雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

学校見学会

2005年06月07日 | 楽しい学校生活
今日は、ちびくまの学校の見学会でした。
ちびくまの学校は市の障碍児教育センター校です。
「センター校」というのは、全国的にも珍しい制度らしいのですが、
「交流学級(普通学級)の一員」として学習や遊びなどの場面で
日常的に障碍のない子供たちと生活をともにしながら、
障碍児学級での個別教科指導や、養護学校のような訓練や
リトミック・調理実習といったグループ学習もできる、という特徴ある学校です。

ドアツードアでの送迎があり、マンツーマンで介助の先生が付いてくれるほか、
学校ぐるみで「障碍のある『ふつうの子ども』」と暖かく見守ってくれる校風や
先生たちの勉強熱心さが評判で、障碍児の保護者に根強い人気があり、
現在も校区内外から20人を超えるスペシャルニーズの子どもが通っています。

ちびくまの就学活動をした頃は、個別に学校見学を受け容れてくれていましたが、
見学希望者が年々増え、運営に支障をきたすようになった、というので、
「まずは」の見学は、日を決めて実施することになったようです。

見学者がくると、特に環境の変化に弱い自閉っ子たちは不安定になりがちですが、
「ギャラリーがいると、普段よりいい子になる」のがちびくま。
「接待担当」と呼ばれるほど、普段では考えられないくらい、愛想よく、
見学のお客様を迎えます。

ちびくまは、見学者には国・算などの個別教科学習を見てもらうことが
多いようです。障碍児学級にいる子どもが、学年相応の漢字や計算の学習をしているのを
見るのは、保護者の「障碍児学級」への偏見を減らし、安心させる面もあるのかもしれませんね。

ちびくま本人も、見学のお母さんたちが「すごーい」などとつぶやいて
くれるのを耳ざとく聞いていて、ますますハッスルする、という具合です。
今日も「いつもどおり」大張り切りでした、と連絡帳には書かれていました。

見学者が出て行くときには「ありがとうございました」と
挨拶までしたらしい。

でも、センター校はちびくまの卒業と同時に、別の小学校に移転することが
この間決定しました。既に在籍している子どもたちは卒業まで今の学校に
残ることができますが、センター校としての1年生を迎えるのは、
来春が最後になりそうです。
さてさて、今日の見学者の中から、来年の仲間が現れるでしょうか。

「おこらないでね。」

2005年06月06日 | adorably autistic
自閉っ子を育てていると、いろいろ誤解や偏見にさらされることも多いですが
私がよく言われてきたのは「母親がちゃんと叱らないのが悪い」。

確かに、私が息子に対して声を荒げることは滅多にありません。
それは、息子の障碍がわかるずっと前からのことです。
なぜかというと、彼は、明らかに大声に対して怯える子どもだったからです。
怒鳴っているわけではなくても、勢いのある喋り方や大きな声を聞くと、
びくっと体を固くして泣きはじめる、そんな子どもでした。

いろいろ困ったことはしでかしてくれるけれど、基本的に穏やかで
ニコニコ笑顔の可愛い息子に対して、怒鳴りつけて言う事をきかせる、と
いうのは、とても非人道的に思えたのです。

「お母さんが、ちゃんと『ダメ!』と言わなきゃだめ」
「口で言ってわからないなら、体でわからせるくらいの気持ちでいないと、
 こういう子のしつけはできないんじゃないの?」
「お母さんが、子どもの言いなりになってしまっているんじゃない?」
親戚や、保育士さんや、知人など、「善意の」人々にどんなに
「アドバイス」されても、「あ~、だめだあ」の「ダメ」に
反応して泣いて怯えるような子どもに、私は「ダメ!」とは言えなかったのでした。

今も息子は「ダメ」「やめて」といった否定的な言葉に、過敏に反応します。
アニメの「クレヨン**ちゃん」を見ていて、**ちゃんのお母さんが
「☆△○◆×~っ!!」と叫んだだけで
テレビをミュートにしてしまい、お父さんが「ばかやろー!」と
言っただけで「**ちゃんのおとうさんがおこった」と
泣いてしまうくらいに。

こんな息子にきちんと躾をしようと思ったら、
「大声を出さない」「否定的な言葉は使わない」「感情を込めず、おだやかに」は
鉄則なのです。

ところが。最近暑くなったので、窓を開けてすごす事が増えました。
仕事から帰ってきた私、学校から帰ってきた息子、
のんびりまったり、畳の上でごろごろくつろいでおりますと…

「こら~っ!」と女性の大声。
「なんべん言ったらわかるのっ!!またこんなことしてっ!」
思わず、息子と顔を見合わせます。
「***(ちびくまの本名)、こっちへ来なさいっ!!
 ほんとに、アンタって子は、どうしようもないんだからっ!!」

自分の名前を呼ばれて、顔がこわばる息子。
都会のマンション生活、廊下などで出会えば挨拶する程度の関係なので
詳しくはわからないのですが、どうも3人いるお子さんの真ん中が
うちの息子と同じ名前のようなのです。
「ちびくまくんのことじゃないのよ。大丈夫。お隣のおばさん、ちょっと怒ってるね」

「じゃあ、おかあさん、こんど、『ちびくまくんはこらーっていうのがこわいから
おこらないでね』っていうのはどう?」
うぷぷ。そんなこと言われたらおばさん、どうするだろうね


でも、本当はお母さんがそう言ってあげたいよ。
だって、怒鳴りつけなくても、君も、そしてきっと隣の***くんも
十分いい子だもの。

バイクに乗りたい。

2005年06月02日 | adorably autistic
電車より、バスや車が好きな息子ですが、最近バイクにも
興味が出てきたようです。
「ぼく、オートバイにのりたいなあ」とよく言うようになりました。
(男の子だなあ…)

昨夜も、「おかあさん、オートバイにのるのは、なんねんせいから?」と
訊くので、
「そうだなあ。高校を卒業したら、ぐらいじゃない?」と答えると、
「じゃあ、だいがくせいだね!わかった。ちびくまくんは、
だいがくせいになったら、オートバイにのる!!」

そっか~。「大学生になったら」かあ。

ちなみに…「ちびくまくん、大学ってなにするところか知ってる?」
「えーとね。おしごととかするの」

うふふ。ある意味真実だよね。頑張っておくれ。
でも、オートバイに乗るためには、やっぱり自転車に乗れるように
練習しておいたほうがいいと思うよ。

避難訓練

2005年06月01日 | adorably autistic
今週の金曜日は、学校で避難訓練があります。

「やらなきゃいけない」とはわかっているけど、サイレンの音が
どうしても嫌なちびくま。これまで、耳を塞いで参加してきました。

今回も「ひなんくんれん、いやだなあ。ウーウーはきらいなの」と
繰り返していたちびくま、「あ!そうだ!」
何か思いついたようです。

「おかあさん、おかあさん!ちびくまくんは、ひなんくんれんがきらいだから、
きんようびはがっこうにいかないで、おうちであそぶことにしたらどう!?」

まあ、いろいろ考えて、それを上手に表現できるようになったこと。
…でも、それはだめよ。