夕刻、帰宅と同時に一本の電話。
電話の主は、
ジョージ。
「海でつってきたけん、
今から持って行く」。
その時、奥さんが
腹を空かしたことも知らずに、
「俺は餌無しで釣ったばい」
が自慢のジョージがまさか?
冗談は年に一回にして欲しいし、
その一回のエイプリル・フールは
昨日、既に過去。
とっくに発効期限を過ぎている。
貰った電話の後で、
わざわざ、海にまで行って、
足をつらんでも良かろうに。
こむら返りの足を
わざわざ家まで持ってきて貰っても,
いくらなんでも、ジョージのつった足は食えん
と,高を括(くく)っていると、
間もなく現れたジョージが
持ってきたのはクーラー一杯の
魚、魚、魚。
いや、驚いた。
本当に海で釣って来た
その中から、
鯛が三匹、メバルが二匹、アラカブ三匹
戴いた。
早速、今夜は
鯛の湯引きと塩焼きを肴に、
一杯が二杯、二杯が五杯。
その内にr呂律(ろれつ)が回らず、
前後不覚。
酔って仕舞わぬ内に敬意を表し、
今夜の日記。
只今、スージィーが調理中。
魚ははまだ、頂いておりませんが、
つくづく、頂戴したものが
足でなくて魚で良かったと一安心。
ところで、
鯛をさばきながら、スージィーが一言。
「ジョージが近くだったら、持っていって
上げられるのにねぇ」。
スージィーは、ジョージが魚を釣ったのを
いまだに信用していません。
ジョージ、ありがとう!
感謝です。
それでは、
「今からいただきまーす」
それから、
くれぐれも、海で足を
つりませんように。
若大将が
洒落になりませぬ。