方々のうちのお二人の、卒業試験の半日。


 卒業試験は、佐島マリーナを10時に出港して 12時に帰港する航海計画で、安全にセーリングする、という課題。

この日の風予想を自分で調べて、それに合わせて、自分たちで航海計画を立て、メインセールをリーフするか否か、ファーリングジブをどれくらいの大きさまで出すかも、自分たちで決める。

 お友達コンビの1人Oさんは、小型船舶の操縦士免許は持っているものの、クルージング艇のお客としてヨットに乗った経験があるというヨット歴。もうひとりのKさんは、ヨットに乗るのは初めて。

10時ちょうど、まずはOさんの手で桟橋から出港。

佐島漁港から出て広い海面まで行って、
2人で海面の青海波模様を見て風向を確認して、周囲の安全を確認し、艇を風位に立てて、メインセールを揚げる。うん、素晴らしい。素敵です。

メインセールに風を入れて、セーリングを始め、エンジンを切る。
浅瀬のある方向やタコ壷のブイや刺し網のブイを避け、ファーリングジブを展開する。

OさんとKさんが立てた航海計画は、佐島沖にある大きな定置網二つを左回りに周って佐島マリーナに時間内に帰港する、というもの。

ここでOが、左回りだと最初のレグが真風下になって、クォータリーでのジャイブ、ジャイブでは、現在の弱い風ではスピードが出ないことに気付いて、計画を、最初のレグがビームリーチングでスピードが出る右回りに変更したいと校長先生に願い出る。

レッスンで伝えたことをよく憶えているファインプレーに校長も大喜び、大賛成で認める。

ステアリング&メインセールトリムと、ジブトリムを、二人で交代しながら難しい風のなか、定置網の端のブイを確認しながら、正確なステアリングとセールトリムの技を、校長先生が伝えた通りに実演する。校長は感動しました。


セーリングで最も難しい技の一つであるジャイブは、波の青海波模様の背中を見ながら、バウが風位を越える瞬間を、ヘルムスマンがステアリングしながら声を出して申告させる試験もしたが、二人とも完璧! 校長は感動しました。

その後予報が外れて風が弱くなって、航海計画通りのコースでは 12時帰港が難しくなったと判断したお二人が、二つある定置網を一つだけ周って帰港する案を提案。

これも素晴らしい判断で、校長は感動しましたが、レッスン最後のセーリングを、もっともっと楽しみたいというお二人のココロが見え見えだったので、 12時帰着にはこだわらずに、計画したコースを完走することを提案し、お二人の賛同を得た。

優先順位を見誤らない臨機応変は、セーリングにも、航海にも、もしかしたら、場合にもよるけど、人生にも大切なスキル。
校長としては、このお二人のこの臨機応変の対応に、セーリング術と航海術を伝えるこのレッスンの卒業試験で最も高得点を献上しました。

修了式で、右Oさん、左Kさん。
おめでとうございます。これからも素晴らしいセーリングと航海を!



この日の午後は、別の卒業生の方が卒業後に購入したヨットでのお仕事。明日の雨が降る前に、焦りつつも丁寧な仕事を心がける

2025年4月10日 佐島オフショアセーリングスクール

2025年04月10日 | 風の旅人日乗
本日の生徒さんは3名チーム。
どうしたら正しくセーリングできるようになるか。
どうしたら正しくステアリングできるようになるか。
どうしたらヨットを思い通りに走らせられるようになるか。
これらのことを理解し、身につけてもらえるよう、これまでの自分のセーリング人生で学んできたことをすべて伝えるつもりで、スクーリングしている。


午後は風が強くなってきたので、桟橋でリーフ練習したあと、
海に出て、海の上で2ポイントリーフの実地練習。

セーリングは楽しいけれど、海が甘くないことも現実。
本日午後の海で、教科書では学べない海の怖さを、今日の生徒さん3名が、少しでも分かってもらえたらうれしいな。

2025年4月9日 友来たる

2025年04月09日 | 風の旅人日乗
早い夕方、大学卒業以来、数十年ぶりに旧友と会った

正確に言えば、卒業後に一度海の上で会い、声を掛け合った。IOR50フィートレガッタが城ヶ島沖で開催されたとき、彼は観戦に来た豪華小型客船の船長として、私はニュージーランド艇の選手として。

