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〈独占掲載〉安倍晋三「黒い交際写真」の謀略」

2012年10月17日 21時42分51秒 | Weblog

〈独占掲載〉安倍晋三「黒い交際写真」の謀略」

「週刊ポスト」2012.10.26号小学館 通知済

「もうすぐ総理」のこの時期になぜ?

 今年3月逮捕された「山口組の金庫番」と呼ばれた男との密接写真。

それがなぜ流出してしまったのか──。

 世論調査では支持率が急上昇し、政権奪取に向け追い風が吹いている自民党。

 その新総裁に就任した安倍晋三氏は、いまや「次期総理大臣の椅子最も近い男」だ。

 吉田茂以来となる首相への返り咲き。

 だが、ここに示した一枚の写真は、安倍氏にその資格があるかどうか、

苛烈な試練を課している──。


 10億円をすぐに用意できる男

 都内でも有数の高級住宅地・世田谷区成城──。 

その一画に敷地面積917平米、延床面積578平米と、


界隈でも威容を誇る大豪邸が建っている。

 西洋風の玄関を抜けると、その先には磨きぬかれた白亜の大理石の階段。

2階に上がると、見晴らしの良い広々としたリビングルームがある。

大きな窓からは青々とした芝生と木々が見える。

その奥の応接間に通されると、窓際には1枚の写真が金縁の額に飾られていた。

p 写真

 
豪邸の主が訪れた客人たちに自慢げに見せていた写真。写るのは3人の男性である。

 中央は、政権奪取に邁進する自民党の新総裁、安倍晋三氏だ。

 向かって左側では白人男性が白い歯を見せて笑っている。

その男性と交流のある元自民党代議士がいう。

「米共和党の大物政治家・マイク・ハッカビー氏です。

元アーカンソー州知事で、08年の大統領選に名乗りを上げ大善戦。

今年の大統領選にも共和党候補として名前が挙がっていました。

キリスト教福音派の牧師というバックボーンから、米保守派では根強い人気がある。

ハッカピー氏は4年前に初来日しています」

 写真は、08年6月のハッカビー氏の来日時に議員会館の安倍事務所内で撮られたものだ。

安倍氏が「健康上の問題」を理由に、総理の職を自ら辞して、1年も経っていない頃である。

 問題は安倍氏の右側に立ち、悠然と笑みをたたえる人物であ受真っ白の

シルクのスーツにピンクのネクタイ、

そして丸坊主姿という異様な雰囲気をたたえる男性。

現在、刑事被告人として公判中の韓国籍の男性、  
     
永本壹柱(いつちゆう)[本名・孫壹柱(ソンイルジユ)]氏だ。

彼がこの大豪邸の家主である。

 永本氏が公判で問われているのは、中堅ゼネコンを舞台とした

架空増資事件をめぐる貸金業法違反の罪だ。

08年、貸金業の登録がないにもかかわらず、同社の増資を引き受けた

金融ブローカーらに計7億3000万円を貸し付けたとされる。

今年3月、逃亡先の韓国から帰国したところを逮捕された。


 逮捕翌日の新聞には、(指定暴力団山口組系組織の資金を運用していた

とみられ、組対一3課は収益が暴力団側に流れたとみて追及する)

