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ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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吉本百年物語 5月公演 キミとボクから始まった

2012-05-19 10:50:30 | 舞台関係
観劇強化週間です(笑)
5月15日、仕事帰りにガツンと観劇に参りました。
吉本百年物語 5月公演 キミとボクから始まった

吉本設立100周年を記念した、12本からなる吉本物語の2本目のお話です。
六角さんがご出演ということで押えたチケットです。
んが!!!
劇場でパンフレットを見ていると、なんとダンサー枠に「乾あきお」の文字が燦然と輝いております!!
大阪に来られていることは知ってましたが、まさか吉本の舞台でお会いできるとは!!
舞台の神様ありがとう!
六角さんありがとう!
そんなわけで、六角さん観劇が急きょあきおさんうっとり観劇に早変わり(爆)

ほんの少しだけ、あきおさんウットリ感想を。。。♪
以下、ネタバレの危険がございます。未観劇で楽しみにされている方はご注意ください。

ミュージカルほどガッツリダンスがあるわけではありませんが、林正之助(六角さん)が通うジャスホールのボーイさんでご出演でした。
ホールのダンスシーンからはじまりますので、お客に交じってボーイのあきおさんもダンスします。リフトしたり回ったり・・・久々のあきおさんを堪能です。
ボーイ以外では、エンタツ(板尾さん)の家に内職の小物を引き取りに来る取り次ぎ屋。丁稚風の姿で可愛いでした~♪
ラストのカテコでは、花菱の文様の入ったオレンジの法被を着て上手で踊り歌っております。
ワタクシ、偶然にも上手のチケットでございまして。
そりゃあ、もう、あきおさんがガッツリ堪能できまして。カテコでは生声が聞こえるほどでございました。
あきおさんはご自分ではもう出演情報を流さないと心に決めておられるようですので、こんな風にあきおさんお舞台が見られたのは、ものっそごラッキーな偶然だったと思います。


さて、舞台の感想はと申しますと、これが良かったんですよね~。
芸人が多数出演している舞台ですから、ある意味コッテコテではあるんですが、それが逆にらしい・・・というか。
個人的には、しまった!4月公演から見ておけばよかった!と思いましたもの。
12本それぞれ独立した物語ではありますが、吉本の成り立ちという大きな幹が12本すべてに通っているようなので、これは全部を見ないといけない気がします。
4月公演は創設の、旗揚げの物語だったようです。今回の5月公演は、軌道に乗りそれを時代の変化とともに変化させ昇華していく・・・そんな部分のお話。
生のジャズ演奏もよかったですね。幕開きからぐっとムードが盛り上がります。
六角さんは、やはり六角さんなんですが…正之助でもありました。現状に満足しない、どんどん先を追い求める正之助。この人がいてこその漫才の発展だったんだなと。

もっとおちゃらけた感じの舞台かと思ってましたが(ごめんなさい^^;)全然、見ごたえある舞台だと思います。
上演時間は短いけれど、けっこうおすすめですよ。

5月公演、ゲスト出演者が続々と決まっているそうです。
オイラももう一回くらい見ておきたいなと思っております。
気になる方は、ぜひ、劇場に足をお運びください!!
ちなみに6月公演はアッキーですよ!チケット押えちゃいそうです!!







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ローマの休日

2012-05-18 11:37:20 | 舞台関係
5月12日土方命日+1日ソワレ。
一度マキノさんに会ってみたいという母を誘って、劇場で待ち合わせをしてローマの休日を観劇。
翌日ソワレも観劇仲間で飲み友達の京ちゃまと観劇。

2年前、朝海さんアン王女で見たときに、「素敵!映画のイメージをそのまま舞台にしている」と思ったマキノ版ローマの休日
これだったら母も気に入るだろうとチケットを押えていたわけです。
単純にそう思って取っただけだったんだけれど、母的には「母の日のプレゼントの一環」と解釈してたようです。プレゼントは別にちゃんと渡してたのにね(笑)


今回はアン王女がWキャスト。
母と行った日は秋元才加ちゃんアン。とってもピュアで可愛い王女様でした。
声もよく通って聞きやすいし、朝海さんに負けないくらいビジュアル的にオードリーでした♪
京ちゃまと見た荘田アン王女は、才加ちゃんとは全く印象の違う王女様でしたね。んー。。。スカートの裾を広げながら、ぴょんぴょん飛び跳ねてるせいか、けっこう庶民的な印象を受けました。
でも存在感はお母様譲りなんでしょうね、ばっちりありましたし、才加ちゃんの時にはほほえましかった最後の記者との挨拶シーン、荘田さんの時にはホロリときました。
どちらのアン王女もそれぞれに素敵でよかったです。

ジョーとアービングは初演と同じキャスト。
髪型がモンチッチ張りに短くなっていたせいか、吉田さんちょっと老けたかな。。。という印象でしたが、やはりカッコいいジョーでした。
母が「はぁ~*^o^*吉田栄作、カッコいいね。背も高いし足も長い~」と感嘆しかり(笑)
確かにアン王女とダンスするシーンはドキドキしちゃいますね。あの、顎がドキドキする(爆)

アービングは安定してます。小倉さん素敵すぎです。
この舞台、アービングがいなけれは、たぶん成立しませんよね。
出過ぎず、かといって埋もれない…小倉さんの演技大好きです!

そして忘れちゃいけないのが、声の出演川下さん。
前回でも脱帽でしたが、今回もやっぱり脱帽ですね。あれだけの声を使い分けるとは・・・もはや神業ですよね。すんごいんだから、まったく。


土方命日+1日の観劇後には、トークショーがございまして。
全キャスト(と言っても4人ですが)でのトークでした。
1本のマイクを4人でバトンしながらのトークだったので、ちょっとウダウダでしたが(笑)、なかなか楽しいトークでした。
荘田さんと才加ちゃんのお互い褒め殺しトークも面白かった~(笑)


今風のどんどん場面がヒートアップするお芝居も面白いし迫力あるけれど、この古き良きおっとりとした流れの物語も良いですよね。
携帯やネットのない時代だったからこそ、お忍びでひと時の休日を楽しめる。現代だったらありえないシチュエーションですよね。(当時だって本当にはないんだろうけれど、あるかもって思えるところがいいよね)

幕間にマキノさんともお会いすることができ、母も満足だったようです♪
次回はエリザを押えてますが、まだ母には伝えておりませぬ。


そして、次回のマキノ作品は。。。高き彼物。そして十三人の刺客と目白押しです♪
楽しみで仕方ありませぬ!










