東日本大震災のどさくさに紛れて

　東日本大震災の対応で日本人のモラルが素晴らしいと海外から評価されているが、その一方でこのどさくさに紛れて法外な値段で食品や生活必需品を売りつける者がいるとか。
　かつて阪神淡路大震災で、おにぎりやソーセージ5000円、ポリタンク7000円、ブルーシート100000円で売りつけた者が出てきた。
　それと同様に今回はAmazonマーケットプレイスで、出品者が4個入り乾電池を1万6000円～2万円の価格を付けていたり、被災地の岩手県一関市で商工会会長のスーパーが地震後カップ麺など全て倍価格で販売していたり、あるホテル経営者が地震が起こった当日から通常１泊10000円のところを15000円にして営業していたと言うような話を聞きいた。
　こうした便乗値上げは他にもあるものとみられ、「価格は市場が決める事だし高くても売れる時は値上げするべきです」と言う輩もいた。震災で困っている人の弱みにつけ込んだ商法は決して許してはならない。
　またネットで悪質なデマが出回っていることが確認され、この様な浅はかな人間に非常に憤りを感じている。
　昨夜の10時半ごろ静岡県で震度6強の地震があった。それぞれの震災の安否情報、避難交通情報、計画停電情報、余震情報、津波情報や原発情報などの正確な情報が求められている時期だけに、混乱を招く情報を流さない様に願いたい。