先日、ある集会を終えてティ・ルームでコーヒーを注文しました。すると二人のウエイトレスの女性が、水を運んできたとき、「憶えておられますか」と声を掛けられたのです。はてさて、どこであったかなと思い巡らせていたら、なんと家の近くのファミレスで働いていたらしく、今はその店もたたんでしまったので、ここに来たというのです。
もちろん、そのファミレスは、しばしば通ってはコーヒーいっぱいでゆったりとしたテーブルで書きものをしたり、資料を持ち込んでは読んだりしていたこともあり、大変お世話になったレストランでした。
けれども、この女性がそこにいたとは、いわれるまで気がつきませんでした。それにしても、よく覚えていてくれたのものだ、と感心するやら、嬉しくなるやらでした。こんな老いぼれを、思い出してくれたものだと驚くやら。
もう一人の同じウエイトレスの女性は、つい先日まで所属している会の昼食を配膳していた女性でした。滅多に声をかけることもありませんから、憶えるわけがない。しかし彼女は数あるメンバーの中で覚えていてくれたのです。
二人の女性は、笑顔を絶やすことなく、テーブルの間を駆け抜けていきます。改めて笑顔の大切さを教わったのです。女性も男性も笑顔の素敵な人はたくさんいますが、ずっと絶やさず、自分の特技のように生かす人は案外少ないのでは、と思っています。
ぼくも人様から、この人は笑うときっと素敵な笑顔だろうなあ、と思われる表情をつくっていきたいと思っているのですが・・・・・。
やさしいタイガー