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「海外視察レポート」パリ編 公共交通フェア「パブリックトランスポート2018」ほか

2018年06月27日 15時18分23秒 | 2018年参加に向けての情報

今月中旬ですが、当団体代表/望月真一が、パリで開かれた「Transports publics 2018 (パブリックトランスポート2018)」に参加してきましたので、その様子とパリの最新交通事情について報告します。


【パブリックトランスポート2018 会場の様子】



パリ視察報告
【 公共交通フェア「トランスポート2018」と最近の公共個人交通】

ヨーロッパモビリティウィークナショナルコーディネーター
日本担当 望月真一 


○「パブリックトランスポート2018」欧州交通展示会

 この展示会は、隔年ごとにパリで開催されるヨーロッパ最大の公共交通フェアです。6月11-14の3日間を通して、世界の66ケ国から、展示団体250,参加者11,000人という大規模なものです。特に、今回は、共にUITP(国際公共交通連合)の配下であるAPTA(ほぼ同規模のアメリカの展示会)と協力関係を結んだことが宣伝されていました。展示会の中心テーマは、グリーントランスポート(環境にやさしい移動)、電子切符、ITS、快適性・デザイン・利便性の4つで、それぞれ、最も注目される展示には、賞が与えられます。会場では、こうした展示に加え、様々なプレゼンテーションやディスカッションも行われます。

 今年の目玉は、大型電気バスの展示で、勢ぞろいといった充実ぶりでした。過去には、10年程前はトラム関連ビジネス、前回の2016年は、公共交通における自動運転の紹介や提案、E-チケット関連技術、そして、多少の電気バスという傾向がありました。また、国別にみると、ヨーロッパの公共交通フェアとはいえ、交通財源がしっかり確保されているフランスの動向が、やはり目を引きました。数年前では、新交通システム等も、コンセプトレベルの展示だったのですが、今年は、地方都市ですでに採用が決まっていたり、実現もしてもいます。昨年、活況だった自動運転の公共交通に関しても、すでに数都市で実験や実用化も広まり一般化していることに驚きました。このように、注目の特定テーマが、短時間のうちに軌道に乗り、次々と新しい動きが出てきていることを目のあたりにできるのも、このフェアの魅力です。


○最新のパリ交通事情

昨年の10月、パリカーフリーデーの際も私は来ていたのですが、その後の半年という短い間で、パリでは様々な事件が起こり、パリで最もダイナミックな成果を上げていた公共個人交通の分野で大きな変化がありました。1)シェアバイク/公共レンタサイクル(Velib'とアジアの公共自転車)、2)公共バイク(CityScoot)、3)公共自動車(Autolib')の3つについて紹介します。・・・つづく。




【追記(2018/7/4)】
なお、この数日後に、Autolib'の完全廃止が発表されました。また、公共レンタサイクルのSmoove(Velib'の後釜)も運営がうまくいっていないため、見直しの要請が市長より出されたとのことです。


【パリ市でのVelib'とAutolib'の導入状況(解約直前)】


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