ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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モダン出世双六 『天国を見た男』 ~役者別感想編~

2006-08-29 12:53:04 | 食べる・食べる時・食べれば・食べれ
ストーリーをガッツリ書いてしまったので、役者別感想は改めてこちらに。
では、早速敬称略で行ってみよう

■雅やん ◇沢田研二
実は、母がタイガースを好きだったのだ。なのでジュリーの舞台に誘おうと思ったの。オイラ自身は特に好き~とか嫌い~って対象ではなかったんだけど・・・
失礼承知で書かせていただくならば(ジュリーファンの方怒らないでね!)、見た目はね、昔の美しさはまったくない。。。でも、その分『役』としてのハマリ具合は非常に良かった。そして何より良かったのが『声』である。
声楽とかで鍛え上げ作りあげられたのとは違う、天性の歌声だ!って思ったね。これはまさに神から与えられた声だ・・・と感激 TVやラジオとは違う、生声のええこと!!どんな音にも負けない、掻き消えない、甘く響く歌声。CD買おうかとおもっちゃったよ(笑)機会があればライブにいてみたい気がする。

■繭子 ◇南野陽子
もうね、かわいいの。儚げで、控えめで、ホンマいい役。衣装もね、着物も洋服も綺麗で可愛かった。一番お気に入りは袖がひらひらっとした白に水色の模様(?)の入ったワンピース。モガ風の髪形もナンノちゃんに似合ってましたな。
唯一の難点は・・・ジュリーの女房役だけにジュリーとの掛け合いの歌が多くてねぇ・・・ナンノちゃんの歌い方、結構ペチャッと引っ張った声なので歌い負けしちゃうんだよね。。。
ちなみに、繭子みたいな控えた生き方はオイラには出来ないと思った。でも、こうやって旦那を支えられるのって素敵だな、とも思った。

■ガタやん ◇茂山宗彦
今回の目的の一人であった宗彦くん。ごっつよかったぁ~♪ガタやんって感じ。慌てモノで、そそっかしくって、早口で、お人よし・・・でも、ごっつ人情厚くって。
ちゃんと宗彦くんの見せ場の狂言回しもあってねぇ♪ちょっと良かったですよん
しかしまぁ、細っいの・・・普段は袴姿ばっかり見てるから、スーツなんて滅多に見ないんだけど、スーツ姿でソファに座ってる時の足が細くて恨めしかった。。。ドカチンスタイルの時がガタやんっぽくって、一番カッコよかったな

■寺やん ◇すわ親治
幻のドリフ第六の男と称されている人らしい。パンフがなかったため、知っている人意外は名前とお顔が一致しなかったんだけど、かえって調べたらスゴイ人やん!
だって、ピカイチ間の取り方が良かったもんね。それに、あの鹿児島弁の堪能さは・・・やはり出身だったのね~
寺やんが出世した雅やんの新宅にお祝いに駆けつけたとき、キツイ鹿児島訛りで繭子といろいろお話をするの。「オイがこげん会社に入らんで、雅やんにとってよかった」見たいな事とか、招き猫を買って来たのは、ちゃんと自分のお金だとか・・・もう、ごっつ泣いてしまったシーンである。訛りの影にある人の温かさってのかな、思いやりってのかな~・・・とにかく泣けた。一番泣けたキャラが寺やんだった。

■社長 ◇富岡弘
昔気質の肝っ玉の据わった社長さんだった。
出来るならやってみろ!的な大胆さは、自分の見る目の正しさの裏返しで・・・そんな豪胆な雰囲気と、気のいいおっちゃん的な部分とが上手い具合に混ざり合っててよかった。

■代表取締役の婿殿 ◇若杉宏二
ぜったい三上さんでもはまり役だ!と思った役(笑)
この人もごっついい味出してました。なんてーの?インテリなんだけど、人のよさが滲み出てる・・・って感じ。憎めないキャラでしたねぇ。
『へちゃむくれ』の社長令嬢を妻に持つ婿殿。っぷ。へちゃむくれ・・・一生知らないほうが幸せよん♪