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エンロン

2012-05-17 09:37:01 | 舞台関係
5月12日(土方命日と1日・爆)エンロン観劇

アメリカで実際に起きたエンロン事件を題材に作られた物語。
経済・株・粉飾決済・インサイダー取引・・・

うーーー!だ~~~!!^^;
すみません、オイラの頭ではついて行けませんでした。。。
単純なストーリーとしては、ひとりの男の盛衰ってことで面白かったんですが、たぶん、経済を知っていればもっともっと面白く、恐ろしいお話だったんじゃないかなぁ。。。と想像します。

誰目当てってことなく、香寿さんが素敵だなとか、松原君がいい味出してるなとか、伊礼君素敵ーとか、市村さんちょっとザザ入ってる(笑)とか。。。そんな感じで見てました。
お気に入りの清盛に出ている豊原さんは、ホントに男前ですね。生豊原さんジュルリと堪能(爆)。でも、なんとなく、陽だまりの樹に出ててもよさそう~(笑)

経済は難しくてわかりませんでしたが、ひとつ気になったのは、、、香寿さんの演じられたクローディアは最後に何か(事業の成功)するのかなと思ってたのに、特になかったのがそっかぁ、、、って感じでした。

あとね、レックス達個人的に好きだった~。
ちょっと怖いけどね。



これは一種の風刺劇になるのかな?
楽しむというよりは、社会の問題を投げかけるって感じでしたものね。
映像の使い方が個人的には良かったなぁと思う。基本的に映像演出って好きじゃないんですが、この場合、実体のない経営っていうのと映像(虚像)っていうのが妙に一致してるきがして。

あんまり感想がなくってごめんなしゃいです。




エンロンとは、enter(入る)とon(続ける)を組み合わせたenteronを短縮した言葉だそうな。







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コーヒープリンス一号店

2012-05-16 17:14:51 | 舞台関係
5月10日土方の命日イブ(爆)に行ってまりました、コーヒープリンス1号店

このミュージカルに行くきっかけは、観劇友達のakiちゃんが育くん(山崎育三郎くん)が出るからとお誘いしてくれたことに端を発する。
どうしようかなぁ。。。と思いつつ、キャストを観たらば充希ちゃんが出るってことで、行くことに決定したのであります。
2009年のピーターパンで充希ちゃんと出会って、充希ちゃんにハマったオイラ。
その後、奇跡の人・ピーターパンと充希ちゃん狙いで押えたチケットのことごとくを、訃報だったり入院だったりで逃していたオイラです。
今回は無事に観劇することができました。
良かった~♪

原作もドラマも見てないオイラですが、舞台は十分楽しめました。
多少、この辺は端折ってるかな~?って部分はありましたが、ストーリーが解らなくなるような端折りではなかったのでOKだと思います。


この舞台、何がすごいってそれぞれにピカリンコ☆と光るシーンが盛り込まれているのが良いですね。観終わった時に、ほっこりいたしました。
敬称略・順不同で羅列感想です^^


■コ・ウンチャン役の充希ちゃん、すべてにおいてキランキランに輝いて見えました!!(←かなり煩悩入ってます)
女の子シーンより、ボーイッシュシーンがドキドキです。
一番気になったのは、ハイヒールのサイズが合ってなかった事^^;動きにくくなかったのかしら?
演技、声量、申し分なかったです!!!
もう、もう、鞄に詰め込んで持って帰りたい可愛さでした!
あー、でも、ラストの髪型より、断然ショートの方が充希ちゃんに似合っていると思う。

■育くん演じるハンギョル・・・こんなに楽しそうな育くん初めて~♪弾けてましたね!挙動不審な動きがけっこうあって、そこがツボでした!!
そーいや、育くんが通り過ぎるといい匂いしたなぁ~(笑)

■オットコマエ新納さん@ハンソン。こんなカッコいい新納さんは初めてです!!アニーに出てきそうなワンコを飼ってるんです。しかし、何の職業についてるんだか、いつもぶらぶらしていた印象です(笑)

■シャウトする尾藤さんと歌い上げるエミさん。このお二人は、ミュージカルとかお芝居とか関係なく「歌」の人なのですね。深く歌い上げるエミさん素敵でした。
そして、あのハスキーボイス健在でシャウトする尾藤さんにくらくら♪

■ウンセ役の東さんは、歌は…でしたが、表情がめっちゃ可愛いでしたね~♪

■3人のプリンス。ソンギさんは個人的に長髪の方が好きだ。歌もよかったですね。藤田玲くんでも良さそう♪と思いました。
ミンヨプさんは、個人的に好きキャラ^^ こーゆーキャラ好きですぅ。ウンセちゃんに一途なトコロいいですね。
ハリムさんのチャラさも好きだぁ。でも途中からなんとなく平野君に見えちゃった^^;

■ユジュさん。。。の歌が苦手だったのが残念です。(まったくのオイラの好みの問題なので申し訳ないけれど^^;)


一回しか見ていないので、歌が回るほどではないけれど、掛け合いで歌うシーンはかなり切ないでしたね。さすがマッキーの曲だなぁと思いました。
とっても面白かったのですが、充希ちゃんのイメージを保ちたいので、きっとドラマを見ることはないと思います。








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陽だまりの樹

2012-05-07 14:46:06 | 舞台関係
5月6日マチネ 陽だまりの樹

吉川晃司さん、上川隆也さんのW主演の手塚作品です。
ちょうど今、N○Kのドラマで放送していますね、それの舞台版です。
実は1992年、1995年、1998年にも上演しておりますが、この時の脚本は横内さんです。
今回は脚本・演出が樫田さんということで、全く違う作品となっているそうです。(オイラは横内版を見ておりません)
ドラマを見ているので、全くのクリーンとは言いませんが、先入観ほぼなしでの観劇でした。


悪いものは悪い!
ってのがはっきりしたお話なので、ある意味スッキリしてます(笑)
まぁ、井伊大老だって多紀さんだって、本当は「悪」ではなかったと思います。
でも見る角度によって、歴史とゆーものは善悪になりうる訳です。

でですね、我らが岡森さんはその渦中の多紀殿役だった訳で、これがまたドンぴしゃで似合ってました(笑)
こう、気持ちいいくらい全開で悪者なんですが、けっこうおちゃめさんな部分もたくさんあって憎めません。
「そちも悪よのぅ」の越後屋張りに黄金色の饅頭配ってました。