新宿生まれ新宿育ちの友が、わざわざ逗子か葉山で呑もうとやって来てくれたので、逗子駅裏の美味い(と私が思う)蕎麦屋に誘い、夕方4時から飲み始めた。

会ってすぐに、まるでタイムマシンに乗ったかのように学生時代にココロがワープ。










あっという間に4時間が過ぎ、新宿に帰る友を見送ったあと、コンビニのドアに映る自分の姿をみながら、竜宮城から戻って玉手箱を開けて煙に包まれたあとの浦島太郎は、こんな気持ちだったのかなぁと、酔った頭で思った。

それにしても、いい時間だったなぁ。

2025年4月8日 ある三角関係

2025年04月08日 | 風の旅人日乗
佐島マリーナのハーバーへの出入口のドアのすぐ上に、ずっと使われて続けている燕の巣があって、今年もそこに燕がやって来た。

今年はその巣を3羽の燕が奪い合っている珍しい場面に遭遇した。どれがオスで、どれがメスか分からないけど、3羽の空中戦で、入口付近はかなりな大騒ぎになっている。

長距離の渡りで疲れているだろうに、やっと目的地に着いたというのに、こんな闘いが待っていたなんてね。同情する。

3時間後には闘いの趨勢が決したようで、


左の巣に2羽が収まり


闘いに敗れた 1羽、たぶんオス、が恨めしそうに、あるいは羨ましそうに向かい側からその2羽を見ている。


これは正しくは三角関係とは言わないか?

ま、負けた男子も気を取り直して頑張って。女の子なんて、他にもたくさんいるよ。

2025年4月7日 シーボニア

2025年04月07日 | 風の旅人日乗
朝イチでRIDEさんに新モデルの20ミリ径ロープ約70メートルと、その加工作業を発注したあと、シーボニアに行く。
昼過ぎくらいに雷雨予報があるので、その前に作業を終えるようにしたい。


マリンアートの宮崎さんにお願いしている塗装のほうも順調に進んでいる。


この分野で日本トップレベルの技術力を持つ宮崎さんのすごく丁寧な仕事に感銘を受ける。




2025年4月4日 小倉 門司港 博多 福岡 羽田 葉山

2025年04月04日 | 風の旅人日乗
昨日に続いてこのお店でランチして



さあ帰るか


その前にちょっと寄り道して 健さん最後の映画の最後の場面のロケ地へ



81歳の健さんがここにいたんだなぁ
この景色も見たんだろうなぁ


門司港駅から一時間半かけて博多駅に行って

福岡空港のやりうどんで早めの夕ご飯食べて
一時間半先の羽田空港へと向かう


さあ明日もまた相模湾で仕事

2025年4月 1日 有明海

2025年04月01日 | 風の旅人日乗
春と秋の潮高差が大きな季節
有明海の潮高差は日本一で6メートルにもなる


有明海の入り口・出口になる早崎瀬戸の潮流はこの時期最大で8ノットにもなるから 逆潮に阻まれるととんでもないことになる 航海計画を立てるに当たっては 早崎瀬戸を抜けるタイミングは風よりも重要な要素になる

早崎瀬戸から有明海の外に出たら 今度は風向きが重要で クルージングカタマランは前からの波と風に滅法弱い そうなったら一番近い泊地である長崎までは明るいうちには辿り着けなくなる

うーむ 困った どうしようかな

2025年3月31日 熊本 天草

2025年03月31日 | 風の旅人日乗
今週も九州仕事 すご〜くうれしい


朝4時半 ワクワクしながらベッドを出る
昨日の夜パッキングしたバッグをもう一度確認してから 羽田空港に向かう


今回は有明海での仕事のあとの後半二日間を休みにして 小倉に行って御先祖の墓参りをしたり 高校時代の友人たちに会ったりする予定


歳を重ねれば重ねるほど 故郷を恋焦がれるようになるのはなぜだろう?


買い換えたばかりのスマホで富士山を初撮影



さ 九州の職場復帰
この船に来るたびに毎回懐かしい

今日からしばらくの間 一緒に楽しもうね

早速海に出て懸案箇所のチェック

夕方5時半
マリーナの中島さんと加藤さんから頂いた
採れたての超小型ナマコを肴に
ビールを楽しむことにする




2025年3月25日 セーリングレッスン情報

2025年03月25日 | 風の旅人日乗
佐島マリーナをベースに実施している 
佐島オフショアセーリングスクール

スクールの教習艇は ヤマハ25マイレディ

一番の特長は
1人〜3人のプライベートレッスンという点

あらかじめの打ち合わせで
ご要望に合わせて
個別にレッスンメニューを組み立てる

プライベートなので

誰に遠慮することなく
自分の手でステアリングを学び
自分の手でセールトリムを学び
自分の手でメインセールのリーフを学び
自分の手で出入港を学び
自分の手でアンカリングを学び
自分の手で航海計画を立てることを学べること

