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死んでも"生臭さ"が残る 森ビル会長森稔氏の功罪

2012年03月15日 08時40分28秒 | Weblog
死んでも"生臭さ"が残る 森ビル会長森稔氏の功罪・・・(日刊ゲンダイ)

政治家を最大限に利用しビジネス拡大

◆注目は莫大な遺産の行方

森ビル会長の森稔氏(77)が8日、心不全で亡くなった。

新聞は「大規模開発事業に先(せん)鞭(べん)」などと褒めちぎっているが、希代の「人たらし」で政界を上手に泳ぎ、その人脈をビジネスに最大限利用したやり方は、功罪相半ばする。

とくに関係が深かったのが竹下元首相や小泉元首相、竹中平蔵元総務相といった面々だ。

「森さんは竹下さんに気に入られ、竹下さんを囲む自民党代議士と財界人の会に、不動産業界からただ一人選ばれた。

その後、小渕内閣の経済戦略会議のメンバーになったが、この頃から巧妙に旧経世会から旧福田派に軸足を移していく。

小泉内閣の総合規制改革会議のメンバーになるとアーバンニューディール政策を唱え、容積率の緩和や税制改正などを訴えた。

これが都市再生特別措置法という法律になり、一気に規制緩和が進んだ。

おかげで森ビルは港区の大家から一大発展をとげるのです」(経済ジャーナリスト・有森隆氏)

規制緩和が格差を拡大させたことは改めて言うまでもない。

「勝ち組」の代表格が森ビルであり、その象徴である六本木ヒルズの上棟記念パーティー(2002年4月8日)には小泉、竹中はじめ、森元首相、中川秀直元官房長官など、そうそうたる政治家が顔を揃えた。

小泉は「過去最大の都市再生事業だ。

いいお手本を作ってくれた」と最大限の賛辞を送り、政界を引退した竹中は森ビルが運営するアカデミーヒルズの新理事長に収まった。

「お別れの会」では誰が弔辞を読むのかが早くも話題になるほどだが、ついでにいうと、その莫大な遺産の行方も話題。最新の米フォーブス誌によると、森氏の資産は19億ドル(約1600億円)と巨額だ。

「森ビルは典型的な同族会社。稔氏の妻、佳子さんも取締役だし、長女京子さんの夫、森浩生氏は専務執行役員。

次女裕子さんの夫、多田野敬氏は森ビル参事。

ただし、稔氏の弟の章氏は森ビルとは、たもとを分かった。

章氏は森トラストHDの社長です。

複雑な家で、森ビルの経営や稔氏の株を誰が継ぐのか見モノです」
(業界関係者)

死んでも生臭さが残る人である。

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