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【白川司郎】政界フィクサーと検察人事

2012年09月20日 16時05分00秒 | Weblog

【白川司郎】政界フィクサーと検察人事


(児玉 博) より

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20081224/181202/?rt=nocnt

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東京地検特捜部は21日、政界や電力業界などに幅広い人脈を持ち、フィクサーともいわれる都内の元会社役員が経営に関与していた会社数社を外国為替及び外国貿易法(外為法)違反の疑いで捜索した」

 西松建設元役員による業務上横領に絡む裏金疑惑で朝日新聞朝刊がこう伝えたのは11月22日のことだった。匿名ながら「フィクサー」と形容された人物の名は白川司郎。

一般にはほとんど知られてはいないが永田町では知らぬ者がいないといわれる人物である。

 2年前にも白川は朝日新聞に登場している。

やはりその時も「政財界、電力業界などに幅広い人脈を持つフィクサー」と表現されていた。

 2年前といえば、政界への波及は必至といわれた中堅ゼネコン「水谷建設」の脱税事件が山場に差し掛かろうとしていた時であった。

 当時、特捜部は、
(1)福島県知事ルート
(2)福島第二原発ルート
(3)元三重県知事ルート

 など複数の捜査対象を捜査、そのために全国から応援検事を呼び集め特捜部の総力をあげての捜査に着手していた。

 その中でも福島第二原発にまつわる疑惑は“脈あり”とされていたルートであった。

疑惑は原発の取水口の土砂運搬工事を巡るものだった。

工事を受注したのは前田建設工業。

その下請けが水谷建設。

その水谷建設は十数社に孫受けさせ、そのうちの1社が白川が実質的にオーナーを務めていた会社だったのである。

 しかも、水谷建設からリベートと認定された金額だけでも2億4000万円が支払われているのだから特捜部ならずともその理由に関心が向けられるのは当然であった。

 白川はどのようにして朝日新聞が表現するところの「フィクサー」となったのだろうか。

 小柄ながらがっちりとした体型。

伸ばしたもみ上げに、大きな声で話す白川はそれだけでも特徴的な男だ。

大学卒業後、日立製作所からサラリーマン生活を始めた白川だったが、およそ3年で退職、自ら「九十九産業」を興したのは26歳の時だった。

 白川が電力業界へ食い込むきっかけとなったのは40歳の時に設立した「日本安全保障警備」であった。

青森県六ヶ所村の核燃料サイクル施設の警備を目的に作られた会社であった。

 これと並行するように政界への足がかりもつかむ。

契機となったのは警察官僚から政界へ転進した亀井静香であった。

亀井と白川の実兄とは東大同期生。徒手空拳で政界に進出した亀井を白川の実兄は支え、また弟司郎も実業界の1人として金銭面で全面的に支援をした。

こうして白川と亀井との密接な関係が紡がれていった。

亀井が1979年に衆議院議員に当選し、福田派(領袖は福田赳夫。

福田派は後に安倍晋太郎、三塚博、森喜朗へと受け継がれる)に所属する。

白川の政界人脈は亀井を軸に福田から派閥を継承した安倍晋太郎時代に根を張り始める。

一時は三塚の議員秘書の名刺も持っており、安倍派の幹部らとともに様々な利権に顔を出すようになる。

 ゼネコン利権はその1つ。

西松建設と白川との関係は永田町、業界では有名な話だ。

 社宅という触れ込みながら白川自身が自宅のように使用しているのが東京都渋谷区内にある豪邸。

総理、麻生太郎の私邸に程近いその“社宅”は麻生の豪華な私邸が霞むほどの豪華さ。

土地だけで優に300坪を超えるそれを施工したのは西松建設である。

 それだけではない。

業界を驚かせたのは、青森県にある東通原発の付帯工事を相次いで落札したことである。

 東通原発の建設、運用は同じ敷地内に原子炉があることから東通原発という名称の下東北電力と東京電力とがそれぞれ1号炉、2号炉を管理、運営している。

西松建設はそれぞれの付帯工事を連続して落札している。

 特捜部では西松建設が海外で作り、国内に持ち込んだ裏金の流れを徹底的に洗い出している。

当然、連続落札と白川の電力業界への影響力との関係を考えれば、「全くの無関係と思え、と言う方が難しい」(東京地検関係者)


 12月上旬、白川が南米へ出国する直前、白川の東京・高輪にある自宅に引っ越し業者の2.5トン車が横付けされていた。

車はあるものの、業者の人間が見当たらないばかりか、作業そのものをやった形跡すらない。

 国税局査察部がカムフラージュを使うことはつとに有名。

11月下旬の“ガサ入れ”で漏れがあったとも伝えられていただけに、興味深い動きであった。

 特捜部では何度となく白川を捜査対象としながら、その度の立件に至らなかっただけに今度こそとの意気込みが聞こえてくる。

その一方で、捜査能力が格段に低下している状況を考えれば、ただの嫌がらせとも取れなくもない。

 来年1月半ばには検察も大幅な人事異動が行われる。

 特捜部長時代に、時代の寵児だったライブドアの堀江貴文、“村上ファンド”代表の村上世彰らを次々と葬り去った大鶴基成が、東京地検次席検事の椅子を目前にして左遷される。