もちろん日程もお客様と校長が話し合って決める

決めた日程も天候不順の場合は無料で日程を変更するから 座学だけでカリキュラムをごまかすようなことはありません



ちなみに下の写真は校長の個人の遊びで
ディンギーでの大人向けレッスンはやっていません



生徒さんの所有のクルーザー型ヨットでの
プライベートレッスンも人気です

レースで重要になるステアリングの極意も伝えるし

そのヨットの最大パフォーマンスを出すためのメインセールトリムや


ジブトリムのキーポイント

ジェネカートリムや
ホイストとテイクダウンのクルーワークも教えます

2025年03月22日 活断層

2025年03月22日 | 風の旅人日乗
今日の早朝コーヒーはここで



この松には源頼朝が愛でたという伝説があると幾つかのwebサイトで紹介されている

一般的な松の木の寿命は500年ほどらしい

ふーむ

木に詳しくない者には
900年もの年月を生き抜いた古木のようには見えない

ま 伝説だから この松についてはここまでで終わり

石碑と松の間の狭い隙間から
江の島が見えるポイントがあることを今朝発見した


しかし そんなことよりも

活断層の多い三浦半島の中でも一際大きなのが
この岩のすぐ南側を走って三が岡山の山裾へと続いている

怖いです

2025年3月21日 相模湾

2025年03月21日 | 風の旅人日乗

コーヒーを持って森戸神社の浜に出る

朝の富士山が霞むようになってきた


いよいよ春が近づいてきた


今日はシーボニアで終日仕事

作業している船の隣りに
木造艇とは思えないような
素晴らしい艇がやってきた

デザインとセンスの良さに
しばし見惚れてしまう



江の島を遥か遠くに見る磯で
少し遅い弁当を楽しむ

2025年3月18日 古代DNAと墓参り

2025年03月18日 | 風の旅人日乗
朝早く起きて
メールをいくつか送ったあとは
今日は完全休日

東京上野の国立科学博物館と浅草に眠る先輩のお墓参りに行く

国立科学博物館では
日本人のきた道
と題される特別展が開催されている

平日なのに上野の山は人だかり
国立科学博物館の特別展会場も想像していた以上の人 人 人
日本人であることに高い意識と興味を持っている人が多いことに
親近感と不思議な嬉しさを覚える

まずは
太平洋への人類拡散の
最新学説をチェック



かつて
アオテアロア(ニュージーランド)への
ポリネシア人の渡来は
1000年前だと本を読んで覚えていたのだが
最新の説では730年前くらいのことになっているらしい


タヒチからハワイに
のちにハワイ人になる人たちが渡って来たのは
かつては1100年前とされていたけど
今では その100前の
1200年前ということになっているようだ

新たな技術によって
発掘された古代人の骨や歯の中に残されたミトコンドリアDNAのゲノム情報を
非常に精密に解読できるようになり
歴史の年表はどんどん修正されていく

昔覚えたままの知識で次世代たちに尊大な態度で語っていては
その子たちにウソ八百を伝えることになる

自然破壊を伴ってしまった新石垣島空港建設だけど
その工事で 二万年以上前の貴重な旧石器時代の人骨が見つかって

琉球地方への人類の拡散の流れが明らかになっただけでなく
その骨のDNA解読から
その人骨の生前の顔や髪の毛の様子まで分かって
それが3Dプリンターによって再現されていた




上野駅前の
かつて古今亭志ん朝が通っていた蕎麦屋さんで一休みしたあと
そのまま歩いて田原町の大きなお寺の庭にある
ハワイでも日本でもお世話になった斎藤誠ちゃんの墓に行く


オアフ島のホクレアのホームポート近くで拾った溶岩に
ハワイやニュージーランドや沖縄や葉山で拾った貝をくっつけた置物を作り
墓前に置かせていただいている

ビールを一本ずつ飲みながら長い時間おしゃべり
今日も仕事や友人関係の悩みなんかを一方的にいろいろと相談

おかげで少し気が晴れた
明日からまた楽しくセーリング人生に邁進しよう


さっき食べたばかりなのに小腹が空いてきたけど
外国人だらけの今の浅草には行きたくなかったので
再び上野方面に歩いて
下谷神社近くの別の蕎麦屋さんで一休みしたあと
上野駅から葉山に帰る