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八ッ場にまつわる最近のびっくりした話

2009年12月16日 11時57分48秒 | Weblog
八ッ場にまつわる最近のびっくりした話 (大野ひろみ)より

12月13日(日)高崎市で開かれた八ッ場ダム緊急集会に参加。

「八ッ場のこれからを考える ~ダムなし生活再建への道~」

ところが、翌月曜日は健康福祉常任委員会の予定。
例によって準備が間に合わない。時間がない。知恵もない!!!

このところ毎日朝から晩まで、体が3つあっても足りない忙しさだった。前日の土曜日も東京の表参道で開かれた「化学物質セミナー」にパネリストとして参加。Tウォッチの中地さんと環境省の早水さんに挟まれて、冷や汗ダクダクの半日を過ごしたばかり。

結局日曜日は、午前中いっぱい常任委員会の質問準備に追われ、家を出たのが午後2時。上野から新幹線に飛び乗り、高崎に着いたのが午後4時。

会場に飛び込むと、既に集会は最終コーナーに差し掛かっており、川内博史衆議院議員の秘書の方が会場から発言していた。川内議員は国土交通委員会の委員長。重要人物である。発言の内容は「有識者会議のメンバーが推進派に偏りすぎなど、皆さんはご心配だろうが、前原大臣はちゃんと嶋津さんにも発言の機会を与えますから、どうか安心してください」というようなもの。

前原さん、約束ゲンマンですぞ!

このあと、会場からビックリ発言が相次いだ。

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その① (群馬県草津町の町議から)
「八ッ場ダムはあくまでも推進すべき」という署名が5万4000筆以上集まったというが、草津町では町主導で、税金を使って署名が集められた。町民の多くは、役場から来たものだから、ということで中味もよく分からないまま署名させられたという。他の町でも大方同じような事情で、これで、多くの民意が集まったということには全然ならない。

その②(同じ町議から)
品木ダムに流れ込んでくる白砂川の水は、強酸性の湯川の水を草津の中和工場で石灰を投入して中和したあとの水だが、草津温泉での排水も全て入ってきている。そのため、品木ダムの湖面に鼻を近づけると「加齢臭」のようなイヤ~な悪臭がする。
色も白っぽいグリーンという異様な水。こんな水をその下の八ッ場ダムに溜めると、観光客も逃げてしまうだろう。

その③(埼玉県大利根町の町議から)
大利根町はカスリーン台風のとき、堤防が決壊し大きな被害をこうむった土地。しかし、利根川の改修工事は遅々として進んでいない。 千葉県関宿から埼玉県羽生市までの区間は、この10年間で工事の進捗率はわずか6%。

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八ッ場ダムを作るのにお金をかけるより、利根川の堤防改修に金と力をかけるほうが、実際の洪水には何倍も役に立つ。というより、目の前の堤防の強化をなおざりにして、「八ッ場ダムが洪水を防ぐのだ!」と叫ぶ輩の理性を疑ってしまう。先日の県議会でも、私たち反対派のことを「現実を全く理解しない無責任な話であり、洪水に対するダムの効果は絶大なものである」などと非難した県議がいるが、堤防強化をほっといて、ダムだ、ダムだとは、これいかに。現実を全く理解していないのはあなた方のほうではないですかね。

最後に1都5県議員の会の代表、関口茂群馬県議より閉会のあいさつがあり、集会は盛況のうちに終った。いつもながらの渡辺洋子さんの見事なコーディネーターぶりに敬服。心技一体とは彼女のことだ。

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