瀬戸田に行きました。30分ほど時間がありましたので、以前から気になっていた高根島の内ノ浦トンネルを見に行きました。
高根大橋を渡ります。
橋を渡って左折、島を一周する県道370号線で海岸沿いから山に向かっていきますと小さなトンネルの入り口が見えてきました。
昭和27年に完成した素掘りのトンネルで、長さは約120m、両端の20~30mはセメントで補強されていますが、中央部の数十mは彫り跡が生々しく残っています。幅は2.5m、高さ制限は2.2mです。
素掘りの跡が残っています。
不思議なのは内部からの補強がまったくないことです。おそらく、花崗岩の中をつっきったように掘られているのでしょう。軽トラ君でゆっくり走ると壁が波打つようにわずかですが広くなったり、狭くなったりしています。
トンネルを抜けると数軒の集落がありました。
この先は道が一段と狭くなり、反対側の海岸線に出るまでほとんど1車線です。トンネルを通れない緊急自動車は反対側を大廻りしてこの道を通って先ほどの集落に行くことになります。
5月30日の中国新聞の記事によれば、広島県は2014年度内の完成を目指して、トンネルと周辺の道路を幅5mに拡幅し、緊急車両、大型車が通れるようにするそうです。
反対側の海岸線に出ました。高根島北端に三原方向に光を放つ高根島灯台があります。明治27年に作られ、日本の灯台50選の一つです。いくのが大変なようです。
海岸沿いの道、正面が多々羅大橋なのですが・・・
ぐるっと回ってきました。高根島から見た瀬戸田桟橋です。国宝向上寺三重塔もいい位置に見えます。水道の狭さがよく分かります。
わずか30分のドライブでしたが、来年度中には拡幅されるトンネルをみることができ、有意義でした。
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