さて、主役のお二人。。。
伊武谷万二郎役の吉川さんは、ホントにどっしりと武士~って感じ。重い重い(笑)
でも途中で軽やかなステップを挟んだりするあたり、実はおちゃめさんなのかしら・・とか思ったりもした。
人様のブログでコメント書いてて思い出したのですが、殺陣も個人的にはとっても良かったと思います。くるくるスパンと斬るだけの魅せる殺陣でなく、突きのある実践っぽい殺陣だった気がします。(殺陣でこんなに突きを認識したの、今回が初めてかも!)
もう一人の主人公、手塚良庵は・・・軽い!どこまでも軽い!!笑っちゃうくらい軽い!!!すんごい運動量だと思うし、セリフも半端ないですね。いやー。さすが上川さんって感じ~^^
このお二人の対比も面白いです。
でも、良庵と良仙(良庵の父)の掛け合いも見逃せないくらい面白いでした。(石倉さんも好きなの~♪)

フリーですか?っていうくらい、その日その日のアドリブシーンがあるらしく、リピーターとおぼしきお客さんがクスクス笑っているのも印象的でしたね。

羽目を外すならガッツリと!って感じで、気楽に楽しめました。


唯一気になったのが、場面転換。。。
え?休憩入りですか?って暗転が数回ありました(笑)
音楽+映像(雲みたいなの)だけでなく、もう少し繋いだ方がいいのじゃないかしら・・・と^^;


今まで観てきた舞台と派閥(というのか?)が違うのか、知らない役者さんも多かったです。
でも、皆様素敵で♪
個人的にお気に入りはなんつっても「ズラ」コンビ。(猿田さんと雉井さんだったかな)息ぴったりでよかったです♪(っつか、役の名前に犬に猿に雉が出るって、桃太郎かいな?・笑)


カッコいいなぁと思ったのは、ピンスポットで幕府の役人や御典医たちが居並ぶシーン。
あーゆーの、好きだなぁ~♪


ラスト近く、音吉の子供が生まれるシーンあたりでは、ちょっとホロリときました。
ホロホロ来つつ、動き回る良庵に「帝王切開中だから!出たり入ったりしちゃ埃立つ!」と心の中で突っ込んだりもし(笑)


桜の大樹に関しては、あまりに徳川になぞらえるもんだから、最後の花吹雪がなんだか微妙な気持ちに^^;
万二郎は桜にとても思い入れがあるんだけれど、良庵にはあまり桜への思い入れが描かれていなかったので、どうしても徳川の世にダブり過ぎちゃう気がする。藤田東湖も出ていないので、桜の大樹がちょっと宙ぶらりんかなぁと。
もっと徳川より動乱に生きた二人の心に寄せて桜を演出してほしかったなぁ。。。
ただし、最後の桜吹雪は圧巻です!



陽だまりの樹。
もっと訴える系のお話かと思ってたけれど、物語っぽい感じ。
とっても楽しめるし衣装もきれいだし、何より渋い吉川さんが拝めます。そして弾けっぷりが半端ない上川さんも漏れなくついてきます。
気になるあなたは、新歌舞伎座へGO!(当日券、若干あるようでした^^)






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僕等の図書室 ~みんなで読書会~

2012-04-30 16:40:43 | 舞台関係
4月27日の夜から4月29日の千秋楽まで、ガッツリ観て(聴いて)来ました、僕図書。
想像していたのとは全然違う物語でしたが、とっても楽しめました。
ただしベースは童話などでも、子供向けではないので小学生も対象にしたのは間違いでは?と^^;
本来のお話と食い違うため、話の展開についていけず、特に低学年のお子さまは混乱するとおもいます。
個人的には姪っ子を誘ったけれど、断ってもらっててよかったなって思いましたから。

とゆー一番の感想はさておき、横シマシマ(笑)な大人の感想を各先生の物語とひとり芝居をまとめて贈ります。(敬称略)
(ちなみに邪とゆー言葉はありますが、ボーダーのことは縞とは言いません。縞とは縦のラインを指し、横のラインは段とゆーのです。模様としては。)



●りゅう先生の「ピーターパン」■中村龍介◆村井良大・三上真史・・滝口幸広・井村克彦
奇抜な緑のジャージの先生・・・ピーターをイメージしてるんですね^^
びっくりしました(笑)
いわゆるロンドンの町で起こるピーターパンのお話とは違い、舞台は日本のお江戸下町。(いや、時代は現代ですけどね。)その下町に暮らすケンタとショウタの兄弟とピーターパンの交流のお話。
この二人の子供たちが出会うピーターパンは、長い年月を経て、夢も希望もなくした男の子になっています。夢をなくしたピーターパンが、よみがえったフック船長と戦っている兄弟と共に戦う中で、夢と希望と冒険譚を取り戻すのであります。
しかしラストには、ネバーランドでの冒険よりも待ち焦がれていた秋祭りのお神輿の担ぎ手を選ぶケンタ。
「人は必ず大人になる。知って大人になる場合もあれば知らずに大人になる場合もある。ひとりの少年を除けば・・・」これはピーターパンの冒頭。
ケンタは祭りという響きに隠れた「ある年齢になったら担げるお神輿=大人への一歩」という大人への階段を無邪気に選び、無意識に上っています。
どんなにネバーランドにあこがれていても、どんなにピーターパンを好きでも、人はそうやって知らず知らずのうちに大人になってしまうのです。
その憐憫を飛び去るピーターに重ねて物語は終わります。
これを見事に下町風に朗読してくれたのがりゅう先生なわけです。
原作のピーターパンにかなり忠実なアレンジだったと思いますね。
あ、空を飛んでネバーランドへ行くシーンは大好きだなぁ^^全員出演で、拳銃やバズーカなんかも出てきて、アドリブ満載で面白かった~♪

何かを得、知らずに何かを手放す。すべてを抱えて生きることはできない。これは自然の摂理。
でもその中に、ピーターパンが世代を超えて存在し続ける・・・そういった変わらないものがあるからこそ、もしかしたら安心してそれを手放せるのかもしれませんね。


りゅう先生は、ちょっとスレタ感じのけだるーい先生。口癖は「めんどくせぇ」。
でもね、金八先生好きだったり相田みつをを好きだったり・・・けっこう熱血な先生だと思います。
女生徒に告白されて戸惑っているところが、とっても可愛いでしたね~^^


