我が家の青空(My Blue Heaven)

スージィーとロバート、キャッシュとバンクの
2人と2匹の我が家のディリー・ライフ。

「サー・ジョージへ」

2016年03月10日 | 日記

レコード屋さんからの帰り道は、
脇目も振らずに、
ステレオの前にまっしぐら。

震える手でジャケットの包装の袋を外し、
レコードを取り出して、
ターンテーブルに乗せ、針を落とす。

さて、どんな音が飛び出すのやら ・ ・

期待と不安で高鳴る心臓、
誰もが経験する、緊張の瞬間です。
 
私はかつて、この興奮を
何度、繰り返ししたことだろうか。


レコードに針を落としたら、
いよいよ、ショーの始まり。

私はステレオの前で、
飛び出す音にしがみ付く。

体を揺らしながら、
ウーン、ウーンと何度も頷き、

表の面が終わると、
今度は裏面に針を落とす。

また、ウーン、ウーンと何度も頷き、
同じように、体を揺らす。

裏面が終わると、
また、表面に返して、針を落とす。


次々と飛び出す心地よいメロディは、
私が最初に抱えた、期待と不安の、
不安をたちまちに、払拭し、

「嗚呼、4人はやっぱり、
今度も、私の期待を裏切らなかった!」。

次のアルバムも、
また、その次のアルバムも
そうだった。


そんな、4人の音創りの傍に、
いつも、彼がいた。

彼とは、
ビートルズの録音に最初から関わった
音楽プロデューサーの
(後に、「サー・ジョージ」と呼ばれた)
ジョージ・マーチン氏。

3月8日、90歳で亡くなられた。


4人の才能もさることながら、
彼の才能と手腕は、4人が生み出す
ポップとロックのエッセンスに、
アート(芸術的)な質の高い音(作品)に
仕上げてくれた。

ビートルズが、ほかのポップ・ロックグループと
一線を画すのは、

彼の才能に負うところが大きいことは、
世界の誰もが認めるところ。

今夜は、彼の功績への敬意と、
哀悼の意をを表し、

迷わず、「Love Me Do」。

ビートルズのデモテープを聴き、
直ぐにレコード録音契約を交わし、
最初のシングルが、1962年発売の
「Love Me Do」です。

4人と、ジョージ・マーチンは
この曲を契機に、数々の名曲・名盤を
次々と、世に送り出すことになります。


曲の始まりに
サー・ジョージは最初に少しだけ
顔を出しています。


ところで、「サー」とは

彼の功績を称え、
イギリス王室から「ナイト爵位」を
授与され人にのみ与えられる
名誉な称号です。

サー・ジョージへ

おやすみなさい。

そして、ありがとう。


 

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