まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.605 各駅巡り・近鉄橿原線(1)

2016-11-03 23:31:41 | 鉄道
おはようございます。










各駅巡り、いろいろとお伝えする路線はあるのですが、その中から今回からお送りするのは近鉄橿原線。最近は遠出ができない状態なので近場で小さくまとめてしまうに過ぎないシリーズばかりになってしまうのですが、奈良盆地を南北に真っ直ぐに貫く路線は見所いっぱいです、早速行ってみることとしましょう。
まずスタートは橿原神宮前駅、立派な駅舎は神宮を模した感じでしょうか、ホームは橿原線と南大阪線が駅舎を囲むようにしてあって、二つの路線は線路の幅が違うので直通運転はできない。南大阪線はそのまま線路が南に伸びて吉野線となるが、橿原線はこの駅が終点、阿部野橋、吉野方面へ乗り換えるには通路と歩いて更に階段を上り下りしなければならない。橿原線は特急、急行が京都駅まで直通運転、普通はほとんどが西大寺止まり、南大阪線からの乗換客が多いが、駅からすぐ近くには橿原神宮や橿原公苑があってこの駅で乗降するお客さんも多い。駅前は広いロータリーがあり、北へと真っ直ぐに伸びる道には写真3枚目にあるように、この地が日本の始まりだと謳っている、その起源の由縁となる橿原神宮は次の交差点を過ぎたすぐの所にある。








自分(一人称)は参拝には興味はないので道をそのまま進んで行くことに。両側に樹が立ち並ぶ道はこの先国道166号線の交差点まで続いていて、畝傍山麓の道として日本の道100選に選定されている、となるとあれがどっかにあるはずだ、ほら、『トゥクトゥクの旅』で探していた100選の道の碑。でも自分(一人称)は何度もこの道は走ったことはあっても、それを意識したことはなかったのでどこにあるか分からない、走って行ってジックリと探してみよか・・・と思ったらいきなり見つけてしまった、それが写真2枚目、まさかこんなに簡単に見つかるとは。途中で道を外れて橿原線最初の駅、畝傍御陵前駅へ、畝傍御陵とは畝傍山の北側につながったような感じにある神武天皇陵のこと、神武天皇は日本で最初の天皇だと言うことであるが、最近この人が実在したとか何とかと発言した人がいて話題になってましたね、まあどうでもいいことです。畝傍御陵前駅は急行も停車する駅だが、駅前はひっそりとしていて寂しい雰囲気、駅舎は三角のとんがり屋根で、さっきの橿原神宮前駅の駅舎がこじんまりとなった感じ、これも橿原神宮を模しているのだろうか。













写真1枚目、2枚目は今井町の玄関口となる所にある旧高市郡教育博物館、看板には奈良県指定文化財とある。今井町についてはここではもう何回か紹介しているので今回はサラッと通り過ぎて次の八木西口駅へ、その次の八木駅の南側にあるのに八木「西口」とはこれ如何に。しかしそれ以上にこの駅の存在には謎が多い、それはこの駅が隣の八木駅の一部と言う扱いになっていると言うこと、八木駅とは距離的に数百メートルくらいしか離れていないが、駅自体が八木駅と同一の存在となっているので営業キロ数は設定されておらず、乗降客数も記録されず運賃も八木駅と同じとなっている。元はここが八木駅を名乗っていたが、大阪線に現在の八木駅ができたことによって八木西口を名乗ることになってしまったわけで、昔はこの駅の北側にある大阪線との渡り線で上本町からの直通列車もあったとか、その線は今は橿原線の電車が合同検車区へ回送されるために使用されているとのこと。これはもう夢のお話に過ぎないが、吉野線を橿原神宮前駅~壺阪山駅を橿原線と同じ線路の幅にして(箱根登山鉄道と小田急が直通する区間のようにする)、大阪線の列車をこの線を経由して橿原線直通にして神戸、姫路から飛鳥、壺阪山駅まで観光特急を走らせるとか・・・別に改軌しなくても橿原神宮前までなら今すぐにでもできそうな気もするが。何か川島良三氏が言いそうなことを書いてしまいました、鉄チャンはどことどこをつなげればあんな列車が走るとか、採算度外視して夢物語ばかり言ってしまう仕方のない人種なのです。
今回も・・・あ、最後の2枚の写真にある八木駅についての紹介忘れてた、とは言ってもこの駅に関してはもう説明の必要もないでしょう。地上は橿原線、高架は大阪線と近鉄の主要な2線が十字に交差する大ターミナル駅、以前は狭苦しい駅南側も近年は整備されて大きなバスロータリーができて、やっとターミナル駅らしい姿になったと言うところでしょうか。そんなわけで今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。       まちみち