ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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先生の空間 ~井澤Tの場合~

2006-08-08 15:16:12 | 恩師の園
8月7日、大学の時の恩師のお一人、井澤先生の個展へ行った。
8日が最終日だったので、7時も過ぎた最終日前日に先生はいらっしゃらないもの。と思い込んで会場に乗り込んだらば・・・先生、いらっしゃるじゃぁ~ん
何年ぶりに、先生にお会いするんでしょうか???もう、オイラ自身もサッパリ覚えておりませぬ(笑)
それくらい久しぶりにお会いしたのだ。すこぉしお年を召されてはいるものの、以前と変わらぬ柔らかぁ~い物腰。あぁ、うっとり


井澤先生(以降、井澤T)は絵画の先生で、1,2年の時に補助?助手?とりあえず、受け持ちとは別の先生だったのだ。
ちなみに3,4年と絵画の授業を受けていれば井澤Tに教えていただく事になったのかもしれない。でもオイラは、絵画を専攻していなかったので、井澤Tには1,2年しか教えていただけなかったのだ。(しかも1,2年の時の生徒数は専攻を決める前なので大量にいたのだよ。)

そんなわけで、こちらは井澤Tを覚えているものの、毎年大量に卒業させていっていらっしゃる先生に覚えていただいているはずもなく・・・
ま、それでも、先生にちゃんと挨拶をしました。もちろん先生は「?」状態(笑)。名乗ってももちろん「?」状態(爆)
挙句の果てに、「今日は偶然通りかかったの?」とか聞かれるし。オイラ案内状を頂いたから来てるのに(笑)
以前に芳名帳に名前書いたからね。それで来てるんだけど。
井澤Tのアワアワぶりにちょっと笑ってしまいました。

作品は、井澤T独特の亜空間。
全部が見たことのある、現実にあるものばかりなのに、絶対たどり着けない場所。
そんな感じの絵なのですよ。
先生曰く、「総てのモノにモデルはある。ポインセチアはポインセチアの鉢。樹は樹。椅子は椅子・・・でもその総てをただ写し取っても面白くないでしょ?ドコにでもあるモノになる。だから僕はそのもの達を頭の中で再構築する。そうして出来た空間なんだ。」と。
だから、見た事のあるような、でも、絶対にありえない場所が描かれているのである。
不思議に静で透明感のある絵。でも、その絵は軽い印象がない。捕らえ所がないのに、どっしりしたイメージがある。

今回の作品の中に、いつもの先生の作品と少しイメージの違うものがあった。
いつもは風景と対象物って構図なのに、それは、対象物と背景色だったのだ。これまたいつもと違う感じで面白い。
色数は多いのに静かなイメージのものと、同系色でまとめているのに華やかなイメージのものと。
形も、縦長のパネルに描かれた作品。縦横比が違うだけで、空間のあり方が変わる。表現が変わる。

面白いなぁ、すごいなぁ・・・と思いつつ見させて頂いた。

こうやって年に数回、恩師達の作品に触れる。
なんか、ちょっといい気分