ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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チョコレートとぶらんこ

2006-08-22 10:16:56 | 問わず語り(マンガ・本・アニメネタ)
あまり新たな著者を開拓しないオイラである。
なぜなら、活字を読むのはトロイから。そんなに沢山の本を読破できないんだよね。

そんなオイラなのですが、最近2人ほど新たな著者の本を読んだ。


1冊は森絵都さんの『アーモンド入りチョコレートのワルツ』である。
もう、タイトルの甘さだけで選んだようなモンなんですがね、コレがなかなか良いお話だった。
3人の作曲家の曲を副題として描かれた3本のお話。
個人的には一つ目のシューマンの「子供の場景」を副題とした「子供は眠る」が一番好きなんだよね。ってか、この曲は知らないんだけど
ともかく、読むと、副題の曲を聴きたくなる。少年・少女の時代を音色に乗せて描いたような、そんな3本のお話なのだ。


そうして、もう1冊はいしいしんじさんの『ぶらんこ乗り』である。
小タイトルの中に「さるの踊り」だったかな?そんなようなタイトルを見つけ、「買いだな。」と即決した一冊だったのだが
今はいない「弟」の書き残したノートを開いた「私」。そこから零れ落ちた弟の言葉から紡ぎだされる物語なのだ。
動物の不思議な習性をベースに、人との繋がりの距離を描いた作品。
途中、ちょっとダレたストーリーもあったし、個人的に未消化な出来事も物語の中にあるんだけど、ラストは泣いてしまったよ。
大切なもの、大切な人。その人たちとの距離を感じる事の出来るお話だったと思う。


どっちの本も、短編なので、読みやすい。

ちなみにただ今、平岩弓枝版『南総里見八犬伝』を読んでいるんですがね・・・うーーーん。あんまり面白くないの・・・ようやく八犬士が登場したところなんだけど、コレから面白くなるかしら?