気まぐれ日記帳

思いつくまま・・・

離島の旅(その1)

2012年04月29日 | カメラ
知らない街を歩いてみたい。
どこか遠くへ行きたい♪

離島の夕陽を求めて鳥羽に旅してきました。
答志島の桃取エリアが夕陽スポットで、日没前の18時が見頃となります。
それだけでは寂しいので、豪華海鮮丼、三島由紀夫の潮騒の舞台ともなった神島を組み合わせることにしました。

まずは、豪華海鮮丼が食べられる「海の駅 黒潮」。

交通整理のための警備員が3名いましたが、11時過ぎに着いたこともあり、すんなり車を停めることができました。

黒潮は、山口智充が東海地方を散策する「ぐっさん家」という番組で取り上げていたお店で、ベッキーとともにおいしそうに海鮮丼を食べているシーンを見て以来、ずっと気になっていました。

食堂は、倉庫の生け簀の周囲にテーブルを並べましたという殺風景な作りとなっています。
お茶はセルフの紙コップ。
高い!と思いつつ2,300円の海鮮丼を注文し、届いたのがこれ。



ネタは新鮮ないいものを使ってますよ。
丼じゃなくて、別々に食べた方がいいぐらいです。

実は撮影した後、活車海老が飛び跳ねて床に落ちてしまいました。
海老も生きていました。
そんな新鮮なネタで、おいしかったです、満足。

店内には、芸能人のサイン色紙が何十枚も貼ってあり、有名なスポットのようです。
山口智充、ベッキーのものもありました。

離島への定期船乗り場に到着したのが12時。
渋滞に巻き込まれることもなく早く着いたのは嬉しかったのですが、次の神島行きの船は2時・・・

こんな風景を眺めながら、外でぼぉーっとしていました。



2時10分前に神島行きの高速船が到着し、船内に乗り込みました。



ワクワクです。
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離島の旅(その2)

2012年04月29日 | カメラ
船内に乗ると、2時の便ということもあり、神島に住む人、里帰りの人が大半で、今夜は泊まりと思われる釣り客がちらほら。
私のような冷やかしの観光客は見当たりません。

神島ですが、平坦なところはほとんどなく、海に囲まれた山です。
釣り客が20人ほどいましたが、どこが観光スポット?という感じの風情です。
帰りの船が1時間後ということもあり、潮騒にも出てくる恋人の聖地スポット、八代神社と神島灯台に行くことにしました。

しかし、観光客なんて私ぐらいのもので、それらしき人影はなし。
細い路地道ばかりで、どの道から行くのやら・・・

観光地図でそれらしき道を登っていくことにしました。
歩き出すと、路面に小さく灯台↑という塗装がありました。



こんなの序の口。



延々と階段が続きます。
途中でお婆ちゃんが、「灯台に行くのか?」と声をかけてくれました。
その言葉の裏に、「先は長いよ、物好きだねぇ。」という意味が込められていたことに、その時は気づきませんでした。

途中で道を間違えて、山の中で行き止まりになりました。
焦りました・・・
戻っていく途中に、道路に小さく灯台↑のマークを発見。
さらに細い道に入るんだ・・・

結局、延々と20分登ったところで、八代神社に着きました。



また、階段です・・・

家族の無病息災を祈って、今度は山道にトライです。



5分ほど登ると、視界が開けてきます。



息切れの中で見る、美しい風景・・・

さらに3分ほど進むと、恋人の聖地プレートがある神島灯台に着きました。



また、階段・・・

ところで、この自転車なんやねん?
途中で自転車が役立つような場面はありませんでしたが・・・

残り時間が30分しかないということで、ここでUターンしました。

上から見ると、本当に狭い道です。
その回りに民家が密集しています。



自然の厳しさ、ゆったりした時の流れ、その中で人間の温かみがはぐくまれているような、そんな感じがしました。
次に行く答志島もそうですが、玄関や窓が開いていました。
よそものが歩くのは憚られる感じです。

15分ほどで待合所に着くと、そばで遊んでいた子供たちがスーツケースを持った男性に「校長先生帰っちゃうの?」と声をかけていました。
そこには里帰りしてきた娘、遊び疲れて寝ている子供を見送るお婆ちゃんなど、みんな顔馴染みの人たちが織りなすほのぼのとした空気が流れていました。
ここが村の社交場にもなっているようですね。
皆、いい表情していました。

でも、高齢者の方々の顔や姿からは、厳しい自然との戦いをくぐってきた歴史が感じられます。
その引き替えとして、人間らしい暮らしを大事にしているのかもしれません。

帰りの船で、観光客らしき人は私以外に3組だったでしょうか?

