千字のおもい


徒然のことを千字を超えずに載せていきます。

絵画「農民の家族」 

2023年10月10日 | 徒然の記
ルーブル美術館所蔵のこの絵は見るたびに心引かれる。B4版印刷の手元の画集で見ている。17世紀の農民の暮らしを描いたものだが、華やかな貴族社会にあって農民の生活は貧しく虐げられたものだったと歴史は言っているが、この絵の世界も、食物のない一つのテーブルに大勢の家族が集っている。
登場者を姑、嫁、主、子供たちと想像するが、誰の目線もしつかりとこちらを見据え空腹には見えない凛とした立居だ。背筋を伸ばして座る二人の女性の凛とした姿がとてもいい。家族のために道しるべを作ってリードしていく姑、それを受けて甲斐甲斐しく働く嫁、愚直に働く主人等を想像すると気持ちが暖まる。
犬,猫が描かれているが、私も子供の頃猫を飼っていた。キャットフードもドッグフードもなく残飯や残菜が犬、猫の食べ物だつた。この絵に犬、猫がいることは豊かということではなく、人と心の通い合う家族なのだ。

       
      
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