雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

コミュニケーションと多言語

2005年10月31日 | Wonder of Autism
アメリカから帰国して5年半、
既に「帰国子女」の肩書きには「元」の字がつくほどに
しっかり「普通の日本の自閉症児」に育ったちびくまですが、
ひとつだけ、彼がアメリカで過ごした時間を色濃く残す
特徴があります。

それは、外国語への壁の低さ。
特に英語は彼にとっては聞くのも読むのも楽しい言語で
あるらしく、今でも英語のビデオや絵本、インターネットサイト
(例えばこんなの)を
自ら選んで楽しんでいます。

それだけではなく、英語以外の言語にも興味があり、
幼児向けアニメのイタリア語のサイト、ドイツ語サイトなどを
どんどん探し出しては、何度も聞いて楽しんでいるのにはびっくり。

最近はスペイン語やフランス語で数の数え方を覚えたいと
思っているようです。

彼を見ていると、「話し言葉」というのは、コミュニケーションの
「道具の1つ」に過ぎないんだなあ、ということが
しみじみ感じられます。
「何語を話すか」ではなく、「子どものこころのことば」に
しっかり耳を傾け理解しようとする真摯さと、
何を伝えようとしているのかを感じ取る鋭いアンテナを
常に持ち続けていなければ、「彼にとって」役に立つ支援者ではありえません。

最近、すっかり「おしゃべり」がうまくなった息子の
状態に安心して、あぐらをかいてはいなかったかな、と
少し反省しています。