まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

2月のお菓子レッスン『オペラ』

2012-02-05 09:23:56 | お菓子作り
レッスン前日に必ずすることは
先生のブログのチェック
作るお菓子と、難易度や所要時間の確認

持ち帰る入れ物のサイズを間違えないように
それと、長時間のレッスンの場合はココロの準備が必要

慣れとは恐ろしいもので
「3時間くらい」と書いてあれば
ふーん、そっか、くらいなもの
だが
今回作るのはオペラ
「4時間コースです」と書いてある

や、、、やっぱり、、、

2月はバレンタインの月なので
チョコレートのお菓子を作ることが多い

そしてチョコレートのお菓子はたいがい
時間がかかる
急激な温度の変化がキライ
水気がキライ
ぐずぐずされるのがキライ
とにかくワガママ 笑

そんなわけで、カクゴを決めてスタジオに乗り込む
いつもはルセットくらいしか置いていない作業台に
溢れるさまざまな材料や器具

ビスキュイ・ジョコンドを3枚焼いて
大量のコーヒー風味のポンシュを打ち
ガナッシュブーレとクレームオブールキャフェを重ね
最後にパータグラッセをかける

ポイントはクレームを重ねるときに
ビスキュイの端まで均一に塗ること
先生のデモはびしっと並行に重なっており
みんなで「すごーい!平ら!」
へんてこな賞賛に笑う

わたしたちの作業を見ながら
みなさん上手ですよ、と
誉めて伸ばす指導の先生

最大の難関はチョコレートがけ
網やトレイ、角バットを使い
傾斜した土台を作ったうえにケーキを置き
手前から3分の2までパータグラッセを流し
パレットナイフをすこしだけ傾けて
一気に表面をならす

「一発勝負 やり直しはききません」

ありえないくらい緊張し
案の定ナイフの傾ける方向を間違え
とても残念な結果に

これは、回数やるしかないな・・・

たいてい、できあがると歓声があがるものだが
「なんですかみなさん テンション低いー」
だってガタガタなんだもの

それでもおしまいにガナッシュを細く絞って
Opera とサイン



これでだれがなんといおうと
あなたはオペラです

このオペラ、食べ方にコツがあって
パータグラッセが固まっていて
そのままではフォークが入らないため
表面をフォークのふちでカンカンと叩いて
ひびをいれる

試食のとき、みんなでフォークを構え
先生の作った美しいオペラを
がしがし叩きながら
この状況ってヘンだよねー と笑う

チョコレートがっつり、ではなく
コーヒーの風味が香ばしくておいしい
一番底に塗ったパータグラッセが
思いのほか効果的で驚く

帰宅し、ムスメに作ってきたケーキを見せると
あれ?な表情
ホールで撮影していると
カットしてからにしたら?だって
・・・



まあ見た目はアレだけど
美味しそうに食べてるムスメ

「で、なんでオペラっていうの?」

し、しらない・・・

調べてみたら

60年ほど前、パリ オペラ座近くのお店が考案
上に乗せた金箔が、オペラ座のシンボルの
アポロン像が持つ琴に似ているから など諸説あり

金箔ぅ?

やっぱりお名前書いただけじゃだめかも