一方で、最年少特捜検事として名を馳せた山上秀明が直告一班の副部長として指揮を執ることになる。

また長年特捜部の後ろ盾となっていた最高検次長検事、笠間治雄が広島高検検事長に出るなどかなり大掛かりなものとなる。

 果たしてそうした人事異動によって、特捜部がどうなるか。

異動の前に新たな動きが見られるのか。

しばらくは白川の憂鬱な日々は続きそうだ。


原発利権追及した記者に6,700万円の損害賠償請求


(田中龍作ジャーナル2012年5月7日)
http://tanakaryusaku.jp/2012/05/0004265


またもやジャーナリストがSLAPP(※)をかけられた。

しかも原発絡みだ。

豊富な資金力にモノをいわせて財力のない個人を追い詰めるSLAPPは、札束で頬を叩くようにして地元を黙らせる原発と同じだ。


 政界の暗部に詳しい田中稔記者(52歳)が、『週刊金曜日』(2011年12月16日号)誌上に『最後の大物フィクサー、東電原発利権に食い込む』と題する記事を執筆、掲載した。

 記事の主人公はタイトルが示すごとく原子力関連施設の警備会社を設立し、政界とも太いパイプを持つ人物だ。

原発利権をめぐる東電やゼネコンとの親密な関係を指摘している。

 掲載から3か月後、この人物は「記事は事実無根であり名誉棄損にあたる」として田中稔氏に6,698万円余りの損害賠償を求める訴訟を起こした。

 7日、東京地裁で第1回目の口頭弁論が開かれ、被告の田中稔氏は意見陳述をした――

 「この裁判は原発関連事業により巨額の利益を享受してきた者による、ジャーナリスト個人に対する明白な“原発スラップ”です…(中略)…これまでもフィクサーと報じられてきた調整役が原発関連事業に関して一体どのような働きをしたのか、その実態を調査報道することは、特に福島第一原発事故以降、公益性が極めて高い」

 「原発安全神話を振り撒いてきた原発コングロマリットの下支えをしてきたのが、こうしたフィクサーなのです。

安全神話が全くの虚構であったことが白日の下にさらされた以上、腐敗構図の全容を明らかにすることが求められています…(後略)…」。

陳述書を持つ田中稔氏の手は、怒りで小刻みに震えていた。

 フリージャーナリストの烏賀陽弘道氏は雑誌に掲載されたコメントをめぐってオリコンから5,000万円もの損害賠償を請求された(1審は敗訴、09年に2審で和解)。

SLAPP訴訟の“先輩”にあたる烏賀陽氏は次のように語る――

 「今回の訴訟はSLAPPの定義にそのまま当てはまる、教科書のようなケースだ。

精神的、金銭的、時間的負担で資力に乏しいフリー記者は仕事ができなくなる」

 「ところが日本の裁判制度にはSLAPPという概念すらない。

裁判所はSLAPP訴訟の審理をまともに始めてしまう。

米カリフォルニア州のように入口でSLAPPを阻止しなければならない」。

 訴訟の濫用は司法制度を揺るがすものだ。

裁判官OBが原発メーカーに天下る国の司法に期待する方が無理というものかもしれないが。

(※)
SLAPP (Strategic Lawsuit Against Public Participation)の略




■東電に群がる利権屋たち
(敬天新聞2011.05.18)
http://brog.keiten.net/?eid=1094092

 東京電力の嘘がボロボロ出始めた。福島原発事故が終息するまでは全国民一丸となって支援し、今は多少の人災も批判すべきではない、と言ってきたが、津波から4時間後には触棒が溶解(メルトダウンというらしい)していたというのだから驚きだ。

 考えてみれば、あれだけの大爆発を起こして、原子力圧力容器の中は大丈夫だ、というのもおかしな話で、小さなパイプや配線は吹き飛ぶ筈である。当然、漏洩は水だけでなく、空気のような放射線物質なら尚更である。

 起ってしまった事故はもう元には戻らない。それより真実を発表し、日本中、世界中の叡智を仰ぎ技術を結集して終息させることが先決である。

 今嘘を言ってることが世界中に知れたら、全く信用を失い、風評被害ではなく、本物被害として世界中から孤立してしまうことになる。

 福島県の一部の賠償どころか、他国から賠償請求される恐れさえ出てくる。東京電力の驕り昂ぶった経営姿勢と、その利権を甘受してきた一部の関係者は、徹底して糾弾されるべきである。

 政治家での代表は「亀井静香」である。亀井はパチンコ利権でもよく名前が出てくる。韓国に1,000億は運んだと言われるあの許永中受刑者と「兄弟分」というぐらいだから事業家の方が向いているのだろう。

 亀井繋がりから、「白川司郎」も東電で大儲けした一人だ。この白川司郎と東電の不正を追及していた「東京アウトローズ」は、白川に多額の恫喝訴訟を起されて、現在閉鎖中である。

 5億の家を建てて、十年もしないうちに数十億の家を建てれば、誰でも疑うわな。だが、その白川も西松建設に金を返せと訴えられている。

 仲間割れなのか、世間に対するポーズなのか分らない。いつものように、原発の仕事を取ってやると、金を先取りして、仕事が取れなかったようだ。しかし裏を返すと、それだけ東電に対して力があると周囲から見られていた証拠でもある。

 東電の中にバックを貰う仲間がいた、ということだろう。総務畑出身のトップだった荒木浩だと言われている。

 行政問題研究所の竹内陽一も「財界ふくしま」という雑誌を武器に東電に食い込んだ一人だろう。現実に福島第2原発の残土処理を60億で請け負った前田建設の下請け、東電の汚れ役水谷建設は全く関係のない行政問題研究所に1億2,000万円を払っているのだ。

 竹内の場合、東電だけでなく、福島県の利権者という方が適切かもしれない。原発事故の後始末利権を虎視眈々と狙っている最有力者の一人だろう。老兵は去れ、と言いたい。




本来、東京地検特捜部は、この白川司郎をあげるために、西松建設を捜査したが、亀井静香などの介入によってできなくなり、それで小沢一郎氏へとシフトしたとも言われている。

 

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