道を間違えて灯台にたどり着けなかったらしき若いカップル。
島を一周したらしく、ヘトヘトの奥さん、その愚痴を聞くご主人。
ほとんどが階段の島で、おそらくは乗る場面がなかったであろう自転車で灯台に行った汗まみれの男性と歩いて回っていた男性の二人組。

鳥羽まで45分、みんなへばって寝ていました。
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離島の旅(その3)

2012年04月29日 | カメラ
鳥羽に戻って、今度は本日の目的地である答志島の桃取行きの船に乗りました。
15時50分発ということもあり、乗っている人は島の方々ばかり。

20代ぐらいの女性の方々も何人かいましたが、20代後半ぐらいの女性が足を大きく上げて「(慣れない)ハイヒールで走ったから、皮がむけちゃった。」と後ろの友達らしき人に笑いながら見せていました。
私からすれば、少しびっくりの光景でしたが、彼女達にとっては乗り慣れた船は自分の部屋と同じだし、船内の人は、皆、顔馴染み。
ごく当たり前の日常なんですね。

答志島に着くと、人とともに沢山の荷物が下ろされました。

荷物を取りにきたり、積んだりと色々な人が船を取り囲みます。



海の孤島の感すらある神島と違って、平坦なところが多く、穏やかな営みが感じられます。



美しい風景ですが、夕暮れ時には、まだ少し時間があります。



撮影スポットを探すついでに、周囲をぐるっと回ることにしました。
いきなりのシャッターチャンスです。



漁も終わり片付けも終わったらしく、ほとんど人は見かけませんでした。



少し歩くと階段が・・・

うぅ、嫌すぎる・・・
でも、ここで登らないと男がすたる。
登ってみることにしました。



えーん、がっかりだよ。
ただの広場です。



少し歩くと、神社への階段・・・
夕暮れが近づいてきて、私の影も長くなってきました。



また登って、お祈りしてきました。

そして港に戻ってくると・・・



キタッー!
これぞ、追い求めていた男のロマン!

とりあえず一眼レフで撮りまくって、小願成就するためにコンパクトカメラとミニ三脚をセットし、海の馬鹿野郎の写真を撮ったのです。
シャッターを押してもらおうと思っても誰もいない・・・
ゴリラポッドを使って苦労してカメラをセットし、構図を変えながら何回も撮って、やっと「海の馬鹿野郎!」の写真ができました。

めちゃ満足です。

そのあと夕陽が沈むのを、防波堤で潮風にあたりながら10分ほど見ていました。
帰りの船が到着し、18時35分に答志島を後にしました。

以前、仕事で佐久島に行ったことがあります。
平坦な場所が比較的あって、夏は海水浴客で賑わうせいか、島の人も来客に慣れている感じで観光的な要素も感じられました。

今回の島は、およそ観光とは縁のない生活の場所で、「よそもの」という視線を感じたのも事実です。

そこには忘れてしまいがちな自然の厳しさ、不便さがありますが、暖かい人間の温もりがありました。
それが分かったのが、一番の収穫だったかな。

車の運転約4時間、船に乗ること約2時間、急な階段や山道の上り下り約1時間半、外で潮風に吹かれること3時間・・・
かなりヘビーでした。

1日たった今日も疲れが抜けなくて、秘境駅の方が楽だったかもしれません。
でも、あの夕陽は感動的でした。

ちなみに口にしたのは「海の馬鹿野郎」ではなくて、「階段の馬鹿野郎」でした。
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