雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

運動会(その2)

2006年09月25日 | 楽しい学校生活
お次の出番は、いよいよリレー。
M小では1年が直線かけっこ、2年で直線で輪っかをバトン代わりに
使ったリレー、3・4・5年がトラック半周のバトンリレー、
そして6年がトラック1周のバトンリレーというのが
毎年恒例になっています。

観衆の前、校庭を1周駆ける6年のリレーは他の学年のときより
ずっと盛り上がります。私は息子の走りがどんなに遅くても全く
気になりませんが、一緒のチームで走る子たちの気持ち、それを
応援する家族の人たちの気持ちを考えると、息子がこれに参加するのは
とても心配です。

今年も息子は第2走者でした。
そして、今年も他の子たちの約半分の距離を走ります。
その分は、第1走者と第3走者の子が4分の1周ずつ余分に走って
カバーしてくれるのです。

さて、第1走者の女の子、僅差ですが4位でちびくまにバトンタッチ。
ちびくま、これまでになかったほど一生懸命走ります。
でも、いかんせん他の子達とはレベルが違い、3位とはゆうに半周の
差がついてしまったところで、次の男の子にバトンタッチ。
ところが、第3走者以降、じりじり追い上げ、第8走者くらいで
トップに躍り出、ついにアンカーはぶっちぎりの1位でゴールイン。

大体、障級の子が参加することで他の子が「割を食った」と感じないよう、
チーム分けには配慮してもらっているようですが、やはりこういう
結果になるとほっとしました。

さて、息子はリレー後の退場時に、他の子と交錯して転び、
肩膝と両肘をすりむいたようですが、泣いたりパニックになったり
することもなく、保健室の先生に手当てをしてもらったようです。

午前の部が済んだところで、障級の教室で一緒にお弁当を食べます。
膝小僧にガーゼを貼ったちびくまは、それでもご機嫌で、運動会を
楽しんでいるようでした。

午後の最後から2つめが組体操。
今年は障級から7人が参加します。もちろん、それぞれの子に
1~2人の介助が付きます。先生たちも大変です。
ちびくまは最初のうち、障級の同級生K君と組みます。
どこにいるのかなかなか探せないうちに、技はスーパーピラミッドへと
進みました。短い練習期間にかなりハードに鍛えられたのか、
目を見張るようなきれいな動きです。
その中で、ちびくま、先生の補助つきではありましたが、
しっかりタイミングを合わせて頑張っていました。

次は3段ピラミッド。ここは、障担の作ってくれた4つ折タオルの
出番です。ちびくまは最下段で4つばいになっていましたが、筋力が
弱いことに配慮してか、上の子の体重がかからないように
工夫されていました。

最後に、通常学級の男の子の足を持って、倒立隊形を作ります。
ここは、介助の先生が2人ついて、足を受け止めて体制を作るまで
手伝ってくれ、ポーズが決まったところで引いていました。
ちびくまに足を持たれるなんて、怖いだろうなあ、よく協力して
くれるなあ、とちょっと相手の子に同情。でも、息子はよく持ちこたえ、
相手の子の足を下ろすときも、そうっとおろしていたのでちょっと安心
しました。

最後の技が決まった後は、中央の大きなピラミッドを1列ずつ
崩して、笛の合図で退場。
全体的に、目立つこともなく、息子のできる範囲で一生懸命
頑張っていることがよくわかる出来でした。
周りの子をよく見て、タイミングを合わせるのは、これまでで一番
よくできていたかも。

大きな拍手を浴びた組体操でした。