氷

　K子ちゃんが水割り用の氷をガリガリ食べている。

　客K「私、氷を食べたなる病気の氷食症やねん」
　私 「氷食症？聞いた事ないわ。ホンマは一品頼むのんケチって酒のアテにしてるのんと違うのん」
　客K「そんなんと違う。季節を問わず一年中氷を食べたなるねん」
　私 「御飯のおかずにしてるの？」
　客K「おかずは無理。しょっちゅう氷が欲しなるので、氷だけ作れる器械を探した事があるねん」
　私 「冷蔵庫の製氷機で十分やん」
　客K「それ、後で気が付いてん」
　私 「しやけど、氷食べ過ぎて身体を冷やしたらエエ事ないで」
　客K「冷したらアカンのは知ってるねんけど…」
　私 「氷、レンジでチンして食べたら？」
　客K「溶けるやん」
　私 「アカンか。コオリゃ参ったなあ、打つ手が無いわ」

　一句：氷食症　年中氷を　食べたなる　　
　謎かけ：氷とかけて、ステークと解く。どちらも(暑い・厚い)と食べたくなります

政治の話

　S君と政治の話をしていたらYさんが来店した。

　客Y「込み入った話をして、一体、何の話をしてるのん？」
　客S「政治の話をしてんねん」
　客Y「政界が好きか？」
　私 「性の性界と違うで」
　客Y「分かってるわ」
　私 「身長を伸ばす話やねん」
　客Y「その背ぃかい。もう、エエわ！」
　客S「しょうぶないダジャレを言うて、Yさんを怒らせた～」
　私 「Yさんが怒ったのは俺のセイカイ？」
　客S「まだ言うか。自分の言うた事をかえりみて、改めなさい！」
　私 「それって、反セイカイ？」

　一句：ダジャレ言い　政治の話　膨らませ
　謎かけ：政治の話とかけて、クイズを答えたと解く。どちらも（政界・正解）です

種明かしシリーズ76 白い紙が5千円 ！

　白い紙がお札に変ったら嬉しいですね。そんな願望を叶えられるようなマジック『白い紙が5千円 ！』を紹介します。5枚の白い紙がマジナイをかけると一瞬に千円札5枚にチェンジ！この方法でお金を増やせたら、言うことは無いんですが…。オマケのマジックはは『お札が増える』です。

　Youtube⇒https://youtu.be/RQKh3vEk0Ps

ヒル

　Tさんは以前から70歳になったら樹海に行って死にたいと行っている。

　客T「70歳になったら樹海で死ぬで」
　私 「しやけど、あそこはヒルがいてるで」
　客T「無気味やなあ」
　私 「昼に行ったらヒルに噛まれるから、ヨルに行ったら？」
　客T「ダジャレかい。しやけど昔は汚い血をヒルに吸わせてたで」
　私 「何で？」
　客T「瀉血(シャケツ)と言うて、肝炎には鉄分が多いとアカンので鉄分を抜く為にヒルに血を吸わせるんや」
　私 「ヒルに詳しいんやなあ。ハードボイルドやなあ」
　客T「何で俺がハードボイルドやねん？」
　私 「ハードボイルド＝ニヒル。ヒルに詳しいやん」
　客T「こじつけやがな」

　一句：吸血の　ヒルに出くわし　ひるみます
　謎かけ：ヒルとかけて、神奈川県の海と太陽の街と解く。どちらも(血が好き・茅ケ崎)です…ちょっと苦しかったかな

ヒル

　Tさんは以前から70歳になったら樹海に行って死にたいと行っている。

　客T「70歳になったら樹海で死ぬで」
　私 「しやけど、あそこはヒルがいてるで」
　客T「無気味やなあ」
　私 「昼に行ったらヒルに噛まれるから、ヨルに行ったら？」
　客T「ダジャレかい。しやけど昔は汚い血をヒルに吸わせてたで」
　私 「何で？」
　客T「瀉血(シャケツ)と言うて、肝炎には鉄分が多いとアカンので鉄分を抜く為にヒルに血を吸わせるんや」
　私 「ヒルに詳しいんやなあ。ハードボイルドやなあ」
　客T「何で俺がハードボイルドやねん？」
　私 「ハードボイルド＝ニヒル。ヒルに詳しいやん」
　客T「こじつけやがな」

　一句：吸血の　ヒルに出くわし　ひるみます
　謎かけ：ヒルとかけて、神奈川県の海と太陽の街と解く。どちらも(血が好き・茅ケ崎)です…ちょっと苦しかったかな

飲む打つ買う

　子ちゃんが高一になった息子の写メを見せてくれた。

　私 「大きなったなあ。身長、何ぼになったん？」
　客J「175cm、中一の時は150cmやったけど、急に大きなったわ」
　私 「その内に2m弱になるで」
　客J「そこまでは無いわ」
　私 「大まかに言うたら、みんな2m弱やん」
　客J「大まか過ぎるわ」
　私 「それはそうと、急に大きなったんは運動でもしてたんか？」
　客J「運動はしてないな。パソコンしてるか漫画の本を買(コ)うて読んでるわ」
　私 「ほんだら牛乳を飲んでたんか？」
　客J「牛乳は沢山飲んでたわ」
　私 「ほんだら、飲む打つ買うやなあ」
　客J「えっ？」
　私 「牛乳を飲む、パソコンのキーボードを打つ、マンガの本を買う…」
　客J「それだけで終わってくれたらイイのにね」
　私 「俺は今、飲む打つ買うを実践してるねん」
　客J「エエ年をして、まだやめられへんの？」
　私 「俺は薬を飲む、注射を打つ、サプリを買う、やねん」
　客J「そっちかいな」