●かっち先生の「シンデレラ」■井深克彦◆滝口幸広・中村龍介
実はワタクシ、かっち先生こと井深克彦くんが苦手だったのです。オネェキャラではなく乙女キャラなところがどうも受け入れられないのかもしれません。
そんなかっち先生がシンデレラの衣装で出てきたときには、ドン引きでした^^;(会場はきゃ~*^^*っとどよめいてましたが)
シンデレラのストーリーも一癖も二癖もありました。
シンデレラにあこがれるエイミーという女の子が主役です。
エイミーは、シンデレラにあこがれシンデレラを生きようとします。
そうして物語のラストの向こう側に時間が進んだとき、物語が破綻します。
ふつうシンデレラって「王子様と幸せに暮らしましたとさ、メデタシ☆メデタシ☆」じゃないですか。(オイラは王子様の母親が、これまた魔女みたいな人で、子供とシンデレラを食べちゃうってお話を読んだことがありますが^^;)
しかしエイミーの時間は止まらずにその向こう側に進んでいきます。向こう側にあった世界は、魔女との取引の取り立てという悪夢です。
エイミーという人生を捨て、シンデレラを生きたいと願った夢を実現させた幸せの代償として、胸を刺されてしまうのです。
ここでエイミーはシンデレラの世界から、現実に戻る。
そう、かっち先生のシンデレラは「if物語」だったのです。
何が幸せか。自分の足元を見つめなおす、そんな物語でした。
初めはキャピキャピの軽快なストーリーが、進むにつれ暗雲に包まれていくような。。。そんな語りでしたね。
会場の数少ない子供が「こわーい」と泣いてました^^;
あと、意味は通じるからいいんだけれど、「王子様はシンデレラをひと時も放しませんでした」ってのは「片時も」の方がよいのでは?と思ってたんですが、いかがか?


かっち先生は内気なご両親も教鞭をとっている二世先生でした(笑)
あがり症でおしゃべりが苦手なかっち先生は、先生業をやめたいと悩んでいます。
そんな時、女生徒に告白され・・・ある意味、一番ちゃんとセーフのラインの答えを生徒に出せたのではないでしょうか。


●たっきー先生の「智恵子抄」■滝口幸広◆中村龍介・三上真史
これは文句なしの智恵子抄です。
ま、実在人物で最近の人ですから、アレンジは難しいでしょうね。
むしろ、どストレートにバシッと出してきたのは正解だと思います。
そして何よりオイラは智恵子抄が好き。中でもレモン哀歌は学生の時に読んで以来、ずっとずっと大好きな詩であります。
このレモン哀歌をベースに、光太郎と智恵子の物語が紡がれるのです。
間間に入る詩も好きなのばかり。(まぁ、智恵子抄自体大好きですからねぇ。)
個人的には、梅酒を入れてほしかったな。10年の琥珀。。。光太郎のぽっかり空いた穴がすっごく感じられて、すっごく寂しくって好きなんだ。
智恵子抄で唯一納得いかないのは「人間商売さらりとやめて」のくだり。
智恵子はさらりとなんてやめてない。と思う。これだけは、光太郎に抗議したい。
とにかく、始まりの「そんなにもあなたはレモンをまってゐた」からダダ泣き。最後は嗚咽こそ出ませんでしたが、号泣といってもよかったかも^^;
会場からもすすり泣きがたくさん聞こえてました。
たっきー先生は書生風の出で立ちで登場。会場から感嘆のため息が漏れてました。昭和顔だろうと、大正顔だろうと、男前は男前ですね*^^*

そんなたっきー先生のひとり芝居は、フランクでよかったですね。なんだろう、いい意味で、グダグダ(笑)
あれは、滝口くんのキャラでしょうか(爆)
女生徒の告白も、なんだかけむに巻かれた感じ(笑)



●村井先生の「ごんぎつね」■村井良大◆井深克彦・滝口幸広
実はこの物語だけが腑に落ちないのです。何度か見れば落ちるのかと思いましたが、3回聴いても腑に落ちなかった。。。
2歳で施設に捨てられた、ゴンというあだ名の男の話。
ゴンにはコージと慕う、施設で出会った兄貴がいた。血を分けた兄貴じゃないけれど、ゴンの家族は彼だけだった。
身寄りのない二人が進んだ道は、ヤクザから薬を得て商いをするチンピラ。物語はコージがよそのシマで取引していたのがバレて殺されてから2年目。。。三周忌のその日から始まる。
気に入った女が町にいたのに、自分の想いも存在も告げぬまま命を落としたコージ。彼の命日に、ゴンはどうしてもコージの好きだった鰻を食べたかった。しかし、数分の差で女に最後の一つを買われてしまう。鰻を先に買ったのは件の女だった。ゴンは、女の買い物かごから鰻を盗み食べてしまう。コージのことも知らずにのうのうと生活している女に苛立ちを覚えていたゴンは、仕返しをしたようでスッキリしていた。(人はそれを逆恨みとユーのだよ、ゴン)
数日後、近所で葬式があった。その喪主は件の女であった。そこでゴンは思い出す。コージが「彼女は病弱な母と二人暮らしなんだ」と言ってたことを。(こーじ、ストーカーしたのね~T_T)
そしてゴンは想像する。あの鰻は、母親のために買ったものではなかったのか、と。(想像力たくましすぎ^^;)
数日後、せめてもの償いに、女は万人が好きだが買うのが恥ずかしいのだ!とコージが勝手に理論づけた焼き芋をかっぱらって、女の家にこっそり届ける。(え?かっぱらうの??)
いいことをしたとホクホクするゴン。(マジで?)
後日、イモが原因で女は警察沙汰にされていたことを知る。(芋屋のおっさん、よく見つけたね。イモ)
この後、ゴンはポストに1万円を入れることで償いを行う。(結局、金で解決か。)
その頃、ようやくコージを殺った犯人が解る。ゴンが暴走しないように誰だかは伏せていた組だったが、ゴンは強引に聞き出し、復讐をしようとする。
そんな矢先、女と女の友達の話をこっそり聞いてしまう。「毎日ポストに入っているお金は神様からの贈り物」だと。
自分がお金の送り主だと気づかない女に怒りを覚えるゴン。(え?奉仕の精神じゃなかったの?)
翌日、いつもはポストにお金を入れるだけのゴンは、女の家の敷地に入ってしまう。そして女に見つかり、通報され、復讐用の拳銃を持っていたゴンは逃げようとして射殺される。(長くなったのでちょっと端折りました^^;)
最後にコージの声を聞き、コージと遊んで満足するゴン。
。。FIN。。

