最初の入院と再入院で、通算23日の入院になりました。
(自分でもちょっとびっくり)
決して嬉しい体験ではなかったけれど、他ではできない
いろいろなことも学べたと思っています。
思いがけず病に倒れる不安、急に体がきかなくなることの
恐怖・不安・情けなさ、完治するのだろうかという不安、
無力感・・・。
神経内科の病気は、その多くが原因不明、治療困難です。
いわゆる「不治の病」の1つにかかった患者さんの1人と
入院生活を通して仲良くなりました。
その人といろいろとお話をさせてもらって感じたこと。
溌剌とした美人で、優しく穏やかな性格のその人は、これまで
お友だちも多かったのでしょう、お見舞いの人がしきりに
来ていました。でも、その人たちが帰った後、彼女は
涙ぐんでこう打ち明けたのです。
「元気だった頃の知り合いにはもう会いたくない。
よく知りもしないくせに『絶対治る』とか
『知り合いが○○で治った』とか。親切で言ってくれるのは
わかっているから怒ることもできないけれど、
今でも一生懸命頑張っているのに、それを否定されるようで
たまらない。『頑張って』なんて言われると、『あなたが
今まで頑張っていないからこうなった』と言われてるような
気がする。病気を治すために何の力を貸してくれるわけでも
ないくせに、『頑張って』 なんて気軽に言わないで欲しい。
『頑張ってね』と言われて『うん、ありがとう』と言わないと
いけない私の気持ちが あの人たちにはわからないに違いない」
一方、私のわずらったギラン・バレーにはルンバール(髄液検査)と呼ばれる
苦痛を伴う検査が伴います。
その検査についての愚痴を打ち明けたときに「頑張れ~」と言われたことが
(好意から出た言葉であることは百も承知だけれど)
実は私にとっても今回の入院で一番へこんだ言葉でした。
それは、息子が自閉症だと知って間もない頃の私の気持ちに
似ていました。他の人にはどう見えるかわからないけれど、
今の私にはこの事実を抱えて生きているだけでも精一杯なのに、
『頑張って』『母親がしっかりしないでどうするの』と
言われることは、まるで傷口に塩をすり込まれるようでした。
『頑張れ』という言葉は、エネルギーの低下した状況の人間には
かえって辛い響きを持つのかもしれません。
『頑張れ』という言葉は、もう使わないようにしよう。今回の
入院で、つくづくそう思いました。
少なくとも、今辛い状況にある人に対しては。
辛い、怖い、嫌だ、不安だ。
弱っている人には、きっとただ「寄り添ってもらう」ことが一番の癒しだから。
(自分でもちょっとびっくり)
決して嬉しい体験ではなかったけれど、他ではできない
いろいろなことも学べたと思っています。
思いがけず病に倒れる不安、急に体がきかなくなることの
恐怖・不安・情けなさ、完治するのだろうかという不安、
無力感・・・。
神経内科の病気は、その多くが原因不明、治療困難です。
いわゆる「不治の病」の1つにかかった患者さんの1人と
入院生活を通して仲良くなりました。
その人といろいろとお話をさせてもらって感じたこと。
溌剌とした美人で、優しく穏やかな性格のその人は、これまで
お友だちも多かったのでしょう、お見舞いの人がしきりに
来ていました。でも、その人たちが帰った後、彼女は
涙ぐんでこう打ち明けたのです。
「元気だった頃の知り合いにはもう会いたくない。
よく知りもしないくせに『絶対治る』とか
『知り合いが○○で治った』とか。親切で言ってくれるのは
わかっているから怒ることもできないけれど、
今でも一生懸命頑張っているのに、それを否定されるようで
たまらない。『頑張って』なんて言われると、『あなたが
今まで頑張っていないからこうなった』と言われてるような
気がする。病気を治すために何の力を貸してくれるわけでも
ないくせに、『頑張って』 なんて気軽に言わないで欲しい。
『頑張ってね』と言われて『うん、ありがとう』と言わないと
いけない私の気持ちが あの人たちにはわからないに違いない」
一方、私のわずらったギラン・バレーにはルンバール(髄液検査)と呼ばれる
苦痛を伴う検査が伴います。
その検査についての愚痴を打ち明けたときに「頑張れ~」と言われたことが
(好意から出た言葉であることは百も承知だけれど)
実は私にとっても今回の入院で一番へこんだ言葉でした。
それは、息子が自閉症だと知って間もない頃の私の気持ちに
似ていました。他の人にはどう見えるかわからないけれど、
今の私にはこの事実を抱えて生きているだけでも精一杯なのに、
『頑張って』『母親がしっかりしないでどうするの』と
言われることは、まるで傷口に塩をすり込まれるようでした。
『頑張れ』という言葉は、エネルギーの低下した状況の人間には
かえって辛い響きを持つのかもしれません。
『頑張れ』という言葉は、もう使わないようにしよう。今回の
入院で、つくづくそう思いました。
少なくとも、今辛い状況にある人に対しては。
辛い、怖い、嫌だ、不安だ。
弱っている人には、きっとただ「寄り添ってもらう」ことが一番の癒しだから。
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