今日9月18日は妻の命日である。1周忌の法要は15日に済ませたがこの1年は折に触れ妻のことが思いだされる日々であった。
昨日、女優の樹木希林が家族に看取られて75歳でなくなったという報道があった。
妻の場合家族に看取られてといえるのだろうか。彼女は末期癌の痛みを和らげるためモルヒネの注射で常に意識が混濁していた。夜は添い寝をし折に触れ話しかけるようにしたが、聞こえているような気はするも返事はしてくれなかった。
18日の前夜は娘が付き添い私は自宅に戻った。
翌18日、午前に娘たちは帰り私は夕方病院に行くつもりでいた。が、その午後、病院より妻の容態が急変したと連絡があった。急いで病院に行ったが彼女の息はなかつたように思う。医師は我々の到着を待ってご臨終ですと告げた。
彼女が息を引き取るその時、手を握り合ったのでもなく、声をかけたのでもない。この状態を看取るというだろうか。以前からこの思いが離れなかった。
もし、意識が戻り周囲に誰も居ないことを知った時の彼女を思うとやりきれないのだ。
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