ってな感じなの。ちょっと突っ込み入りだし、腑に落ちてないもんでストーリーが長くなっちゃったんだけど。。。
皆様、どうですか?
うろ覚えだったごんぎつねのストーリーを確認したところ、確かに、ごんぎつねのストーリーの要点を踏んで話は進んでいるんです。
しかし、この後味の悪さはなんでしょう?
原因は明らかです。
①盗んだもので償おうとした(芋事件。ただしこれは原作と同じシチュエーション)
②仕事といえども、それは違法行為(ヤクの密売)で得たお金をポストに入れている。(自分にできること、という意味では原作通り)
③ゴンの想いは女へあるのではなく、コージにしかない。(本来はゴンは自分と同じ境遇になった兵十(この物語りでは女に相当)への憐憫を感じている)
④最後、死に急いでいる。
ゴンが孤独になった原因の方が大きすぎるんですよねぇ。
なので村井君演技にはすっごく引きずり込まれて泣けるんですよ。
でも、終わった途端???って思いが大きくなるんですよね。
他の物語が解りやすいメッセージ性を持っているだけに、ごんぎつねはオイラの中で落ち所をなくしちゃってるんですね。
でも、もしかすると、一番人間の心を表した泥臭い物語だったのかもしれません。

村井先生は、国語の先生っていうよりなんだか個人的には体育の先生みたいなノリでした(笑)愛の鞭の使い手で、「愛」を使わせたら右に出るものはいません。
女子生徒からの告白では、唯一愛を受け入れた先生でしたが、実はそれは先生の妄想って落ちでした。



●まさし先生の「桃太郎」■三上真史◆井深克彦・村井良大
こちらの桃太郎も、ストーリーは全くの桃太郎です。しかし、前後をつけて桃太郎に奥行きを持たせています。
まず、モモはどこから来たのか。そして家来たちの本当の姿。桃太郎その後。
モモは天界の桃の木から神様が下界を見るときに使う池に落っこちて、下界の川に流れ着く。落としたのは赤丸・黒丸・白丸の3人の神様の使い。落とした桃を取り戻すべく、下界に降りてきたのが猿・雉・犬の3匹なのです。鬼退治のあと、桃太郎は自分が天界の人であることを知りながら、自分を育ててくれたおばあさん(注:おじいさんは死んでます)と暮らします。それは下界で自分を育ててくれた恩返しの意味もありますが、本当はたぶん、自分の親だからなのだと思います。
桃太郎を聞きながら、民俗学的には「鬼」は他部族だよな、、、とか、新・羅生門の鬼の存在は正義の対義語だったなとか、そんな事を照らし合わせてたように思います。同じ桃太郎でも解釈がいろいろ~♪って感じ。
ちなみに桃は桃源郷になぞらえるように、神の果物。西遊記でもそうですものね。そして箱などのような閉ざされた空間は、異次元と繋がると古来から言われているらしいです。桃には大きな種があり、そこが空間に通じているんですよね。なので、桃は神秘の果物なんですね。
そんな事を思いながら聴いた桃太郎。
村井君の小技が光ってましたね♪
そしてこの物語で、ずっと苦手だったかっちが良いかも・・・と思ったのでありました。
知るって素晴らしいですね。
あ、語り手を語っていない(笑)
あのセリフの速度はすごいですね。朗読というよりはセリフでした。セリフで圧倒されたのって、きらら浮世伝の重三の大門でのセリフ以来です。


そんな三上先生は、ザ・真面目教師。。。風でした^^
真面目過ぎて変な先生でしたね(笑)
女生徒の告白にも、一番ドギマギしてたきがする。そして答えが一番だめっぽい^^;
いいじゃんよ、ベルリンの壁のままで。卒業したら可能性あるんだから~(笑)犬猿の仲より、水と油の方がまだマシかなとか思ったけれど、文字で書いたらどっちもどっちか。



こんな感じの朗読劇でした。
もっと原作な朗読を想像してたので、ホントびっくり。
でも、大人は楽しめたと思います。
子供はせめて高学年になってからじゃないと、難しそうですね。雰囲気を楽しむだけならいいんでしょうけれど。
でも、それぞれの作品のテーマにホロリと泣きました。(あ、ごんぎつねは別ね。あれは村井君の演技に泣いた。)
いい話だったなぁって思います。
そうそう、ひとり芝居の部分って、オイラ役者が考えたのかと思ってたんですが、アテガキだったんですね。ちょっと残念。

いつも聴いている英世さんのひとり語りとは全く違う朗読で、それはそれで面白かった。
言葉の見せ方っていろいろあるんですね。

この朗読劇で、オイラの妄想爆発しちゃって(爆)
それはまた、後ほどブログでアップしますね~。

まずは感想はこれまで。
長々とお付き合い、ありがとうございました。







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ジキル&ハイド

2012-04-10 10:33:59 | 舞台関係
前回ジキハイを見た時は、ひできを追うのでイッパイイッパイだった(笑)
そしてキャストをすっかり間違って覚えてました。オイラが覚えていたキャストはCDのキャストだった~^^;

さてさて、ひできもいない、鹿賀さんもいない、、、オイラはこのジキハイに耐えられるのか。。。そんな気持ちで挑んだジキハイでした。


結論から~もうし~ま~~~すぅ~とぉ~~~♪


めっちゃよかったです!!


確かにね、最初はどうしても鹿賀さんと比べちゃって、ココは鹿賀さんはこう歌ってた、みたいな気持ちがいっぱいあったんです。
でもね、さすが違いの分かる石丸さんなのです。
鹿賀さんとは全く違う、でもちゃんとジキルとハイドとしてオイラの中にストンと納まったのであります。

今まであまり思いを馳せなかったハイド。
今回はハイドのことをいろいろ考えました。

ハイドって何だろう?

