2つ目は原発関連映画。
先日、弘前脱原発映画会で観られなかった
「東京原発」のDVDをゲオから借りて観てみました。
110分の映画。
出演者は、役所広司さんを筆頭に、有名な俳優さんばかり。
役所さん演じるところの、東京知事・天馬は、
東京の新宿公園に原発を誘致したい旨、会議を招集する場面から。
東京の経済性を考えて、原発を誘致するというもの。
もう一つの理由は、福島や新潟、福井など、東京の電気を
地方で作っている事に対して、都民があまりにも無知・無関心であること。
3つめは、原発の捨てられている70%の電気や温排水を使って、
東京都が都民に冷暖房を提供すること。
東京に原発を誘致するという事で、知事以外の都職員が、
原発について知識がないため、御用学者ではなく、
原発に対して危機感を抱いている大学教授を呼び、
原発に関するいろんな知識を受ける場面がいい。
この教授を通して、実に詳しくレクチャーされている。
会議の時間中に、高レベル放射性廃棄物が外国から日本に、
秘密裏に船から陸路・トラックで運ばれていた。
ところが、ひょんなことから、ある男子高校生が、
その秘密を知ってしまい、爆弾を使って、トラックを爆破しようと
たくらみます。
(ちなみに、廃棄物の搭載されたトラックが、首都高を走るなんてことは、
秘密裏に何回も行われているようです。)
トラックは、運転手のミスで、都庁に飛び込み、
爆弾もあと数分で爆発するというきわどい中、
何故か、知事自らが、爆弾の処理をして、あやうく爆発を止める。
爆発は食い止めたものの、みんながほっとしている間に、
予定していた知事の、原発誘致の発表をしていた時、
都庁につっこんだトラックに、
積まれた廃棄物のキャスクがむきだしにされ、
そこに大雨が降り、それに反応して、核分裂の青い光が発光し、
そこで、意味ありげに幕。
この監督さんは、出演者を通して、原発の怖さ、放射能の怖さ、
エネルギー問題、利権の問題、廃棄物の問題について
詳しく語らせています。
この映画のテーマは、おそらく、
「無関心ではいけない」ということを示しているのだと思います。
映画の中で、何度も「傍観者」という言葉がでてくるのが印象的でした。
是非機会があれば、観てみてください。
普通のサスペンスとしても楽しめる映画になっています。
ここあでした。