　一句：飲む打つ買う　道楽過ぎて　落ちぶれる
　謎かけ：飲む打つ買うとかけて、代々伝わる大切にしている刀と解く。どちらも(放蕩・宝刀)です
※放蕩＝自分の思うままに振る舞うこと。やるべきことをやらず、飲酒や遊び にうつつをぬかすこと。

厚揚げ

　Yさんが来たのでセットの一品を出したが、1時間以上カウンターに飾ったままだ。

　私 「一品、食べや。ママが心をこめてつくったんやで」
　客T「ああ、美味しいわ」
　私 「美味しいわて、まだ食べて無いやん」
　客T「見ただけで分かる」
　私 「分かるかいな」
　客T「これ、がんもどきやん。色々具が入ってるから誰がつくっても美味しいわ」
　私 「がんもどきと違う！厚揚げや」
　客T「これ、厚揚げて言うの？」
　私 「知ってるくせに」
　客T「俺、貧乏やから、こんな高級な料理を食べた事が無いわ」
　私 「高級な料理と違う。厚揚げは庶民の食べ物や」
　一句：厚揚げの　簡単料理で　酒のアテ

　謎かけ：厚揚げとかけて、宴会の幹事と解く。どちらも(揚げるには温度・上げるには音頭)がポイントです

ホストクラブ

　失業した失業した61歳のA君が来店。

　私 「仕事、見つかったか？」
　客A「まだや。この年で失業したら、次の仕事探すのんに困るわ」
　私 「ホストクラブに行ったら？」
　客A「こんなオッサン、雇うてくれへんわ」
　私 「自分でしたらエエねん」
　客A「年寄り相手にか？」
　私 「今、高齢化社会やから、いけるかも知れんで」
　客A「ホンマやなあ」
　私 「そやけど、あんまりお酒飲めへんから売り上げが上がれへんなあ」
　客A「お茶しか売れへんのんと違うか」
　私 「そやなあ、酒屋と取引するよりもお茶屋と取引せんなアカンなあ」
　客A「それに、接客と言うよりも介護になるしなあ」
　私 「それやったら、ホストクラブと言うよりも老人クラブになるわ」

　一句：金づると　知りつつハマる　ホスト通い　
　謎かけ：ホストクラブとかけて、うどんと解く。どちらも(麺・メン)の良しあしで売り上げがアップ

保護司

　Tさんが居合わせた市会議員のMさんに質問をした。

　客T「民生員は手当あるの？」
　客M「僅かやけど、手当が出るらしいよ」
　私 「何でそんな事を聞いたん？」
　客T「俺とこの会社、人手が足らんから知り合いに頼んだら、民生員になったから働かれへんと、断られてん」
　私 「手当が少なかったら生活が出けへんから、働いてもエエのになあ」
　客M「民生員はいつ用事があるか分かれへんから、勤め人にはなられへんわ」
　私 「ああ、そうか」
　客T「保護司は手当があるんかなあ？」
　客M「さあ、そこまでは分かれへんわ」
　私 「Tさんの保護司に聞きや」
　客T「マスター、どうやった？」
　私 「手当は無かったけど、Tさんには迷惑をかけられてばっかりや」
　客M「何で、マスターがTさんの保護司やのん？」
　私 「以前にTさんが警察に捕まった時に身元引受人になったから、冗談で保護司て言うてんねん」
　客T「保護司やけどツケをマケてくれへんなあ」
　私 「保護司や言うてツケをホゴシよ思てんねんやろ。世間はそんなに甘ないわ」
※保護司＝犯罪者の改善・更生を助け，犯罪予防に努める事を使命とする者。一般職国家公務員で無給。
※反故(ホゴ)＝ないものとする。役に立たないものにする。無駄に捨てる。

　一句：罪人(ツミビト)の　更生願って　保護司する保護司する
　謎かけ：保護司とかけて、裁判官と解く。どちらも(更生・公正)にします

夜道

　上司と揉めて会社を辞めたAさんの愚痴を4時間も聞いていたが、深夜の3時になったので店を閉める事になった。

　私 「もう、終るで。タクシー呼ぼか？」
　客A「いや、歩いて帰るわ」
　私 「家まで遠いやん」
　客A「ゆっくりと自分を見つめ直しながら歩くわ」
　私 「失業したらお金に困るやろ？」
　客A「そうやなあ」
　私 「自分を見つめんと、お金が落ちてるか地面を見つめて歩いた方がエエで」
　客A「ホンマやなあ。そやけど夜道ではお金が落ちてるかどうか分からんで」

　一句：コンビニは　夜道を照らす　灯台に
　謎かけ：夜道とかけて、腐った卵と解く。どちらも(気味・黄身)が悪いです