ジキル博士の闇の部分が表に出たのがハイドだった訳ですが、本当にハイドは闇だけだったのでしょうか。
原作にはもしかしたら「悪」として描かれているのかもしれない。
オイラは原作を読んでいないので、なんとも比較はできないんですが、このミュージカルを観た感想では、ハイドはジキルになりたかったのではないかな?と思ったんです。
ちょっと違うかな。
ジキルになりたかったというよりは、ジキルのように「愛する者」を手に入れたかったんじゃないかと。

ハイドは生まれてすぐに、ジキルが嫌悪していた人物達を殺しに行きます。
ハイドはもともとジキルの一部だった訳だからね。悪の部分の集合のハイドですが、無差別殺人は犯していません。あくまでジキルが接触した人のみ。嫌悪した人を狙っています。
現に、プールは殺してないし。ジョンだって傷つけられていない。
しかし、その中でルーシーだけは嫌悪の対象ではなかったのに近づいていきますよね。あれって、ハイドが初めて持った感情、「執着」だと思うんですね。
そして、ハイドの中でルーシーという存在はとっても大切なものになっていくんだと思うんです。「いつでも俺を待っていろ」と言うくらいに。
ただ、愛情の表現の仕方が違うんですね。たぶん。
なぜかというと、ジキルの憎悪の部分がハイドだから。
でも、光の先には闇があるように。善が成り立つためには悪があるように。
光が無くなれば闇は光を求めるし、悪が無くなれば善は悪を求めるのだと思う。
ジキルは常に冷静さを無くしてイライラとするし、逆にハイドはルーシーを求めに行く。
オイラはルーシーはハイドを受け入れていたのではないかと思う。
乱暴で破壊的なハイドの中に、ジキルがいることを無意識に感じていたのではないかな?
だから「危険だとは知りながらも許されない罪な遊び」をする。
ただ破壊的だったハイドだけれど、ルーシーの部屋でジキルの手紙を見て顔色が変わるよね。あれは、ルーシーをジキルに奪われたと思ったのではないかと。
「あいつにあって、俺にないもの」の答えを聞いて、初めてルーシーを憎んだ気がする。
ハイドはたぶん、最初っから「憎む」という感情を知らないと思うのだ。常に狂気であることが彼だから。

ちょっと穿って考え過ぎ?ハイド寄りで考えすぎかな(笑)

でも、ルーシーを殺すハイドは、そのほかの人を殺している時のハイドとは違った気がしたんだよね。



ハイドから解放されたかったジキルと同じで、ハイドもジキルから解放されたかっただろうと思う。

エマの首を絞めていた時に、ジキルから解放される方法をハイドは見つけられなかったんじゃないかな。

ラストに友達に撃たれてようやく自分を取り戻すジキル。
あの撃たすために向かって行った時のジキルは、はたしてジキルか?それともハイドか。
ジキルが自分を撃たせるためにジョンに向かって行ってるんだと思っていたけれど・・・もし、上記のようにハイドの中に変化があったなら、ハイドが自ら撃たれに行ったのかも、とも思うのです。

真相は解らないけれどね。


「自由よ。二人は。いつまでも」


ラストのエマのこの歌で、ボロボロ泣けちゃった。
実はエマは玲奈ちゃんでなくっても・・・なんて思っていましたが、このラストのひと節の為だけに玲奈ちゃんエマで正解!って思いました。



欲を言えば、ベイジングストーク大司教様が殺される時は、グッサリとハイドの杖に突かれて、グググと持ち上げてボンっと燃やされてほしかったです。
ハイドが一番最初に殺す相手。派手な炎の演出もカッコ良かったけれど、できれば自らの手で下してほしかったなぁ。
あと、サベージは勝手に死んでほしかった(笑)今回は、首絞められてたね。

でもでも!とっても満足のジキハイでした。

このキャストで、再演希望です。
あ、大司教様にひできカムバック可ッス!






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お嬢さんお手上げだ

2012-04-09 11:53:58 | 舞台関係
会社のつまらぬ花見なんぞより、よっぽど楽しい観劇♪
ってことで、観に行ってきました。ジュリー×マキノさんの音楽劇。
「お嬢さんお手上げだ」


もうすっかり定番となった、ジュリーの音楽劇。
マキノワールドとジュリーの歌の世界が上手く融合されてて、M.O.P.とはまた違った旨みがあって、大好きなんですよね♪
今までは関西を舞台にお話が作られておりましたが、今回は東京。
下町な風情が粋でカッコ良かったです。

毎度思うんですが、ジュリーの楽曲から物語を紡ぎ出すマキノさんの頭の中って、どうなっているんでしょうね?

今回の「お嬢さんお手上げだ」は前回のチェー君の時のような大人のしっとりした物語ではなく、カラッと下町情緒あふれる人情もの。
人と人の繋がりって、血縁だけじゃないって思える温かい笑いがいっぱいのお話でした。
ローマの休日っぽいストーリーが織り込まれているのも「ふふふ」と笑えていいですね。

出てくるキャラはどの人もいい味あるんですが、中でも今回、ムタさんが自分に重なりましたね。サラリーマンだったので^^;
オイラはムタさんのように、何か大きな仕事で会社に貢献した訳じゃないけれど、なんつーの、会社に対する無力感って言うのでしょか、そーゆーの、なんだか解るなぁと思って。。。
でも、ムタさんのように新しい一歩はヘタレなオイラには踏み出せませんが^^;
まだまだ当分はズルズルと会社にしがみついて生きていきます。

野田さんはべらんめぇ言葉もお上手なんですねぇ。
ツルツル出てくる地の言葉って、ホント、綺麗だし生き生きしてますよね。

噺家先生。。。すいきょうってどっかで聞いたことあるぅ。。。とか思いつつ(笑)
この先生がホントに粋でしたね。
昼行燈のようで、そうじゃない。こーゆーピリッと利いた人、好き♪

今回の相手役は、若いでしたね~。
まぁ、娘役ですから若くていいんだけど。
方言も可愛かったし、ハスキーな声もなんだか良かったですね。
ジュリーと一緒に歌うのはちょっと辛そうでしたが^^;
舞台を見てて、関西の方かな?と思ってたら、本当に関西の人だったんですね。恐るべし、関西弁(笑)

そしてジュリー。
なんだか、観る度にテディベアみたいになっている気がします(笑)
でも、個人的には昔のタイガースの頃のジュリーより今の方が好きだなぁ~
今回のジュリーも素敵でした。
娘の為にオロオロする姿は、本当に良かったなぁ。
テディになっても、ジュリーはやっぱりジュリーですね。どこかにカッコよさが潜んでます。




