雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

歯が抜けた。

2005年12月02日 | Wonder of Autism
学校から帰ったちびくまの連絡帳を読むと、
「給食のとき、左側だけでかんでいたようです。
 右が痛いのかも」
介助の先生、よく見てるな~。

で、ちびくまのところへ行って、
「ちょっとお口の中を見せて」と言うと
「いや~、おくちのなかみせない~」と言って逃げてしまいました。

口内過敏のあるちびくま、本当に口の中を見せたり、
触らせたりしてくれません。
小さいときは、それでも必要とあらば、押さえつけて無理やり
口のなかを見たりすることもできましたが、
小粒とはいえ、小5ともなると、私の力では
「力づく」ができなくなってきました。

ちびくまの場合は、お医者さんなど、自分が納得できる
場面では協力してくれるようになっているのでまだましですが、
小さいときに、「力づくで言うことをきかせていると、すぐに
それが通用しなくなりますよ」という話を先輩から聞かされたことが
実感として感じられます。

で。口の中はどう言っても見せてくれないので、
「お口のなか、痛いところある?」
「いたくな~い」
これは失敗。「あるべき姿」にこだわるちびくま、
本当は痛くても「それは本来あるべき状態ではない」と感じると
必死で隠そうとするのです。

この間の溶連菌のときも、ドクターはのどの色を見ただけで
「これは普通の風邪ののどの腫れかたとは違うような気がする」と
気がついてくれて、「のどが痛いですか?」と息子に訊いたのですが
息子はがんとして「いたくありません」と言い張ったのでした。

で、受け答えをしている息子の口元を見ていて、はっと気がつきました。
実は昨日、左側の上の歯が一本、外側へ突き出しているのに
気がついて、「あれ、この子の歯、こんなに歯並びが悪かったかな」と
思っていたのですが、その歯がなくなって、小さい白い歯が、
本の少し、頭を覗かせた状態になっているのです。

ああ、そうか、ぐらぐらになっていた乳歯の下にもう永久歯が
顔を出して、乳歯のほうがやっと抜けたんだ。

先生が報告してくれたのは逆ですが、ひょっとしたら
見誤りかもしれないし、さらにひょっとしたら、ひとつ抜けたら
残っている反対側のぐらぐらが気になりだしたのかもしれない。

先生に「どうも歯が1本抜けたようですね」と知らせると
「口の中を気にしているのはわかってたんですが、
 歯が抜けていたとは…。誰にも言わなかったみたいですね。
 抜けた歯はどうしたんでしょう。飲み込んじゃったんでしょうか」

…先生、抜けた歯を飲めるくらいなら、錠剤が飲める、と母は思います。
ちびくまのことだから、抜けた歯をこっそりどこかに捨てて、
証拠隠滅をはかったのかも。