この夏は酷暑の日々の印象が強く、6月の梅雨の記憶がない。梅雨時のあの鬱陶しさを吹き飛ばす初夏の日差しを仰ぎ見たさわやかな記憶がないのだ。
10月になってさすがに夏は終わったと思わせるような気温の低い日もあるが、最近は連続した雨模様の天気が続く。杖利用者としては傘を持つて歩くのが苦手で雨降れば家に閉じこもった暮らしとなる。
だが、今日は健康診断の検体提出日で晴れ間を選んで外出した。右手に公園を見ながら歩いたが、いつもは高齢者の集まるベンチに誰もいない。雨降りの続く秋の梅雨となれば当然かと思いながら通り過ぎた。
人影の見えぬベンチや秋黴雨 千字
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