(3月11日付毎日新聞)、

(捜査関係者によると永本容疑者は山口組系暴力団関係者〉

(同日付朝日新聞)などと報じられたように、

捜査当局は「山口組の金庫番」として、永本氏の背後人脈に注目していた。

 実際、公判では、水本氏本人が山口姐系組長との長年の交際や、

祝儀名目で数百万円をわたしていたことを明かしている。


 永本氏のビジネスパートナーはこう証言する。

「彼の仕事は闇の金融屋です。

どんなにヤバい相手や仕事でも儲かると思えば、不動産などを担保に高利で貸す。

近年は上場企業を舞台とした架空増資や仕手戦に関与して荒稼ぎし、

『10億円をすぐに用意できる男』、『闇金融のドン』と

称されるほど業界では有名でした」

 また、永本氏は芸能界やスポーツ界のタニマチとしても顔が広かった。

 09年9月、東京・代官山の高級レストーランで

元横綱・朝育龍の誕生日パーティが盛大に開かれた。

有名ミュージシャンや俳優、元プロ野球選手や現役力士ほか、

大手芸能プロやパチンコメーカーの幹部らが顔を揃えた豪華な催しだ。


 出席者のひとりは、このパーティの主催者が「永本氏だった」と話す。

「このパーティには山口組の最高幹部も姿を見せていました。

あり余る資金力を背景にした永本さんのバンパない人脈に庄倒されましたね。

都内の高級ホテルを定宿にし、ロールスロイス・ファントムLWBなど複数の

超高級外車で移動するというライフスタイルを自慢げに周囲に話していました」

 自らの逮捕情報が浮上した昨年秋以降、

永本氏は秘かに所有する資産の処分を行なっていた。

成城の大豪邸を5億5000万円で売却することを企てたが、

買い手側との値段が折り合わず、交渉のさなかに逮捕された。


 闇金融のドンと恐れられた被告の栄光と転落を

象徴する豪奢な自宅の一室──。

そこについ最近まで飾られていたのが、冒頭の安倍氏と肩を並べた写真であった。


「北に30億円を送った」

 実は安倍氏が自民党の総裁選を戦っていた頃から、

永田町のインサイダーの間では「安倍氏の〝黒い交際〟

を示す写真がある」という情報が流れていた。

本誌が入手した写真は、確かに当局がその「黒い人脈」

を注視する人物と一緒に写り込んだものだった。

 なぜ、総理大臣の椅子に手が届きそうになった今になって写真が流出したのか。


「永本は成城の自宅だけでなく、神奈川・葉山に持っていた別荘や

大阪・豊中の自宅にも、安倍氏と収まった写真を以前から自慢げに飾っていた。

親しい知人らの間では写真の存在自体は周知のことだった。

ただ、写真そのものがこの時期に流出した経緯はわからない。

永本にとっては痛くも痒くもないが、

安倍さんにとっては致命傷になりかねない」(在阪の永本氏の知人)

 安倍氏にとっては、現在公判中の刑事被告人であり、

日本最大の暴力団・山口組との繋がりを当局から疑われる人物と

付せ合いがあったと指摘されるだけでも大きな痛手だ。


 だが、それだけではない。

安倍氏は新生自民党のリーダーとして、「保守復活」「安全保障の強化」を掲げる。

もし写真の永本被告と密接な関係があったのであれば、

そうした政治信条さえ疑われかねないのだ。

 02年9月、小泉純一郎・総理が電撃訪朝し、金正日。

総書記と日朝首脳会談を実現させた際、拉致被害者5人が日本に一時帰国。

この時、被害者を北朝鮮に再帰国させることに最も強く反対したのが、

安倍・官房副長官と中山恭子・拉致問題担当内閣官房参与だった。

 当選直後から、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」の発足を支援するなど、

拉致問題の解決に熱心に取り組んできた安倍氏の存在が、この時期、

ひときわ大きな注目を集めたのを記憶している方も多いだろう。


翌03年、眉民党の幹事長に抜擢され、

第3次小泉内閣(05年)では官房長官にまで上り詰めた。

 安倍氏の保守思想を示す具体的な政策のひとつが、

「拉致問題の解決なくして、北朝鮮との国交正常化なし」、

という現在まで続く一貫した対北強硬姿勢だ。


 安倍氏は総裁選時の遊説の際にも、

「(拉致被害者の)ご家族の皆さんが子供たちを自分自身の手で

抱きしめることができる日が来るまで私は戦う。

現状維持はできないと北朝鮮に迫らなければならない」(9月17日、名古屋市)

と話し、対北朝鮮外交においては圧力が必要との立場を崩していない。

一方の永本氏は、在日朝鮮人2世としそ生まれ、東京・小平市の朝鮮大学校を卒業後、

大阪朝鮮高校に教員として赴任した経歴を持つ。

アンダーグラウンドの金融業者として台頭してくるのは、この後のことだ。


 大学時代、永本氏と同窓だった実業家が振り返る。

「朝鮮大学校というのは、朝鮮総連のエリート養成機関ですわ。

たとえ韓国籍に変えても、そこの卒業生である永本は当然、

北に対する愛国心はあるわね。

実際、巨額のカネを動かすようになった永本は 〝北に30億円を送った〟

〝オレが呼べば許宗萬(ホジヨンマン)(現朝鮮総連議長)はすぐに来る〟

などと公言しとった。

 本来ならば、北朝鮮に対して強硬派の安倍氏とは

相容れない関係のはずなんやけどな」

 対北強硬策を主張してきた安倍氏にとって、永本氏との交際発覚は、

不名誉な醜聞以外の何ものでもないだろう。


 永本氏と写真を撮った経緯につ小て、安倍事務所は文書でこう回答したり

「地元後援者の依頼でハッカビー氏と会うことになりました。

当事務所を訪問したハッカビー氏一行は複数名でしたが、

当該人物とは面識も、お付き合いもなく、記憶にありません。

写真撮影を求められれば、駅のホームを含め何人にも応じています」


 公判のために東京地裁に姿を現わした、永本氏にも話を聞いた。

「元々、安倍さんの地元の有力後援者と親しく、その縁で安倍さんと

ハッカビーさんを詔介れ、事務所に行って一緒に写真を撮りました。

安倍さんは拉致の問題に熱心.だったから、北朝鮮に橋渡しができる私ならば、

何かお役に立てると思ってお会いしたJ安倍さんには献金もしていないし、

その時にお会いしただけで、親しく付き合っているわけではありません」

 新生・安倍自民の船出に冷や水を浴びせる、絶妙のタイミングで流出した

「黒い交際」写真。来たるべき解散・総選挙を睨んだ謀略.なのか、

それとももっと別の意図があったのだろうか。p-35

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