今年の9月は不順な天候が続いていて、運動会の練習は半分ほどに
減っていたようですが、その分お天気になってからの練習内容は
厳しくなっているのではないかと思います。
それでも、これまでほとんど弱音を吐かずに頑張ってきたちびくまですが、
14日の夜、姿が見えないと思ったら、布団にもぐってしくしく
泣いているのを見つけました。
「どうしたの?」と訊くと、
「ぼくはくみたいのれんしゅうがじょうずにできない」と答えます。
「そっか、上手にできなかったんだ」
「ひざがいたかった。ぼくはもうくみたいしたくない」
息子は涙をぽろぽろ流しながら訴えます。
でも、私が「そう、もう組体したくないの?じゃあ、お母さんがM先生に
『もう組体はしません』って言ってあげようか」と言うと
あわてて「言わない!お母さん、言わない!ぼくはくみたいがんばります」と。
頑張る気持ちはあるけど、なかなかみんなについて行けない苦しさを
わかって欲しくて、ちょっと弱音を吐いてみただけのようです。
でも、毎日ひざ立ちで頑張っているせいか、息子の膝頭は確かに
色が変わって皮膚がごわごわになり、荒れています。
「ひざがいたい」というのは、本当のことだと思います。
そこで、それを障担に伝えると、いろいろ方策を考えてくれました。
膝にサポーターをする。息子だけ長ズボンのジャージを許可してもらう。
でも、息子はどちらにも「うん」とは言いませんでした。
「みんなとおなじにがんばる」
でも、障担の観察ではやはり膝が痛そうとのこと。
私が直接息子に確認しても、やはり長ズボンははかない、膝あても
しない、と言い張ります。それで、今日の連絡帳には
こう書きました。
「本人なりに、みんなと同じようにしなければならない、と思って
いるのだろうと思います。私としては本人が楽になることが
一番だと考えますが、周りを見てそれに合わせようという気持ちも
良い面もありますから・・・難しいですね」
ところが。昨日の練習で、組体で組む、やはり障級在籍の同級生、K君が
膝の下に四つ折にしたタオルを敷いてやっていたのを見て、
同じようにするのはどうか、と障担がちびくまに提案すると、
即座にOKだったそうです。これなら、遠目には周りの子と同じように
見えます。膝は痛いけれど、自分だけ違う格好をするのは嫌。
そんなちびくまの気持ちにぴったりしたアイディアだったようです。
早速、今日の練習はタオルを敷いてもらって練習したようですが
「集中力がまるでちがいました」と障担。
ひとつ頑張るところを減らしたことで、肝心のことを頑張る力が
出た、ということのようです。
人の話を聞くときにその人の目を見させること。
授業を聞くときにだらだらした姿勢を禁じること。
そのために、肝心のことに取り組むハードルが思い切り
高くなってしまっている自閉っ子は沢山います。
自閉っ子に頑張りどころを間違えさせないのも、支援者の大切な
役割なんだなあ、ということも改めて感じた一件なのでした。
タオルのアイディアを思いついてくれた隣のクラスの障担H先生と
それをすぐ取り入れてみてくれた障担M先生に感謝です。
減っていたようですが、その分お天気になってからの練習内容は
厳しくなっているのではないかと思います。
それでも、これまでほとんど弱音を吐かずに頑張ってきたちびくまですが、
14日の夜、姿が見えないと思ったら、布団にもぐってしくしく
泣いているのを見つけました。
「どうしたの?」と訊くと、
「ぼくはくみたいのれんしゅうがじょうずにできない」と答えます。
「そっか、上手にできなかったんだ」
「ひざがいたかった。ぼくはもうくみたいしたくない」
息子は涙をぽろぽろ流しながら訴えます。
でも、私が「そう、もう組体したくないの?じゃあ、お母さんがM先生に
『もう組体はしません』って言ってあげようか」と言うと
あわてて「言わない!お母さん、言わない!ぼくはくみたいがんばります」と。
頑張る気持ちはあるけど、なかなかみんなについて行けない苦しさを
わかって欲しくて、ちょっと弱音を吐いてみただけのようです。
でも、毎日ひざ立ちで頑張っているせいか、息子の膝頭は確かに
色が変わって皮膚がごわごわになり、荒れています。
「ひざがいたい」というのは、本当のことだと思います。
そこで、それを障担に伝えると、いろいろ方策を考えてくれました。
膝にサポーターをする。息子だけ長ズボンのジャージを許可してもらう。
でも、息子はどちらにも「うん」とは言いませんでした。
「みんなとおなじにがんばる」
でも、障担の観察ではやはり膝が痛そうとのこと。
私が直接息子に確認しても、やはり長ズボンははかない、膝あても
しない、と言い張ります。それで、今日の連絡帳には
こう書きました。
「本人なりに、みんなと同じようにしなければならない、と思って
いるのだろうと思います。私としては本人が楽になることが
一番だと考えますが、周りを見てそれに合わせようという気持ちも
良い面もありますから・・・難しいですね」
ところが。昨日の練習で、組体で組む、やはり障級在籍の同級生、K君が
膝の下に四つ折にしたタオルを敷いてやっていたのを見て、
同じようにするのはどうか、と障担がちびくまに提案すると、
即座にOKだったそうです。これなら、遠目には周りの子と同じように
見えます。膝は痛いけれど、自分だけ違う格好をするのは嫌。
そんなちびくまの気持ちにぴったりしたアイディアだったようです。
早速、今日の練習はタオルを敷いてもらって練習したようですが
「集中力がまるでちがいました」と障担。
ひとつ頑張るところを減らしたことで、肝心のことを頑張る力が
出た、ということのようです。
人の話を聞くときにその人の目を見させること。
授業を聞くときにだらだらした姿勢を禁じること。
そのために、肝心のことに取り組むハードルが思い切り
高くなってしまっている自閉っ子は沢山います。
自閉っ子に頑張りどころを間違えさせないのも、支援者の大切な
役割なんだなあ、ということも改めて感じた一件なのでした。
タオルのアイディアを思いついてくれた隣のクラスの障担H先生と
それをすぐ取り入れてみてくれた障担M先生に感謝です。