ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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亀田興毅という人

2006-08-03 01:32:32 | 呟き
※注意事項※
今回は、格闘技を知らない人のヨタ話しです。いちゃもん付けないでね^^;
また、不適切な表現がありましたら、お許し下さいませ。
もし、ダメそうだな~と感じたら、すぐに読むのを止めて下さい。



格闘技・・・
それは、闘いの場。
力と力がぶつかり合う、より強い力が、より高度な技が、勝敗を決める刹那の空間。

でもね、実はワタクシ、イワユル格闘技は苦手なんですよ。
こう、痛くって、血みどろになって行く様が、どうにも耐えられない。
マンガとかアニメとかは大丈夫なんですけどねぇ。。。(明日のジョーとかコータローとか好きだし。)実写はダメですね。
なので、基本的にプロレスとかK1とかボクシングは、女子ダローが男子ダローが見る事が無い。

でもね、今日の(実際には昨日の8月2日だけど)亀田興毅vsフアン・ランダエタ戦は見てしまったなぁ。。。
たまたまチャンネルが合わさったってのもあるけれど、そこでいつものように違うチャンネルに変えなかったのには、この試合を見るってご縁があったからだろうね。

いろいろ好き嫌いが分れるであろう、亀田さん御一家。
個人的にはそんなにキライじゃ無い。
パフォーマンスと実力が比例しているのかどうかさえ、試合を見ていないオイラには評価する権利ないって思ってるし。事実、できないし^^;
ただね、印象として、好き側の人達な気がしていた。

ボクシングの試合って、3分12ラウンドなんですね。それさえ知らなかったオイラ。(←母親に常識だとバカにされる・・・
入場シーンは特に演出されてる感が否めないですね(対戦相手へのプレッシャーとか自分へのプレッシャーとかいろいろあるんだろうしね)。あの姿が本来の亀田君とは思ってはおりません。あくまでアレは、景気付けの鎧みたいなもんだろうね。
1ラウンドから12ラウンドまで・・・どんどん移り変わって行く亀田君の表情が綺麗でした。
沢山の鎧を着けて、虚栄を着けて、戦いに挑んでいる。これは相手のランダエタも同じ。
パンチを繰り出す毎に、パンチを受ける毎に剥がれていく鎧の鱗。
どんどん傷つき、どんどん余裕がなくなり、どんどん世界が狭まっていく。
ポロリポロリと落ちていく鱗の中に、本当の亀田君の姿が見えるような気がした。
狭まった世界の中で、きっと勝利だけを目指していたんだろうね。
ポロポロこぼれ落ちる赤い雫が、いつもなら痛々しくグロテスクなモノと感じるのに、この日は綺麗だと思った。
第1ラウンドから第12ラウンドまでで、亀田君の鎧は全て剥がれて落ちてしまっていたと思う。彼に唯一剥がれ落ちずにあったのは、『亀田興毅』そのものだけだった様な気がした。

試合自体は、第一ラウンドでダウンを取られたものの、判定で見事勝利。
無知なオイラの印象としては、負けたかな?と思った試合だったんだけど。詳しい事はワカラナイ。採点方式が変わったとか何とか言ってたけど。それはそれ、これはこれ、だもんね。勝負である以上、内容が伴っていれば尚よいのは当たり前で、それより何より勝たなくてはいけない。そう言った意味で、亀田君は見事結果をだしたのだ。だから、そこに何かを言い加える必要は無いだろう。
チャンピオンベルトを胸に、「オヤジのボクシングが世界に通用する」とぼろぼろ泣きながら言った亀田君も印象的だったけれど、嗚咽の下から「むさい試合(←この言葉をちゃんと覚えてないんだけど^^;、要はご本人は納得の勝利で無いというような意味と思われる)でごめんな」と言った時の亀田君が非常に心に残っている。

勝利が決定した事を理解した時のあの表情は、まだまだ10代のかわいらしい子供の表情だったし、拭いても拭いても溢れる涙はクシャクシャのお顔を更にくしゃくしゃにしていた。そして、わんわん泣いてる亀田君をみながら、ボロボロ泣くお父ちゃんの表情もまた子供のようだった。
無敗でチャンピオンに登り詰めた亀田興毅であるが、自分の試合に酔いしれないそんな心がある限り、まだまだ貪欲に強くなっていくのではないか、と思うオイラなのであった。



格闘技ってのも、奥深い。
でも、やっぱり痛いのや血みどろは好きでは無いので、そんなに見る機会は無い事でしょう。。。