雲のむこうはいつも青空

まったりもったり~自閉症息子のいる暮らし@ちびくまママ

「もうやらない」

2005年09月08日 | Wonder of Autism
通学バスから降りたちびくま。
「あー、きょうは、いそがしかったよ、おかあさん」

「そう、忙しかったんだ。何が忙しかったの?」
「うんどうかいのれんしゅう」
「そうかあ。運動会の練習、大変だったんだね。今日は何をしたの?」
「くみたいそう。あのね、おかあさん、ちびくまくんは
 くみたいそうがだいきらい。もうやりたくない」

「大嫌い」「やりたくない」と言われると、ぎょっとして、
以前は「どうしよう」とおろおろしていたんですが、
どうもこれは、「何も言わずに泣いている」よりは、本人にとって
余裕が出てきた状態らしい、ということがわかってきました。

私たちが、本当に追い詰められているときには却って愚痴をこぼす
元気もなかったり、自分の中のマイナス感情をただ吐き出すことで
また元気になれたりすることがあるのと同じように、

この間のように声も出さずに泣いている状態よりも、
ストレスを言葉にして吐き出すことで、彼自身も少し楽に
なれるのかもしれません。

それが証拠に、
「そうかあ。じゃあ、もう組体操やめちゃおうか?
 お母さんがK先生に言ってあげるよ」
と言ってみると、あわてて、
「やめない!やめない!おかあさん、Kせんせいにいわない!」

つまり、「明日も頑張る」ための、ちょっとした愚痴、といった
ところのようです。

学校では相変わらず「いつも前向き、努力家モード」らしいちびくま、
バランスをとるには、こうしたスキルも必要なのかもしれません。