■伊達次郎 ◇野田晋市
リリパⅡの野田さん・・・苦手だと思った近松の第一印象。近松のウチに返上し、今では好きキャラ驀進中♪
今回の伊達君もよかった~♪今回は正真正銘のワタワタキャラ。
でも、最後に自分の思いを抑えられなくって、貴子を追っかけてくる姿にちょっと目頭が熱くなったよ
近松の時も綾さんと恋仲役だったけど、今回もそうだったね。

■浪花貴子 ◇佐藤綾
この人の声や奔放なお嬢さんな雰囲気がすごく好き。気が強くって、見栄っ張りなのに、本当はすごく淋しがりや・・・みたいな。近松の時の明美ちゃんもそうだったけど今回の貴子もそんな感じのキャラだった。
最後にはちゃんと伊達君と上手く行ってよかったよね~

■梶本さん ◇山口智恵
郵便課にいてた社員さんなんだけど。かなり美味しいキャラ。オイラ、この手のキャラを演じられる人って、ごっつ好き。
このお方も口が機関銃?てくらいの勢いで関西弁を飛ばしまくり。かっちょえぇ~
小さいけれどパワフルで、ストーリーのなかでピリッとスパイスの利いた役どころ。

■二カツ屋のオヤジ・松中少佐、他 ◇蟷螂襲
小説のススメでお会いしている蟷螂さん。演技をしている蟷螂さんを観るのは初めて。
でも、やっぱ上手いねぇ。。。二カツ屋のオヤジも松中少佐も総理も・・・蟷螂さんだけど、ちゃんと違う役になってるもんなぁ。
侘しさとか、厳つさとか、ガチャガチャした感じとか・・・この芝居はごっつ台詞多かったと思うけど、比較的蟷螂さんの台詞は沢山あるわけではなかったと思う。でも、いろんな下町の雰囲気が二カツの蟷螂さんからは感じられた気がする。

■すーさん・郵便課の上司、他 ◇累央
扉座では主役級で二枚目の多い累央君。でも、ココではイジワルだったり、擦れてたり、高飛車なヤなヤローのすーさんこと鈴木役だったり、ヨボヨボの上司役だったり・・・扉で見れない累央君の演技が見られて楽しい。
なんかね、ダンスがあんまりヤル気を感じなかったんだけど・・気のせい?

■ヤトナ、他 ◇宴堂裕子
ヤトナの小狡さがちらちら見える感じで、初めにすーさんと登場するのがいい感じでしたねぇ。最後には、株で大損をしたすーさんに「金の切れ目が縁の切れ目」と松中少佐と立ち去って行く。松中「すき焼きでも食べよか。ギューやで」ヤトナ「もぉ~ぅ♪」・・・ってな感じで

■ギター ◇片桐勝彦、浜中洋輔、菊池信司
アルゼンチンギターの片桐さん、スチール・ガットギターの浜中さん、ギター・チャランゴの菊池さんの3人による、ギターの生演奏!
いや~。ホンマええのん。ギターの種類とか演奏の善し悪しはさっぱり解らなかったけど、この芝居の中でギターの音ってのは非常に効果的だった気がする。
ちなみに音楽担当はcobaさんでしたし。


出てきた役者はコレだけ。
昭和の大戦に突入する少し前の・・・人情豊かな物語。
関西弁が心地よい。台詞にしちゃうと関西弁ってうそ臭くなる事が多いけど、この舞台に限っては、まったくフツーに街中の会話と変わらないイントネーション。さすが
あまりに面白かったので、DVD予約しちゃったよ

写真は、京ちゃまと食べた夕食。
「この芝居の後は、洋食って言うよりは居酒屋系の気分だよね~」と言いながら選んだお店。お母さんがホール一人で切り盛りしてて、ちょっと注文しにくかったけれど、なかなか美味しいお店でした