ブログ人 話の広場

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穏やかになって外に

2011-02-05 09:43:27 | 日記・エッセイ・コラム

 日本人は季節に関心が深い民族のようです。清々しい風に気分をよくし、陽の光から元気をもらい、空の青さは心を大きくしてくれます。いろんな季節の味わい方があるものです。東洋人は一般的に自然の姿に畏敬の念を持つ反面、自然から受ける恐怖もまた身体で感じ取るようです。

 四季折々の味わいを巧みに愛でる感性は、日本人のもつ自然観なのでしょう。ぼくもこんな素晴らしい時に家に引きこもっているのはもったいない、と普段着のままちょっと外に出て、今まで歩いたことのない道をゆっくり歩いてみたり、時には立ち止まっては手にとるように見える藻岩山を見上げ、ごま塩頭のような山の雪を眺めることもあります。

 特に決めた習慣はないので、思いついたら外に出ているのですが、やはり外の空気は旨いと感じることがよくあります。もう仕事に追いかけられることもないせいか、時間の流れがゆったりと感じます。

 残念なのは、心を充たしてくれる森や静かな公園がまったくないことです。センスもない街中にはか細い樹が街路に沿って植えてある程度。これは憩いになりません。環境というのはとても大事ですね。自然の豊かさは人の心まで豊かにするのだと思うと、札幌はもう自然美の限界を超えたビルの街となりました。寂しい限りです。

やさしいタイガー


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