朝と午後に人と会ったり、友人の水墨画を観たりして少々疲れたので、大通公園のベンチで少し休憩を取ろうと、ふと後ろを見ると俳句が目に飛び込んだ。
家ごとに リラの花咲く札幌の 人は楽しく生きてあるらし 吉井 勇
日ごろこの前を通りながら気づかずに過ぎていたんだなあと思いながら、少しこのスタチューの文章を読んだ。この句は吉井 勇が昭和30年に札幌を訪問し、北遊小吟5首の1首とある。真駒内に住んでいた小谷博貞画伯がデザインとある。ぼくは小谷の作品がとても好きなので、何度も眺めつつ、少し疲れが取れたような気がした。目の前のテレビ塔のカラフルな明かりがひときわ目立つ時間だった。
昭和34年大通公園に植えられたライラックは6月には満開となり、それはとても美しい。これが札幌だと思わせる。ライラックは後に「札幌の木」となった。行き交う人の眼にどれほど止められているのだろうか。
やさしいタイガー
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