ブログ人 話の広場

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どこの国の若者も似たり寄ったり

2011-11-22 09:16:10 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日の放送で、かつてぼくの番組の準レギュラーとして手伝ってくれていた若者が中国大連に就職し、一年ぶりに休暇を取ったと札幌に戻ってきていました。この機会にと、ゲストで放送に出てもらいました。

 とても元気そうで、しっかりと中国に根を下ろしつつあるような印象を受けました。今先端を行くIT産業にいるのですが、ほぼ半々の中国人社員は、大抵英語と日本語を駆使しているとの話でした。語学力の確かさと実力は目を見張ると話してくれました。日本は言語に関してだけでいえば、第2言語が出来ない引け目のある国ですね。

 一年経ってみていまだに苦労しているのは、中国語でコミュニケーションがなかなか取れないことらしいのです。確かに中国語は微妙な発音で意味を取り違えるほど複雑なんだそうですから、一年程度ではがそう上達するものではないとわかりました、とこぼしていました。

 さらに国家体制の違いについてうかがったところ、やはりいろいろ制限があるようで、中国では言論統制が厳しく、ツイッターやファイズブックは出来ないそうです。それでも国の政府や政策に平気で批判しているらしく、窮屈は感じないと話してくれました。中国はまるで大人風なのは今も昔も変わっていないのでしょうか。

 若者の興味は、近隣の国と同じようにポップミュージックが好きなようで、今は韓国音楽や映画が日本の作品よりよく見られているらしいのです。面白いことに先端技術の進歩と活用は、日本よりはるかに進んでいて、とても追いつけないそうです。もっともいろんなまがい物が出回っていることは本当らしいのです。

 放送での話は限界がありますから、終わってお茶を飲みながら、更に延長戦をしてきました。まだ28歳の若者はいろんな人と出会い、5時以降も結構楽しんでいるので、当面はこの環境の中で仕事をし、その後の進路について常に考えながら歩んで行きたい、とステップアップする何かを描いているようにも見えました。

 彼と話していると、こちらの目が開かれるような思いがします。元気をもらえます。まだ行ったことのない中国ですが、最近「秦始皇帝」という本を読んで、深い歴史を有する中国に思いをしたところでしたから、近代中国にも大いに関心を深めるよい機会をもらいました。

やさしいタイガー