まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

紅茶とはちみつのシフォン

2012-02-09 20:14:06 | お菓子作り
バレンタインデー=コドモが周囲に手作りお菓子をばら撒く日
になったのは いったいいつからなんだろう?

毎年この時期思うのは
板チョコを使ったお菓子作りを
いかにもカンタンにできます風に
宣伝するメーカーって
あまりにムセキニンだ ということ

チョコレートはとても繊細な構造をしている
温度を少しずつ上げ下げしながら
根性とキアイで攪拌することで
脂質や糖分などの分子がきれいに並ぶ
そうやってできたチョコレートは
なめらかで美しくておいしいのだが

どろどろに溶かす→アルミカップに流す→カラースプレーかける
的な残念な友チョコがハバをきかせている

ムスメの中学時代のトモダチに
たいそうエキセントリックな女の子がいて
あるバレンタインの直前に
彼女とムスメはこんなメールのやりとりを

トモダチ「ねえねえホワイトチョコ好き?」
ムスメ「うん、好き」

トモダチ「ねえ抹茶はー?」
ムスメ「まあ、好き」

このあたりでムスメは
ああ今年はホワイトチョコに抹茶を混ぜて
固める作戦だな、と思ったわけだが

「一味唐辛子好き?」
と続いたメールに思わず
「落ち着け!?」

ムスメのほうはというと
毎年「ラッピング資材にかかる費用の無駄」を憂う
おんなじお金を使うなら、食べるほうに回したい
お菓子教室のお友達とも同意見で
2人で「今年はホールでガッコウに持っていって切り分ける」
という案をひねりだした

とはいえさすがに、ケーキのでかい箱やら
プティナイフやらをガッコウに持ち込むのはあんまりだし
あげたい子が必ずその場にいるとも限らないし

そんなわけで今年は大きなシフォンを焼いて
たっぷりサイズにカットし
手ごろなフィルムパックに入れることにした

ホール持込の案はわたしが頂戴し
会社のみんなと食べる分を
朝からバタバタと作ってみた

牛乳にアールグレイの紅茶を入れて
ふつふつと煮出したものは前夜に用意
21センチサイズの型なので
卵は5個使用

卵黄にグラニュー糖とはちみつを入れて泡立て
オイルとミルクティを混ぜ
別に作ったメレンゲとあわせて
アールグレイパウダーの入った粉をゆっくりと投入
オーヴンにつっこんでから身支度 

焼きあがったらひっくり返して、中央に瓶をさしこみ
家のなかで一番気温が低いと思われる玄関へ



なんかのオブジェ?



下からみるとこんな感じ

冷め切らなかったのでこのまんまバッグに入れて出社
ランチの時間に型から出してみると
見事に一部へっこんでる!



混ぜきれなかったか。。。



8等分して へこんでないところをみなさんへ
同僚ちゃんも切り分けるのを手伝ってくれて
無事に早めのバレンタインが終了したのだった

こないだのパータグラッセに続き
こっちも練習しなきゃ
美しく焼けるようになるまでに
いくつ卵を割るかな