はてさてこの音楽劇、ジュリーの楽曲を網羅し尽くすのかな。
来年も楽しみです。







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第一回 鴨リンピック  ゲストは林英世さん

2012-03-29 11:59:27 | 舞台関係
3月26日 大阪は中崎町にあるイベント喫茶、COMMON Cafeにて第一回 鴨リンピックが開催された。

このコモンカフェさん、一風変わった喫茶スペースでして。
日替わりオーナーで喫茶を営みつつ、表現の場としてのイベントも行うとゆーカフェなのです。
最近ご無沙汰でしたが、以前、英世さんの「ひとり語り」や小川さん・嶋田さんの「役者による小説のススメ」などでよく通った時期がありました。
数年ぶりに、久々のコモンカフェ。
以前のイベントは、机などは配置したままで喫茶店の形状を留め、その中で役者さんが発する(演ずる)・・って感じでしたが、少しでも沢山のお客さんに入ってもらうためでしょう、今回は完全に客席を設けた劇場形式。(と言っても、舞台らしい舞台はないんですが。)


さて、鴨リンピックとは。。。
南河内万歳一座の女優さん、鴨鈴女さんのトークショーです。
毎回ゲストを呼ばれるようで、映えある第一回目のゲストが英世さんだったのであります。
実はオイラ、南河内の舞台を見に行ったことがなく。。。鈴女さんを存じ上げなかったんですね。
今回の鴨リンピックも英世さんがご出演という繋がりで知った訳であります。

トーク内容は、英世さんがNHKの朝の連続ドラマ「カーネーション」の岸和田言葉指導をしていたことと、鈴女さんが昭和時代にご出演されていたことで、『今一番HOTなドラマ「カーネーション」裏話・ここまで話すか?』というテーマで進められました(こんなサブタイトルはついてなかったけれど・笑)



いやはや、マジで、こんなにしゃべっちゃってヤバくないっすか?ってことまで話して下さってて。それ、ブログとかにアップしちゃいますよ、みたいな気分で(笑)
しかしそこまで身を挺したトークに会場はドッカンドッカンの大爆笑と、ホホォ~~~~!と感心の嵐でございました。

個人的に心に残ったエピソードをいくつか、オイラが大丈夫だろうと思う範囲でピックアップ


●鈴女さんのことを知らなかったオイラですが、板尾さんの生地屋さんに中村美津子さんに連れられてワンピースを作りに来た2人のご近所さん、覚えてる!あおのウチの一人が鈴女さんだったのですね!!みたいな。

●方言を教えるにあたり、尾野真千子さん(以降おのまちさん)のセリフ以外、すべて録音してキャストに配られたそうです。英世さん、すごい!!おのまちさんはナレーションんもされててセリフ量がすごかったので、吹きこむのを待っていられなかったのと、もともと奈良人とゆーことで、関西の言葉のベースがきちんとあったので大丈夫だと判断したからだそうです。

●関西人キャストが多い中、関東の役者さんは非常に苦労・努力をされたとか。栗山さんや新山ちゃん、夏木さんなんかは方言を音階で体に覚え込ませていたそうです。

●その夏木さんに「今の音は上がったの?下がったの?」と聞かれて「そんなん解らんがなぁ・・・」と困った英世さんだったとか(笑)結論は「フラットね!」と夏木さんが判明されて決着がついたんだって。

●最後まで治らなかったまさちゃんこと玄攪さんの「せんせぃ」の発音。あれは大阪弁でも岸和田弁でもなく、まさちゃんのキャラとして確立されたらしい。

●監督がひとりではなく、週替わりで撮られているんだって。なので、Aの監督さんでOKだった鈴女さんの腰振りシーン、Bの監督さんだとNGになったとか。

●英世さんの方言のcdを聴いた江波さんが「いい声ね」とおっしゃり、英世さん大感激をしたそうです。人生で一番の自慢だそうです。この時の英世さんの可愛かった事!

●川崎さん(ナオコ役)はプロレスをしながら女優もされている異色のお方。しかし撮影現場では特にレスラーっぽさはなかったらしいです。んが、打ち上げでスタッフさんに技をかけてたらしい(爆)目撃者:鈴女さん

●てっぱんのお好み焼き指導の先生が来られていて、てっぱんトークもプチっとあった♪ワンカットのお好み焼きを焼くシーンには、3枚~5枚のお好み焼きが使われていたそうです。裏で尾道焼きもお好みも先生が全部焼かれたそうです。

一番左の方が、お好み焼きの先生です。

●食事シーンに出てきた料理の残りはケータリングで皆さんで食べていたそうです。てっぱんのときのケータリングはお好み焼きばっかしやったけれど、今回はバリエーションがある~^^っとスタッフさんが言っていたそうな。

●世間で喧々囂々のヒロイン交代。確かにオイラも知った時には、おのまちちゃんで続投を!って思ってました。しかし、英世さんがおっしゃってました。英世さん自身も撮影中には気付かなかったそうですが、放送を見て気付かれたんだそうです。
カーネーションは糸子さんの成長譚から亡くなる晩年には人生譚へと話が移り変わる。若い糸子ががむしゃらに生きて、その人生に裏付けされた晩年の糸子を若いおのまちさんが同世代や年上の視聴者に語るのはやはり薄い物になると。ただ、年寄りを演じれば良いのであれば、おのまちさんでもよかったのかもしれない。でも表したいのは見た目やうわべの言葉ではなく、にじみ出る人生。演じる役者さんが重ねられた年数に裏打ちされる重さが必要だったのだと。
個人的に夏木さんに代替わりしてからも、おのまちさんの時と変わらず楽しんで観ています。もちろん、おのまちさんの時と同じようにはいきませんが(笑)
よくよく考えれば、おひさまだって晩年の陽子は若尾さんが演じてらっしゃって、井上真央ちゃんは演じてませんものね(笑)
自分の中で夏木さん糸子を見てそれなりに落ち着いてたんですが、英世さんのお話ですごく納得しました。



・・・・などなどなど。まだまだ沢山お話してくださいました☆
本当にめちゃめちゃ濃くっておもろい時間。

次回の鴨リンピックは同じくコモンカフェにて4月12日19:30~
パントマイムのいいむろなおきさんがゲストだそうです。
楽しみですね~♪




そして英世さんのひとり語りもあります。
【日時】 2012年 4月7日(土) 19:00開演 
          8日(日) 14:00開演
同じくコモンカフェさんで坂口安吾の「桜の森の満開の下」





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ラ・パティスリー

2012-03-23 09:12:29 | 舞台関係
3月20日 ラ・パティスリー


実はもっとかる~い漫画みたいなお話だと思ってました。
そして出演者も、阿知波さんはともかく、テレビ感覚の舞台だと。。。思いこんで挑みました。

土下座で謝ります。本当に申し訳ありません。
ぜんっぜんそんなことなくって、めっちゃいい舞台だったんです!

