F老人の気ままな島暮らし日記

尾道市生口島で気ままな島暮らしの日々。

吹屋伝統的建造物群保存地区

2016年10月14日 09時57分22秒 | 旅行記
吹屋伝統的建造物群保存地区にやってきました。

ここ吹屋地区は、もともと銅鉱山でありましたが、銅鉱とともに硫化鉄鉱石を酸化・還元させて人造的に製造したベンガラ(酸化第二鉄)における日本唯一の巨大産地として繁栄を極めました。

主に美術工芸用の磁器の絵付け・漆器、神社仏閣のベンガラ外壁塗装に多用されました。

ベンガラはインドのベンガル地方のものを輸入していたことから、ベンガラと呼ばれています。

ベンガラを作る工程は

1.鉄鉱石を砕く。.2.硫黄分を除く。3.不純物を沈殿させ、「緑礬」(ろくは)という結晶を作る。4.朴の葉に緑礬を盛る。5.松の薪で2日間、700度で焼き続ける。6.水洗いして石臼で粉にする。7.これを3度繰り返す。8.粉の中の酸を水に溶け出させる。9.弁柄の成分が沈殿。10.上澄みを捨て、水を入れる。11.これを10回から100回繰り返す。12.板に塗りのばし天日干し。

気の遠くなるような工程を経て作られていたんですね。






旧片山家住宅を見学しました。ベンガラの製造・販売を200余年にわたって手がけてきました。





工場を兼ねていました。











郵便局。



有名な小学校は解体修理中でした。







ベンガラ染もあるんですね。



古い独特の町でした。



今回の旅はひとまず、これで終わりです。暇を見つけて旅を続ける予定です。







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