「シンデレラマン」を観てきました

俺はあんまりCMとかで流れている感想は信用しない人間なんです。

「シンデレラマン」のCMは井筒監督達が「久しぶりに良い映画や」なんて言ったりしてる内容やったんで、「そうは言うけどどんなもんかなあ？」なんてあまり期待せずに観に行ったんですがね。
いやはや、やられました。

感想は当方のHPにも書いたけど、俺はこういう家族ものに弱いんです…。
親父、格好いいよ。

俺も守るもののある人間になりたいなあ。
生きるための強さっていうのは、やっぱりそこにあると思うんよね。


この映画は実在のボクサーを描いたものやけど、今年は「ミリオンダラー・ベイビー」といった秀作があるので、それと比較されがちかも？
でも映画の趣旨は全然違うよねえ。
「ミリオンダラー・ベイビー」はその展開にある意味驚かされるけど、「シンデレラマン」はそんなこともない。
実は冒頭で結末まで分かってしまうし。
いや、分かった上で観る映画か。

ロン・ハワード監督は親切すぎるくらい丁寧に描いてくれるから、話も分かりやすい。
なんにせよ安心して観てられる。
安心できすぎて、刺激を求める人には物足りないかもしれないけどｗ
俺はこの王道の運びも良いと思うね。

ボクシングの試合自体も迫力があって（音の効果は絶大やねｗ）良かった。
それにラッセル・クロウはこういった男を演じさせると抜群にはまる。
たとえ素行が問題児でも、やっぱり役者としては良いよ。


そういえば今年観た中では、「炎のメモリアル」、「ミリオンダラー・ベイビー」、「シンデレラマン」と３本目のアイリッシュを描いた映画か。
なんだか今年は俺の中でアイルランドの印象が強いなあ。