雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

転地学習(その1)

2007年05月30日 | 楽しい学校生活
ちびくまの通うF中では、1年生は5月に2泊3日で
県北の山間部へ「転地学習」にでかけます。

入学して2ヶ月弱、少し学校生活に慣れ、たるみが出始める頃の
生徒たちに、集団生活の決まりや行動のあり方を考えさせる、とか
班行動、クラス対抗活動などを通して、仲間作りや連帯感を
高めることを目標としているようです。

逆に言えば、それでなくても同年代の子ども集団が苦手な
ちびくまにとっては、とてもストレスが多く、ハードルの高い行事です。
まして、彼は4月に過適応が原因で体調を崩してからというもの、
交流級のメンバーとは殆ど接触を持っていません。
ここで再度つまづかせてしまったら、ちびくまはすっかり
学校での集団生活に自信を失ってしまうかもしれません。

それで、障担と私はいろいろと作戦を練りました。
目標は「嫌な思いをさせないこと。『自分なりの』達成感が
味わえるようにすること。今すぐでなくてもいいので、将来
交流級と再び接触を持つための心理的な入り口にすること」。

日中の活動は個別支援つきでできるだけみんなと一緒にこなし、
入浴や就寝など夜の活動はリフレッシュの意味もあって
通常学級の子どもたちとは時間や場所を別枠にしてもらうことに
なりました。
パニックになってしまったり、どうにもこうにも疲れ切ってしまったとき、
みんなと同じことができないことで落ち込むようなことがあったりしたとき
のために、気分建て直しの秘密兵器として、この日のために
新規購入したポータブルDVDプレーヤーと
大好きなアニメのDVDを2枚、ちびくまには内緒で先生の荷物に
忍ばせてもらいます。

さて、第1日目となる今日は、朝から雨。
雨が大嫌いで、普段ならこの天気だけで登校準備のスピードが鈍り、
目に見えてテンションが低いちびくまですが、さすがに大きな行事で
気合が入っているのか、背中に弁当の入った通学カバンを背負い、
キャリーカートを引いて、時間どおり登校します。
でも、やはり不安なのか、「おかあさんも、いっしょにくる」との
リクエストがあり、私も学校まで見送りに行きました。