雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

ほぐれる。

2007年05月08日 | 楽しい学校生活
さて、ゴールデンウイークの後半4連休を望みどおり
「おうちでゆっくりして」過ごしたちびくま。
「中学に入ってから随分頑張っているから」とこどもの日に
大手家電量販店の日替わり奉仕品のICレコーダーを
買ってやったので、それで好きなTVCMやビデオの台詞などを
録音して、大喜びで遊んでいました。

連休明け初の登校となった昨日は、少しテンション的には
低かったものの、交流へは行かず、マンツーマンでじっくり
ゆったり付き合ってくれ、給食は好きなものを好きなだけ、という
K先生のスタンスが変わっていないことを確認できて
安心したようです。

給食は白ごはんをたっぷりと大おかず、それに野菜スープを
選びました。野菜が入っているので、心配したK先生が
「野菜は残していいよ」と声をかけてくれても
「うん」と返事をしたものの、全部食べたようです。

ちびくまはそういうところがあって、「この人はぼくが
嫌いなものを残しても必ず認めてくれる人だ」とわかると、
「じゃあ、これは少し頑張ってみよう」という気になるのです。
もちろん、それはごくわずかな歩みではあります。でも、
小学校入学以来、彼が食べられるものはそうやって確実に
数が増えてきていました。
それは誰かに強制されたわけではなく、信頼できる人との
関係を基礎にして、「この人となら頑張ってみよう」という
自発的な頑張りです。

人から「○○も一口でもいいから食べようね」と言われて食べるのと
自分で「○○も一口だけでも食べてみようかな」と考えて食べるのとでは
外見的にはほとんど差がありませんが
本人の気持ちにかかるプレッシャーの重さと、成功したときの
本人の達成感が全然違うのです。
私が「ちびくまには偏食指導は百害あって一利なし」と考えるのは
そのためです。

「こちらがなにか提案しても、『それはやらないね』と却下されたり、
 だいぶ我儘が出てきました。本音の笑顔やな~、と思える顔も
 だいぶ見られるようになりました。ええ傾向やと思います」
ただただありのままのちびくまを認め、受け止め、楽しんでくれる
先生に支えられて、ちびくま、だいぶほぐれてきたようです。