まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.134 東海道遠州路(10)・旧街道は昔も今も

2015-05-22 06:56:39 | 旅行記
おはようございます。東海道遠州路の旅、いよいよ最終回です。






丸子宿(鞠子とも書く)に入ってまずたどり着いたのが高札場跡、もちろん現代風に復元されたものだが、それでもこの風景は街道の雰囲気を感じさせてくれる。その先には小さな石橋があり、その向こう側には茅葺屋根の古い建物が見えている、これどこかで見たことがあるぞ・・・



そうそう、この絵にある建物、某お茶漬けの付録に入っていたなあ。





とろろ汁のお店で東海道の旅ではもうお馴染みの所だが、自分(一人称)は食には興味はないので、その外観を眺めるだけで十分。それにしても江戸時代に描かれた絵とほぼ同じように現代まで残っているその姿には厳粛な気持ちに感じさせられる。残していく、残さなければならないと言うより自然に残っていく、旧街道の風景はそうあっていくべきなのだろう。







とろろ汁の店を後にして丸子宿の旧街道の雰囲気を残す町並の中を通り過ぎていく、一応今日走る最後のいい雰囲気の場所となる所だろう。ここを通り過ぎると旧街道の雰囲気も感じられないような市街地の広い道へと入る。静岡市の中心に近づくにつれて車やバスの通りが多い区間を走ることになる。
その道中で街道の雰囲気を感じられる所と言えば安倍川の陸橋を渡ってすぐの所にある安倍川餅のお店くらい、写真4枚目の左側に小さく写っているがここも通り過ぎるだけ。ここからはJR静岡駅を目指して町中の味気ない道を走り抜けて行くことになる。






もう日もビルの陰に隠れるくらいの高さにまで落ちてきた頃、静岡市の中心に入って賑やかな繁華街の中の狭い通りを抜けると、やがて駿府城公園へとたどり着く。広い公園内は天守閣はもちろんなく、城門とお堀の脇に櫓が残っているくらい、歴史を感じる所と言うよりは市民の憩いの場と言った感じか。
ここはサラッと通り過ぎて間もなくJR静岡駅前に到着。今日の旅はここにて終了、人が多く行き交う駅前の一角で相棒をたたむことにする、今日は本当にすまないことをした、労を労って相棒を袋に詰める。

静岡駅からはJR東海道本線で三島まで輪行、浜松方面から来た電車は結構混んでいたが何とか座席を確保することはできた。腰を落ち着けさせると、ずっと気になっていた明日の天気の確認を、と携帯のページを開く、関東地方は?神奈川県は?箱根は?ページを開くたびに重い気分がのしかかってくる。後はホテルに入ってからNHKの天気予報に期待しよう、菊池さんなら何か朗報を伝えてくれるかも・・・
それにしても窓の外はまだ少し明るみの残る空、その向こう側に見える青白い富士山の姿、なぜ今頃になってこんなにきれいに見えてくれるんだ。さっきまでは全然見えてくれなかったのに・・・今回、1枚も富士山の姿を写真に収めることができなかった、それはまた次回への宿題として、東海道遠州路の旅は終わります。さあ、明日は箱根、果たして天気はどうなるのか?このくだりは「No.117 大涌谷が泣いている」に続くこととなります。今回はここまでです。      まちみち

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