おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

岩手周遊取材の旅/三陸海岸・生うに丼

2014年07月29日 | 旅(国内)
久慈琥珀博物館を後にしまして
久慈市内へと入りました。
能年玲奈のポスターが至る所に貼ってあり
まだまだあまちゃんムードですね^^;
産直で昆布や若布などを買いまして
サッと海岸沿いのルートへと入りました。
途中でお魚屋さんがあったので物色。



生の昆布


ピカピカの片口鰯とするめ烏賊



勘八の子供・汐子と魴鮄

詰め放題で200円か…
買いたいけどクーラー持ってない。



天然帆立


ホヤを買おうか悩んでやめ、
生うには買う気満々でしたが入荷無し。
残念。


お魚屋さんを後にして
野田村の海岸沿いを走りますと…



なぎ倒された石碑




更地になった海沿いの街



防潮堤などの建設を急ぐ




海は何も無かったように穏やかな表情




過去の事実を警鐘する標識

この穏やかな海が牙をむき
人々の命、営みを波とともに奪い去った事実。
人は忘れる生き物です。
それは特技でもあり弱点でもあります。
また同じ悲しみが繰り返されないよう
口づてに、そして導を残さなければなりません。
この海岸をずっと南下すれば私たちの街。
いつ何時、同様の災害があるやも知れず
決して対岸の火事、人ごとと思ってはならぬと
改めて肝に命じた次第です。
海に向かって合掌すると
止めどなく涙がこぼれてきて
しばらく車の運転ができませんでした。



心が鎮まったところで更に南下。



のだ塩工房

野田村の国民宿舎えぼし荘にあります。
「田舎なれども 南部の野田は
西へ宝の塩の道~」と
南部牛追歌にも歌われるように
ここで作られた塩は
短角牛のルーツ「赤べこ」によって
盛岡などの内陸部に運ばれたのです。
塩は人類の生命活動に欠かせないもの。
よって、塩も牛も大層大切にされたそうですよ。






南部曲り家

敷地内に建っております。
この地方独特の家の造りで
L字型になっておりまして
片側には家主一家、
もう片側には牛(馬)さんが住んでいたようです。
竈から出た煙で牛小屋を温める工夫もなされているとか。
家族同様に慈しまれていたのでしょうね。




塩の釜

もともと「のだ塩工房」は野田港内にあったそうです。
それが大震災の大津波で破壊・流出してしまい
製造の中止が余儀なくされていました。
2012年に高台のえぼし荘の敷地内で再開。
かつては重油で焚いていたそうですが
再開後は倒木した防潮林などを使用し
現在は100%薪で焚いているそうです。
時間はかかりますがその分旨味が増すとか。




赤々と燃える薪




野田港内より汲み上げた海水を
沸騰しない程度に火を入れて
水分を蒸発させていきます。



4日間かけて火入れ完了。
これを乾かして塵などを取り除き完成です。
一つの桶から30kgぐらいとれるらしく
この時期は一番海水の濃度が高いから
効率よく製造できるんですって。




ありがたくいただきます。



更に南下しまして田野畑村へ。




北川食堂

地元でも有名なお店みたい。




うーん。



やっぱり生ウニ丼かな。

海鮮丼系は鯖や生しらすなど満載。
今の私にとっては避けたい食材でございます。
ただ、生ウニ丼の時価と言うのが
まあそれなりのお値段ですし
丼一面に埋め尽くすほどはいらないので
女性らしく(笑)ミニ生ウニ丼にしました。




ミニ生ウニ丼



ちょっとツマや薬味が多い^^;



ということで撤去

うにがとても新鮮でこの上なく美味!
ミョウバン入りの舟入はもちろん
北海道の塩ウニとも違い
正真正銘・海女直送のフレッシュだから
臭みや塩っぱさが全くありません。
ひゃー。おいしかった。
特製のタレとやらは甘いので使いませんでした。




帆立のお吸い物

これも変な甘さと生臭さが…
白醤油的なものに甘さが添加されてるのかしら。



ウニは最高においしかったです^^
前日天候が悪かったからかちょっと心配で
電話で確認してから行きました。
「一応ありますよ」という返答だったので
ドキドキして車を走らせましたが
なんとかありつけてホッ。
ご馳走様でした。


さて、三陸鉄道の北リアス線と並走する旅も終わり。
山道をくぐり抜けて盛岡方面に向かいます。


つづく。