雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

着るものにこだわる。

2005年11月15日 | adorably autistic
自閉っ子としては珍しくもないことですが
息子は洋服や靴など、身に着けるものについては
比較的強いこだわりがあります。

しかも、こだわりのポイントが肌触りなのか
素材なのか重さなのか色なのかデザインなのか、
いまいちわかりません。

私にはほとんど同じもの、と思えるものでも
本人は「あれはいいけど、これはいや」ときっぱり。
一度「いや」という評価を受けたものは、どんなに
ブランド物だろうが、高かろうが、
義理ある人からもらったものだろうが、
絶対に手を通してもらえません。

それなら買う段階で自分で選んでくれたらいいのですが、
ちびくま、買い物に付き合うのは大嫌い。
「ちびくまくん、おかいものしない。おかあさんがかってくる」
で、母が買ってきたものは、およそ3分の1の確率で
ボツになってしまいます。

無駄になった服や靴は、バザーに行ったり、知り合いの
お宅にもらってもらったり。

そして、一度本人が「これ、すき」と言おうものなら、
あわてて店へ走って、サイズ違いを買い占める、という
生活を、小さい頃から続けてきました。

彼が、小さい頃から特にこだわっていたのは、コートなどの
アウター類と靴でしたが、最近はパジャマやシャツ、
ズボンや靴下にいたるまで、そのこだわりが
強くなってきました。

いえ、正確にいうならば、以前は変化がいや、とか
着用感とか、自閉っ子らしい理由のみでこだわっていたのが、
成長した結果、定型発達児と同じ意味で自分のファッションに対する
こだわりを持ち始めたようです。

なぜそう思うかというと、彼のOKが出た新しい服を
身に着けたとき、彼が周囲に対して褒め言葉を
要求するようになったから(笑)

ちびくまの場合、要求といっても、決して表現は強くありません。
たとえば、学校の先生の前で「ちびくまくんはあたらしい
シャツをきてるね」「これは、あたらしいようふくだね」と
さりげなく、でも盛んにアピール。それで先生が気が付いて
「ほんとだ。新しいシャツだね、かっこいいね」と
褒めてくれると、ニコニコ笑って満足、という具合です。

さらに、何か行事がある際には「何を着ていくか」で
数日前から悩み「ちびくまくんは、じょうきゅうせいなので、
かっこいいおようふくでがっこうへいきたいです」と
のたまう始末(笑)

いやはや、やっぱりお年頃なんだな~、と思っていた矢先。

私が来ている服を指差して
「おかあさん、そのおようふくはやめたほうがいいね~」
「え~、そう?おかあさん、これすきなんだけどな」
「やめたほうがいいよ。ちびくまくんはそれきらいです。
 いやなので、きないでください。こっちのおようふくに
 おきがえしたら?」
もうしつこいしつこい。

根負けして彼の言う服に着替えると
「ね?おかあさん、そのおようふくはいいね。にあうね~。
 おかあさん、かわいいね~」


どうも、彼は柄物は嫌いらしいです。そして、
ラベンダーなど、「寒色系の淡色」が好きな模様。
…まあそれは基本的に私の好みでもあるのですが…

それにしても、
「母親のファッションに注文をつける」っていうのは
ティーンの子どもには珍しくないとは思うけど
そんなところだけ定型発達っぽくならなくってもいいのに。