どの人のセリフもちゃんと聞きとれて、しかもいい感じに緩くナチュラルな感じで。
お話もよかった。
タイトルの「ラ・パティスリー」は、単なるお菓子の話ではなく、その場所と人にまつわる記憶を辿るお話だったのです。


主人公の夏樹が就職した洋菓子店は、オーナーの旦那さんのルセット(レシピ)を守る緩やかな時間の流れるお店。
そこで働く人たちのケーキへの想い、集う人たちの想い。そしてその味にまつわる記憶。
一種オムニバス的なお話を、一つの物語に仕上げているように思いました。

この中でとっても心に残ったのが、主人公にオーナーが厨房で話すシーン。

シェフは常に新しいもの、更に美味しいものを追い求め、日々精進する。
どんなに「あぁ!そうか!!」とひらめいても、翌日に店頭に並ぶそのお菓子達は、毎日同じ味。同じでなければいけない。
なぜなら、お客様はその味を求めて来るのだから。記憶の中にある、その味を。

こんな意味のことを話すのです。
高みを目指しながら、同じをキープする難しさ。
これは単なるルセットに書かれている分量の問題じゃない。使う素材の問題でもない。
たぶん、記憶の事だと思うのです。

記憶が積み重なって、今の自分があります。
でも過ぎた記憶は過去となって、時にあやふやに、時に誇張されて、時に忘れられて、蓄積されていくのです。
この蓄積された記憶を、何かのキーワードで引っ張り出します。
この物語では「スイーツ」がキーワードな訳です。

もう一人の主人公、恭也は記憶喪失で、ケーキへの情熱だけが体に染みついている、みたいな感じ。
お客さんの思い出の味を再現する作業の中に、自分の失った記憶を重ねて必死になっていきます。

それぞれの心の中の記憶と想いを込めて、ケーキが作られていきます。
過去の味、今の味、未来の味。

夏樹は言います。
「ケーキは幸せにしてくれる」
現実にはそんなものでは救いきれない沢山の問題があるけれど、それでも「幸せにしてくれる」と最後に言うのです。

どうして舞台はパティスリーなのでしょう。
それはたぶん冒頭で夏樹が言うように、ケーキを買う時は何かを祝いたい気持ちの時が多いからかな。
スイーツの記憶をたどると、温かな気持ちにたどり着く。そんなことかなぁと。


いかん・・・観た時のふわふわっとした感動を言葉にしてたら、思考が空中分解をきたしている・・・^^;
ケーキと幸せと記憶と想いの関係が解らなくなってきました。(そして、思考放棄。。。ダメダメじゃん)

でも、なんとなく。。。お菓子作りとお芝居って少し似てる気がするって思いました。
高みを目指し、でも毎回同じセリフを言う。。。って言うのが。



気持ち切り替えて(爆)
お目当てだった、吉野役の村井君ですが。。。
鍋TVや大江戸鍋祭りの時とぜんぜん違いましたね。
役柄もあるんでしょうけれど、めっちゃ大人びて落ち着いてました。
わ~っと目立つ役ではないけれど、「何を大切に自分の仕事をしているか」を見据えた役で、お話の中でどっしりと重しみたいな感じの存在だった気がします。
今回初めて気づいたんだけれど、村井君の声、めっちゃいいですね。よく通るし、よく響くし。いい低音です♪
小市マンや神農くんほどの尾てい骨直下型の低音ではありませんけど(笑)
やっぱり、弱ペダも観に行きたかったなぁ。。。
会場にあった村井君宛てのお花も素敵でした。ほとんどが、吉野君目当てでロワゾ・ドールに通いつめてるお客さんの体で捧げられたお花でした(笑)
いいよね~、こーゆー楽しい感覚。ファンの人の温かさを感じますね~☆

とってもいい声なので、本格的なミュージカルでも観てみたい気もします。
でも、どんな役が似合うか。。。想像できない(爆)
あ、ハレルヤとか良さそうかも♪
宝塚BOYSとかRENTなんかも良さそうな気がする。
ちっちゃいけれど、熱さだけならアンジョいけるか?・・・うーん、厳しいか^^;でもマリウスは嫌。(←なぜ?)
お芝居版があるなら三銃士のダルが似合いそう♪(ただし、友を選らばばの頃ね。鉄仮面の時はダメよ)
あぁ。妄想が膨らむ(←バカ)
でもね、キリっとシリアスな表情より、信長の時のようなやわらかい表情の方が好きなので、そんな役をやってほしいなぁ~♪



追記ですが、劇中で使っているケーキはすべて本物のようでした。
毎公演ごとにちゃんと用意するんですもの、すごいですね。
あれって、ご当地パティスリーで調達してるのかな~?大阪だったら近さからいくとCOCARDEあたりかなフランス菓子だし、なんつって。
観劇中、ずっと美味しそうだったんだよね~、ケーキ♪
なので観劇後に近所のジャンルプランでケーキを買って帰りましたわ(爆)
そしてこのお芝居を見ながら、プレスタットのチョコ食べたい!!と思ったのでありました。
(シャボちゃん(シャーボネル・エ・ウォーカー)でもいんだけど、やっぱプレスタット食べたい。。。)
そして使っていた食器、お皿は確認できなかったけれど、カップ&ソーサーはロイヤルアルバートのオールドカントリーローズだったと思います。
オイラがお家で使っているティーカップはロイヤルアルバートのお誕生日の花シリーズなんですよ。父と母のカップがまさしくオールドカウントリーローズなのであります。(あ、こんなプチ情報はいらない?)


こちらが吉野シェフから手渡ししていただいたショコラですぅ~♪
忙しくて深夜にしか家に帰ってないのもありますが、もったいなくってまだ食べてません。
でも、遠い昔のHAPPY MANの大福配りの時の杉山さんにもらった大福の二の舞は演じません。
ちゃんと食べるぞー(笑)






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