まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.1758 万葉歌碑巡り・・・明石市公園巡り

2022-05-11 10:03:24 | 万葉
よろしくお願いします。




















久しぶりの万葉歌碑巡り、今回は明石市を巡って行くこととするのですが、前に明石にやって来たのは2019年の夏、甲子園の真っ最中で猛暑の中を東海大相模vs近江の試合を聞きながら走りました。あの時は明石の沿岸部から東二見へ、その後は稲美町へと至ったのですが、内陸部は歌碑のある公園の場所が分からないことや、あまりもの暑さと言うこともあって後半はグダグダになってしまいたくさんの宿題を残してしまうこととなりました。その時は次はもうすぐに来ることを、と考えていたのが間隔が2年以上も空いてしまいました、まあ公私共々なんやかんやありましたからね。今回巡ったのは昨年の12月29日、この時も公私共々なんやかんやの真っ最中、病気で入院が決まったためにしまなみの旅を断念、その置き換えに兵庫方面の日帰り旅を計画した次第、ついでに相棒君も変速が不調でハンデが重なるばかりの走りとなってしまいました。ただ2年、間が空いたこともあって予習は十分、前回巡ることができなかった場所が分からなかった公園も地図で調べ上げて準備は万端、旅ができないツケは走りで返すべく明石へと出向きました。

















今回巡ったのは明石市の北部の丘陵地に当たる部分、魚住、大窪、高丘と言った地名はこの巡りの予習で嫌と言うほど見ました。今回巡った万葉歌碑は全部が公園にあるもので、歌の内容はその地に関係あるものではなく、季節や花に関係するものばかりでした。この辺りにある公園は「○○△△公園」、○○は地名で△△は植物の名前が入る名前が多いのが特徴、地元の人たちの憩いの場所となる所もあれば、お粗末に草が生えっぱなしの小さな公園もありました。いつもの歌碑巡りではその地に関する歌があって、それに興味を示してここで取り上げるのですが、今回はそう言うパターンではないので個別には取り上げにくいですね。一部の歌碑について場所と歌だけ取り上げておくこととしましょうか↓↓↓

赤根川緑地・・・「夏まけて 咲きたるはねず ひさかたの 雨うち降らば うつろひなむか」(大伴家持・巻8-1485)
西島ヒマラヤ公園・・・「居明かして 君をば待たむ ぬばたまの 我が黒髪に 霜は降るとも」(磐姫皇后・巻2-89)
長坂寺クスノキ公園・・・「磯の上の つままを見れば 根を延へて 年深からし 神さびにけり」(大伴家持・巻19-4159)
金ケ崎ケヤキ公園・・・「巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を」(坂門人足・巻1-54)
西脇ヒマラヤスギ公園・・・「高円の 野辺の秋萩 いたづらに 咲きか散るたむ 見る人なしに」(笠金村・巻2-231)
高丘ツツジ公園・・・「家なれば 笥に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る」(有間皇子・巻2-142)
高丘ジンチョウゲ公園・・・「昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓木の花 君のみ見めや 戯奴さへに見よ」(紀女郎・巻8-1461)















それぞれの歌が季節の歳時記という感じで紹介されているのですが、兵庫に来て巨勢や高円の地名を見るのも違和感ありありです。まあ場所に関わらず季節と花で歌が選ばれていて、町もそれを観光の目玉にしていない、多分地元の人もあまり見向きはしてないでしょう。でも自分(一人称)は興味を持ってしまいましたからね、2年前のギラギラした暑さとは真逆のつんざくような寒風の中、丘陵地の高低差を調子がイマイチの相棒君を走らせました。2年前の巡りでは場所の分からなかった公園も今回は地図の検索機能を駆使して、行きたい場所はほぼ調べ上げました、そのおかげでほぼ取りこぼすことなく万葉歌碑を捕獲することができました。落ち込んでいた気持ちに久しぶりに明るい兆しをもたらしてくれた走りは、2日後の大晦日の兵庫の走りにもつながることになりました、まあ万葉歌碑巡りの方はちょっと薄味になってしまいましたけどね・・・、今回もご覧いただきましてありがとうございました。・・・・・・・・・・まちみち



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