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「アメリカが怒ったら大変!」という常套句

2009年12月06日 14時31分00秒 | Weblog
「アメリカが怒ったら大変!」という常套句(浮高亭瓢箪)より

最近楽しみに読んでいるものの中に、亀井金融大臣の「フリー会見」がある。いわゆる、ギルド化した利権集団である「記者クラブ」の記者たちが居ない、本音の「セカンド記者会見」であるが、これが実に面白くて、おかしい。

http://www.fsa.go.jp/common/conference/minister/2009b/20091201-2.html
亀井内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要
(雑誌・フリー等の記者)
(平成21年12月1日(火)13:37~14:12 場所:金融庁大臣室)

詳しくは、上記アドレスにアクセスしていただきたいものだが、昨日話題になった社民党党首の福島氏の「重大な決意」会見も、「別に大した話じゃないよ」ってことになる。

多分そうなのだろう。だからという訳でもないが、「郵政見直し政策」も、引き続き大きな妨害があるだろうが、今の亀井大臣だったらやってくれるだろう…と期待を抱かせるのである。

鳩山首相が、「普天間基地移設問題」を先送りした…というので、メデイアは「アメリカが黙っていませんよ」「日米合意が破棄となって、基地の移設自体ができなくなってしまうかも」などと言い、果ては麻生前総理まで登場させて「この問題を先送りしたんじゃ、アジア全体が不安な状況になっちまうんだぜ」などと言わせている。

久々のマンガキャラが出て来て、笑えたという程度。

しかし、アメリカが単純に頭にきて「日米合意を破棄」などと言うのであれば、「来年期限切れになる?では、この際だから、日米安保条約の再延長の方も見直しを考えますか?」という話になる。

アフガニスタンに三万人の増派を決めたオバマ政権にとって、いくら頭に来たからといって、日本と正面切ってケンカができる訳もないのである。

第一、いついかなる時でも、日本がアメリカの軍事戦略の一翼を担わねばならないという負担義務などはないのだ。それにしても、この国にはアメリカの代理人が多過ぎる。

この種の「アメリカが怒ったら、大変なことになりますよ!」という「タケシの番組」のような脅しをかけるのは、アメリカに育てられ、アメリカの恩恵を蒙り、アメリカなしでは生きていけないメデイアに巣食っている半分アメリカ国籍のような連中が、いまだに根強く蔓延っているからに他ならない。

実は、亀井大臣の言うように、「日本がアメリカに提供している二兆ドルのマネーが紙切れになっては困るから、今はアメリカを潰せないわなぁ」というのが、心ある日本人の本音なのだ。

「週刊新潮」の今週号、連載コラムの「変見自在」は元産経新聞記者で帝京大学教授の高山正之氏によるものだが、その右寄りの保守思想には辟易するものの、偏見のない私はいつも公正な目で読んでいる。

とりわけ、この人が俎上にあげる「日本人左翼エリートの自虐史観批判」には少なからぬ偏見を我慢しさえすれば、教えられること(笑)が多いのだが、今週もその話だった。

≪(朝日新聞をけなした後…)まともな学者はというと産経新聞に載るのが相場だったが、最近は変わったらしい≫と書き、産経に田中優子(法政大教授)氏が書いたもの…「民主党政権のやった『仕分け』に引っ掛かる無駄が江戸時代にもあった。

それは武士階級、今でいう官僚機構だ」と書いた…をけなした揚句、≪日本は清貧を旨とする武士が官僚を兼務した。

だから世界で稀有の汚職のない施政が実現した≫と書きつつも、≪町人や百姓は金に飽かして遊び、それが浮世絵や根付けやらの結構な文化を生んだ≫けなすのだから、この人、徹底した変見ぶりなのである。

そして、最後はこう言って、締めている。

≪日本を汚すのが学者だと思っているような者は朝日新聞に書いていればいい。

産経新聞も余計なバランス感覚などいらない。

もう後もないのだから日和ることなく、まともな新聞の形を見せろ≫

「産経新聞も日和ることなく」というのは、いまにも潰れそうな産経新聞を思ってのことだろうが、『朝日新聞に書けばいい」と言われても、今では「朝日新聞の中身」だって、「産経」に似たり寄ったりしているといわれているのだから、そこまで言うことはなかろうに…と私は感じているのだ。


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