うちのママが”ちょっときて”というのでキッチンに行ったら、届いたばかりの大きな真っ赤な パプリカと曲がったきゅうりを今から料理をするからみていて、ということで弟子になる事になった。 曲がったきゅうり数本を包丁で角を削ったあと、板ずりをして塩もみをし、そしてざくざくと切って 大きなボウルにいれていく。パプリカも適当に切っていた。
別ボウルには甘酢付けの生姜とみりんを入れておく。素材をこのボウルにいれて混ぜる。 そこに干し海老を入れて味を調え、これで完成。
きゅうりの1本は細長く縦に切って、これはマヨネーズを付けて食べる分。あっという間に すべてを終えた。生徒のぼくはじっと作成品ををみながら、頭に入れたつもりになっていた。
”私がルスの時に作るといいね”、と励ましか、脅しか、とにかく、ぼくなら倍の時間が掛かる だろうなあ、とてもイメージどおりは行くまいと自嘲気味。とにかく一品が出来上がったカラフルな 野菜物を眺めていた。
それにしても生協は安い、と感嘆しながらの家庭内料理教室は終わった。”師匠、ご指導 ありがとうございました”と一言。その後はお礼にと昨日豆から挽いたコーヒーを入れた。 これで午後の食事の一品になったのである。のどかなひとときの家庭内風景である。
やさしいタイガー